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熟考よりも「会話」こそがアイデアの源泉

20年ほど仕事をした後に、ようやく気づいたことがあります。それは、「面白いアイデアは、一人の頭の中からではなく、人との会話の中から出てくるものだ」ということ。議論が面白すぎてアドレナリンが湧き出てくるような瞬間、それこそが人生で至高のときだなあと感じます。


この現象って、ものすごく不思議だなともいつも思うのですよね。

自分の考えと他者の考えが交わり、ぶつかっているうちに、ちょっと思いがけないレベルの飛躍が生まれるという奇跡。文字通り、1+1が 2ではなく5とか10になる感覚です。あるいはもっと、それ以上かもしれません。

これってなんなのでしょうね。とても神秘的だな現象だとさえ感じます。

人と人との会話の中から生まれる、知の発現とか創発などと表現すればいいでしょうか。しかしなぜ、2人以上の人間同士のインタラクティブなやり取りの中から、それほどの価値ある、すばらしいアイデアが生まれてくるのか。


これが、たとえば「知識」に限った話だとすると、1+1は決して2以上にはならないはずです。AさんとBさんが両者の知識を合わせたとしても、たとえば合計しても1.5とかにしかなりません。知識は、2人の間で重複する部分もあるからです。

しかし、これが「新しいアイデア」を生み出す話となると、想定できないレベルの掛け算的な結果が生まれます。そしてこれこそが、人間の「つながり」や「コミュニケーション」の重要性を証明する事象だと思うのです。それがまさに、われわれ人間が持っている真の強みなのではと。

これからの時代、知識の量だけにフォーカスすると人間はもうAIに勝てなくなるでしょう。しかし、「未来への知恵」や「新しい可能性」については、人間同士の対話の中からこそ、圧倒的に面白く、そして価値あるものが生み出せるはずです。

それこそが、私たち人間が存在する意味であり、価値だと思うのです.

▶ 人間ならではの価値を発揮するために


だからこそ、人間には、「つながり」が大切です。

遠慮することなく、いつも面白い議論ができる人がまわりにどれだけいるのか。そして自分自身が、どれだけ他者にとっての理想的な壁打ち相手になれるのか。

持っている知識の量ではなく、経験の長さでもなく、「人とのつながりの質」こそが、人間が出せるアウトプット価値を左右することになるのです。


たとえばSNSの運用は、それを分かりやすく実現させることができます。普段の投稿やコメントのやり取りから、新しいアイデアが生まれることもあります。DMや個別グループ内での会話からも、です。やり取りがインタラクティブな分、お硬いメール交換よりもはるかに面白いアイデアが生まれます。

そういう意味においても、自分とは遠い領域の人々ともつながることができ、積極的に交流を深めることのできるSNSの運用は、このAI時代にこそさらに重要な意味を持ってくると感じます。


一人だけで勝負しようとするのではなく、多くの人とつながり、そしてその仲間たちと一緒にチャンレジすること。人間として進むべき方向は、そうあるべきではないか、と思っています。

そしてそれこそが、人生における最大の喜びにもなるとも、信じています。


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Voicyで、この内容についてさらに掘り下げました。よろしければぜひお聞きください


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