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アル中で風俗嬢の妻と結婚から離婚するまでの依存物語③

年が明け正月気分も抜けた頃、あの時のデリヘル嬢に連絡をしてみた。彼女は嬉しそうなのか迷惑そうなのかは置いといて、とりあえず返事はOKで食事へ誘うことができた。

ダイエットなのか?緊張なのか?

食事と言ってもそこそこ人気でオシャレな居酒屋さんへ行くことになった。さっそく飲み物を注文するのだが、おじさんは車で来てたのでソフトドリンクを、すると彼女も同じモノを注文した。

お酒飲めないの?」と聞くと、

「飲めるけど普段は飲まない」とのこと。

まあ、あまり酒好きだとお金もかかるし飲まないこっちも気を使うし、ちょうど良いか。と、言うのがおじさんの本音。

他に焼き鳥やメインのステーキ、サラダに刺身盛り合わせといった何処にでもある無難な注文をした。すると、彼女はなかなか口をつけない、ようやくお通しを食べてサラダを食べ始めた。

気を使ってるのかな?とは思ったが気にせずにそれとない会話でお互いの距離を縮めるかの様に時間は過ぎていった。彼女は最後まで焼き鳥やステーキには手を出さず黙々とサラダを食べていた。

今となってはそれがヒント

食べ終わって(おじさんしか食べてないケド)車内でおしゃべりをしながら0時を過ぎてたので家まで送ることになった。以外にも彼女の家は近くで言われるがままたどり着くと、そこは○○園と言う福祉施設だった。

ん?なんだここは??

聞くと個室の寮がありここ半年ほど住んでいると言う。この敷地内にはまだ新しい精神科の病院もある。福祉施設の寮?福祉施設??まぁまぁ、デリヘルしながら福祉施設の寮に住んでいて色々事情があるのかな(どんな事情だ?)と戸惑うおじさんを彼女は天使のような笑顔で見送ってくれた。

アタマをフル回転させながら運転し、住んでるアパートへ着いた。今日は最初から最後まで何だったんだろう、、あまり深く考えずに歯を磨いて眠りについた。あの天使の笑顔を想いながら、、。

つづく




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