見出し画像

就活を辞め、新たな世界への道を歩き始めた男の物語。

こんにちは。ジラ谷です。

このnoteでは僕の人生の一部を切り取り、どういう変遷を経て今の活動に行き着いたのかをストーリー風にして綴っていこうと思います。結構長いですが、

・コンセプトや理想世界の見つけ方

・ジラ谷が獲得した重要なマインド

・たどり着いた1つの真実



などを散りばめたので、何かの学びにはなるかなと。


稼ぐ系のノウハウなどが蔓延っている界隈で、煽ったりギラギラしたものではなく、自分の世界を構築してマネタイズしております。他の発信者とは、少し違った雰囲気や異質さを感じてもらえることでしょう。


今までに届いた感想をスプレッドシートにまとめているので、興味がある方は覗いてみてください。胡散臭い稼いだ履歴とかじゃなく、リアルに届いた本当の声です。





では早速書いてきますね。




1.全てが始まった2019年7月1日。


全ては、この日から始まったと言っても過言ではないでしょう。ちょうど暑さが本格化してきた、大学4年生の夏。この日に就活を辞めようと覚悟を決め、自分で生きていく道を模索し始めました。


なぜ、就活をやめたのか?


ある就活終わりの帰り道、ふと電車で見たサラリーマンの姿に自分を重ね合わせた時、これから先の未来が怖くなったからです。みんなしんどそうな顔をして会社に行っているし、夕方には疲れ果てて熟睡している光景をよく見かけました。



それが40〜50年も続くと思うと・・・


その時に、「自分の力でどうにかして稼いでいきたい。外的な要因に縛られずに、自由な人生を送りたい」という気持ちが強く芽生えてきたんですよね。今思えばかなりありきたりというか、よくある動機。


ですが、当時の自分にはよくやったと言いたいですね。惰性で就活を続けてどこかの企業に入っていても、そのうち辞めていたでしょう。なんとなくですが、それは最初から分かっていました。



ではなぜ、7月1日のタイミングだったのか。


実は、この時に僕は大学の単位を取り終えていなかったので、就活のことよりも、

「あれ、このままじゃ大学を卒業できないんじゃね?」

という不安の方が大きかったんです。笑  



しかも、残っていたのが選択必修(それを取らないと卒業させませんよという科目)だったので、必死にテスト勉強をしないとと思い、来るべき7月1日に、就活を辞めようと。どうせテストが迫ってきたら、就活になおさら身が入らなくなると分かっていたんです。


なので、キリがいいところでスッパリと区切りをつけました。


2週間ほどしっかり勉強をしたので、無事に単位を取り終え、心の中にあった1つ目の不安材料は払拭されました。




とりあえず大学さえ卒業していればなんとかなるので、そこだけはしっかりやっておこうと思ったわけですね。




2.始めての自分探しの旅。


そこから夏休みに入り、自分で何ができるかを考えることに。今までは多少の自由度はあるものの、小学校〜大学という大方決められたレールの上を歩き、その後も就活をして就職するんやろうなぁと思っていました。


ところが今はそのレールから外れ、未知の世界を開拓していくことを決めたので、そこから先は何もかもが不透明。



けれども、怖さよりワクワク感の方が大きかったですね。就活という重圧から解放され、自分と向き合う時間を手に入れたのは大きかったかなと。そこからどんなものを深めていこうかという、自分探しの旅が始まるわけです。



真っ先に思いついたのがFX。大学で専攻していたのが金融系だったのと、前から少し興味があったので勉強を始めました。とりあえず本を10冊くらい買ってきて、デモ講座でトレードの練習をしたりしましたね。




そこから実際に口座を開設し、少量の額でコツコツと勝ったり負けたりを繰り返しているうちに、コツが掴めてきて数千円から多い時で数万円を手にすることができたんです。


「すげ〜! これをずっと繰り返していけば、食べていけるやん!」


という甘い幻想を抱くようにもなり、僕は天狗になっていました。


そこから1ヶ月ほど経ちどうなったのかと言うと・・・

資金が全て尽き、振り出しに戻りました。


というのも、自分の資金に合わないやり方をしていたので、少し値が上下するだけで、資金を維持できるラインを超えて損切りされてしまったのです。



「ルールを守らず調子に乗ったせいで、全て失ったなぁ」



という喪失感に襲われ、この時にFXをきっぱりと辞めることにしました。仮に上手くいっていたとしても、ずっとモニターの前に張り付いて分析をしたり、常に自分の資金がどうなっているかが気になってしまうので、

「強いメンタルや根気がないと、これで食べていくのは難しい」

と悟ったんです。




次に手を出したのは、プログラミング。厳密に言えばWeb制作ですね。就活をしていた頃から面白そうだなぁと思ってて、スキルとしても持っていたら今後使えそうだなぁと。

この時はもう10月くらいだったでしょうか。勉強を始め出して1ヶ月ほど経った時に、僕の親友から1通のLINEが。


「一緒にブログやらへん?」


この言葉を僕は待っていました。


親友は理系だったんですが、そのまま何も考えずに院生になるのが嫌だったようです。なので僕たちの代の就活が解禁された頃、デザイン学校に通い始めて、ダブルスクールという2足の草鞋を履いて頑張っていました。



