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おひさま〜インド(自然のおくすり)〜


あさひを あびる

もうなんども なんども 

かぞえきれないくらい 

みとれた あさひ

みあきることのない 

だいすきな おひさま。


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朝日をたっぷり浴びた日は、その日いちにち、ほんとうに気分がいい☺️


朝日をみながら、よく思い起こすひとがいます。

インドのヨーガ自然療法センターで出逢った、名前も知らないふたりのこと。

わたしはそのころ、イギリス人の友人エムと一緒に、ナジック市にあるヨーガ自然療法センターでインターンをしていました。毎朝、日の出前には起き、センターの敷地内でごみ拾い。これは「カーマヨガ (Karma Yoga:見返りを求めない行動)」の練習の一環で、センター内のそこかしこでポイ捨てされたゴミが気になっていたわたしたちは、自分たちのカーマヨガとして毎朝せっせとゴミ拾いをしていたのです。

タイに住んでいたころも感じていましたが、インドでもゴミをバスから投げ捨てたり、歩きながら道路に捨てるのは日常茶飯事でした (今は改善されていると信じたいですが😂)。

アシュラムのなかではゴミのぽい捨てはほとんどありませんでしたが、一歩外に出ると、インドの道ばたは どこでもたくさんのゴミが散乱していました。外部の方に広く開かれている自然療法センターの敷地内もしかり。プラスチックごみが そこらじゅうにたっぷり(!)落ちているのです。それもかなりの量が……。そして日本だとゴミを拾うのはいわゆる「よい行い」として捉えられることが多いとおもいますが、インドでは少し事情が違います。

インドでは「カースト制度」の名残が強くあり、「ゴミを拾う」のは「低い」カーストのひとたちの仕事なのです。そのため、ゴミ袋片手にセンターでゴミを拾っていると、いろんなインド人から「どうして君がゴミを拾うんだ?」と驚いた顔で聞かれることもしょっちゅうあったのです。

こ、困惑されている、、、😂!

気軽にゴミをひろっていたのに、まさかこんなに困惑されるなんて……(😂)

文化の違いをひしひしと感じつつ、それでもやっぱりきれいな方がきもちがいい、、、。センターにやってくるたくさんのインド人の視線を気にせずに、わたしたちはそれぞれ、毎朝たんたんとゴミ拾いにいそしんだのでした。

そんなある朝、わたしはのぼってきた朝日をたのしみながら、センター内の広場 (小学校の運動場くらいの広さ) をゆっくり歩き、ゴミを拾っていました。もう1週間、エムとふたりでずっとゴミを拾ってきたので、センター内はずいぶんときれいになっていました。

おひさまがのぼるにつれ、広場は少しずつにぎわってきました。近所の方も自由に入れるので、広場はちょっとした社交場にもなっていてまるで日本の公園のような感じです。散歩している人、ジョギングしている人、お日さまに向かって太陽礼拝(ヨガのポーズ)をしている人、ヨガの呼吸法を練習している人、などなど。

歩きながらふと目をあげると、おひさまがのぼってくる方角にちいさなベンチがありました。そのベンチには黒っぽいサリー(インドの民族衣装)を着た女性と、すらっと背の高い若い男の人(このひとも黒い服を着ていました)の後ろ姿……。ふたりは座って朝日を見つめていました。

なんて、さみしそう、、、。

それがわたしの率直なふたりの第一印象でした。
覇気(はき)のない、元気のない背中……。

ふいに、サリーを着た女性がわたしの方を振り返り、わたしと目が合いました。彼女は軽く首をゆすりながら (日本人が頭をさげて挨拶するのと似ている気がします)、「おはよう」と話しかけてきました。わたしはふたりのそばまで歩きました。

(じゆうな木)「おはようございます」
(サリーの女性)「あなた、ここのインターンの子ね」
(じゆうな木)「はい、そうです。今朝のおひさま、とってもきれいですね」
(サリーの女性)「ええ、ほんとに」

その女性は少しお日さまを見つめたあと、また私の目を見て言葉を続けました。「わたし、うつ病でこのセンターに来ているんだけれど、先生から毎朝たっぷり朝日を浴びなさいって言われていて、こうして毎朝、ここで朝日をあびてるの。隣にいるこの人も同じよ」

処方箋「おひさま」、、、!

すると隣にいた若い男の人も少しほほえんで、教えてくれました。
「ぼくは、なんの気力も湧かなくて、それで昨日からここに来ているんだけど、彼女と同じように先生に朝日を浴びなさいって言われて、、、。朝日をこうやってゆっくりみるのはほんとうに久しぶりだよ」

ふたりはそれぞれ、センターに寝泊まりしながら体調改善のプログラムに参加しているようでした(プログラムはひとりひとりの体調に合わせて先生がつくります)。それからしばらく3人でだまってお日さまを見つめました。

そして「よい一日を」とお互いに言い合って別れたのです。

わたしは少ししみじみしながら、ゆっくり歩きました。

そうだよね。みんな生きているなかでいろいろあって、いろんな気持ちのなかにいて……
元気がなくなるときもあって……
頭ではこうした方がいいかなってわかっていても、からだが動かないときもあって……

そしてそれをだまったまま、ぜんぶつつみこんで毎朝あたためるお日さまが、ほんとうにやさしくておおきくて……。

この日のお日さまと ふたりの後ろ姿(シルエット)は、なぜだか今もくっきりと胸のなかに のこっています。

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まばゆい朝日と しだれ梅さん✨


最近できたお友だちは、お隣さんの白ねこちゃん(笑)。
この子は子猫のとき (野良猫時代) もたまにうちにやってきていましたが、去年からお隣さんが正式に飼いはじめました。室内飼いなので、お隣さんが玄関を開けるときにちょっとだけ我が家にも遊びにやってきます(😁)。

ある朝、一緒に少しあそんだあと、白ねこちゃんは身じろぎもせずに立ち止まりました。

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そこから一心に、全身を集中させて(!) じーっと見つめていた、その視線の先には、、、

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こもれび✨
(じゆうな木)「そうだよね、やっぱりきもちいいよね、おひさま😊♡」
(白ねこちゃん)「ミャア♡✨」


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おひさま ありがとう
まいにち まいあさ ありがとう。