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失敗やスランプが人生を豊かにする

大きな失敗をしたり、スランプが続いたりすると、ずっとこのまま暗い状態が続くのでは… と思い込んでしまうものです。しかしそんなことはなく、必ずいつか気持ちも浮上します。人生とはそのようなサイクルで進むもの。そして、このような「失敗して落ち込む時期」も、ある意味で自分の人生には必須だともいえます。


実際、多くの成功者たちは、大きな失敗やスランプを乗り越えることで自己成長を遂げています。僕自身の経験からいっても、成功よりも、失敗からの方が圧倒的に学びが多いといえます。それは、自分の弱みを発見することができるからだと思っています。

なにかに成功したとしても、その理由や要因はよくわからなかったりします。実は、たまたまラッキーな偶然が積み重なっただけかもしれません。そういうことも実際にあります。そしてこのような場合は、成功の再現はとても難しいものになってしまうでしょう。


しかし、ものごとが失敗に終わったケースでは、失敗した理由が明らかになる場合が多いと思います。そしてその原因こそが、自分の弱い部分です。この場合は、準備不足だった、注意が足りなかった、スケジューリングがまずかったなど、原因を特定してそれぞれに反省することができます。

そしてその反省の過程で、新たな視点を得たり、問題解決のスキルを磨いたりすることができます。これこそまさに、「実践練習」ですね。座学ではなく、リアルに得られた経験と反省からは、ものすごく大きな学びが得られるといつも実感します。


だからなにかに失敗することは、まさにうってつけの「成長の機会」だといえます。実際、これまで縁のあった尊敬できる経営者は、みなものすごく失敗を重ねてきた人たちでした。そして、そのことを隠さない。だからこその凄みがあります。

逆に、自分のやることは成功ばかりだと自慢するような人もいますが、とても薄っぺらく感じてしまいます。そして、危うく見える。仮にその人に本当に失敗がなかったのだとすると、真剣には勝負をしてこなかったのでしょう。こういう人は、僕の経験上、いずれ名前を聞かなくなってしまうものです。

▶「幸せの基準」を適切に保つこと


失敗やスランプを経て、それを克服することができると、その後に自己評価を高めることができます。失敗から立ち直り、自分の努力によって得られた成功からは、本物の自信や自尊心が得られるのです。

これには、成功する前にいちど「底」を経験したからという理由も大きいでしょう。自分がどのような状態であれば幸せを感じられるかというレベルは人によって違うものですが、これは、いわば「幸せの基準」ともいえるものだと思います。

そして幸せの基準は、絶対的なものではなく、個人の人生の中で相対的に変わっていくものです。成功が続くと基準は上がっていきますし、失敗が重なり、不幸だと感じることが多いと幸せの基準は下がります。


問題なのは、幸せの基準があまりに上がりすぎると、その後に何をやっても楽しくなくなってしまうということです。金持ちが意外と幸せではないのはそのためです。幸せの基準があまりに上がりすぎてしまうことは、実はとても不幸なことだともいえます。

だから僕の場合、失敗することは、幸せの基準を下げる絶好の機会なのでラッキーだと思うようにしています(笑)。まあ負け惜しみではあるのですが、あながち間違った考えでもないとも思っています。


失敗続きで、スランプのときっていうのは本当につらいですよね。被害妄想なんかもいろいろ浮かんできて、「なんで自分だけがこんな目に遭うのか」などと思い込んでしまうこともあるでしょう。

しかし、それは自分だけのことではなく、みんなそうだと思うのです。隣の芝が青く見える効果のせいで他者は常にうまくいっているように見えがちですが、実は、みんなたくさんの失敗を重ねています。僕も、本当に失敗ばかりしているといつも思っています。

失敗やスランプはできれば避けたいものですし、つらいものです。しかしながらそのような経験をきちんと重ねることこそが、人生を豊かにしてくれると思っています。歓迎したくはありませんが、いずれにしても必要なんですよね。

無理やりにでも、そのように考えることができると、「失敗もウェルカム」だと思えるようになりますよね。

そう思うことこそが、人生の大切なコツだと考えています。


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