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寺 次郎
2018年1月24日 20:37
男は『自分の』タクシーの後部座席に座っていた。深酒をして目を閉じているが、寝てはいなかった。 タクシーは見慣れた夜の国道を走っていた。この辺りまで来ると店もまばらで、その店もとうにシャッターを下ろし営業を終えている。(俺のタクシー。なんで乗ってるんだっけか。そうだ、飲んだんだ。元々気乗りしなかった。やはり会うんじゃなかった。) 男はゆっくりと目を開くと窓の外を流れる風景を眺めた。(自分が