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自転車様のお通りだ!

最初にお断りしておくが、私は車の運転がそれほど好きではない。
誰かが運転してくれるというなら、喜んでお願いするクチだ。
そんな私が、オランダでの運転体験について語ってみたいと思う。

今回は、自転車様について。

命知らずの自転車様

オランダの道路を支配するのは、自転車様だ。

初めてオランダで運転する日本人は、このことを判っていないことが多い。

大事なことなので繰り返す。
オランダで運転するときは、自転車様には特に気を付けろ。

自転車様の恐ろしさを極めて強く体験できるのは、ラウンドアバウト、即ち信号がない交差点だ。

自転車様は、ノンルック、ノンストップで敢然とラウンドアバウトに突っ込んでこられる。こっちに来そうだとわかれば、車は停まって待たなければならない。

サイクリストは意思表示として手で進行方向を示さないといけないのだが、お茶目にもチラッと指先で差し示すだけの場合もある。交差点を渡る直前まで意思表明しない人も少なくない。

車のドライバーは決して、「こっちが見えているだろうから大丈夫だ」と思ってはいけない。見えていても自転車は突っ込んでくるからだ。

むしろ、「こっちが見えているだろうから大丈夫だ」の考え方は、サイクリストの側に適用されるのが常だ。「自転車に乗っている私が見えてる筈だから、車は停まりなさい!」


薄暗がりの中から飛び出してくる自転車様

間も無く師走に入ろうというこの季節、夜明けは遅いし、夕暮れは早い。
暗がりの中、欧州人が好む暗い彩りのジャンパーやコートを着た命知らずのサイクリストがノンルック、ノンストップでラウンドアバウトに次々と入ってくる。

ラウンドアバウトの入り口と出口、即ち自転車レーンと交差する際には、まるで動態視力検査をうけるような感じで、目を皿ににしてサイクリストの有無を確認しなければならない。

私は自分の目があまり良くない自覚があるので、交差点付近で視界にちらっとでも自転車が見えると、いつでも停まれるように徐行している。後続車にホーンを鳴らされることもしばしばだが、自分が事故した場合に後続車が責任を取ってくれるわけではないので、気にしない事にしている。

もちろん、自転車様だけではなく歩行者様も、私が優先!と道に飛び出して来られるけれども、こちらは動きが遅いだけにまだ、気付き易い。ところが自転車様である。15−30km/hで高速走行している。

あぶない、あぶない。


今日もご安全に!

皆様、お気をつけくださいませ。



ここまで読んでいただき、有難うございました。


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