そんな彼から、突然のお誘いとあれば断る理由などないでしょう。


そして色々と話が進み、どうせならサイトのデザインとかも自分達で考えて、全て1から作ろうという話に。


僕もまだWeb制作の勉強を始めたばかりだったので、

「ほんまに上手くいくんかな?」

「やることはめっちゃあるけど、その分楽しみ!」

という、ワクワク感と不安の感情を飼い慣らす毎日。


そこから勉強を進めていき、気づけば僕の2019年は終わっていました。


「今年は色々なことがあったけど、来年はめっちゃワクワクする年になりそう!」


という希望を胸に抱き、2020年へと突入していきます。




3.制限からの解放。怠惰へのカウントダウン。


2020年になりすぐにコロナが流行り出して、世間は変わり始めました。ニュースとかを見ていましたが、当時はすぐに収まるだろうとそこまで気にはしていなかったんですよね。


おそらですが、多くの人がそう感じていたことでしょう。


その頃僕は勉強や遊びに明け暮れ、残りの学生生活を満喫していましたね。

ブログ制作の方もゆっくりながら順調に進み、自分たちのアイディアが形となっていくことに喜びを感じていました。


そんなこんなで冬が終わり、心機一転頑張っていこうと思っていた矢先、あれが発令されたんですよね。


そう、1回目の緊急事態宣言です。


街から人が消えみんなで家にいようなんて、多くの人が経験したことがないでしょう。この時点で僕はバイトしかしていなかったので、特に生活は変わりませんでしたが、問題なのはその後。


5月に緊急事態宣言が解除され、親友はデザイン学校を卒業して就職。


この時僕は、膨大な時間と自由に使えるお金を持っていたんです。別に額自体はそこまでの大金ではないですが、大学生で金欠を何度も経験してきた僕からすれば、なんでもできると錯覚してしまうほど。バイトもコロナの影響で月に2〜3回とかしかなかったので、無限に暇だったわけです。


メインのWeb制作も、自分と親友でやることを分けていたので、やるべきことを片付けて、その後はひたすら遊んでました。


で、その時に入り浸っていたのがパチンコ屋。



僕はパチンコが好きで、大学受験が終わったら真っ先にパチンコ屋へ向かうほどのギャンブラーでした。大学生の頃もよく打ちに行っていましたが、限られたお金しかないので、そこまでレートの高いものでは遊べなかったんです。多分、大学生あるあるかなと。笑




緊急事態宣言中は、パチンコ屋も閉まっていたので、暇つぶしができませんでした。でもそれが終わって解放されると、僕は取り憑かれたようにパチンコ屋へと足を運びます。


朝起きて少し作業と勉強→昼前にパチンコ屋へ→数時間暇を潰す→外食→家に帰ってダラダラする


このような『堕落ルーティン』を約1ヶ月ほど繰り返していたんですよね。パチンコはしっかりと考えて打てば勝てる確率は上がりますが、当時の僕はそんなことを無視して、勝てる確率の低い台にもお構いなく座り続けていました。パチンコは中毒性が高いので1回派手に勝つと、その時の快感が忘れられなくなるんです。



「毎日そこそこ勝っているから、当分は心配ないやろ!」


今考えてみれば、めちゃくちゃ養分です。情弱と何ら変わりはありません。そんな堕落生活が1ヶ月ほど続いたでしょうか。とうとう僕のまぐれも終焉を迎え、気づけば全財産が5万円になっていました。


「え・・・嘘やろ?」



僕は何度も銀行口座と財布を確認しましたが、何回見ても5万円しかありません。高いレートで無理やり遊んだ結果、負けが続いて多額のお金を失いました。


幸い実家暮らしで生活費とかはかかっていませんでしたが、奨学金などを含めていくらか支払いがあったので、ほぼ手元にはお金がない状態。しかもまだバイトが減っているままなので、収入もほとんどありません。


この時初めて、

「絶望」

という状態に陥りました。


側から見ればそこまで大したことがないかもしれません。ですが、僕は今までそんな経験をしたことがなかったので、めちゃくちゃ焦りましたね。ほんの1ヶ月前までは、お金のことなんて心配していなかったのに・・・


その1ヶ月間で欲にまみれて怠惰に溺れ、色々な物を失ったんですよね。

・手元にあったお金

・貴重な時間

・規則正しい生活


「やめておけばよかった・・・」

と、数百回は後悔したのを覚えています。



4.堕落からの復活。そして新たに待ち受けるもの



絶望の淵へ落とされたので、もうここからは這い上がるしかありません。そこからWebサイト制作をひたすら進めて、秋ごろに何とか完成させました。1から全てを作り上げ、10月にリリースすることが決定。

「よし、これから自分の好きなことを書いて、アクセスを集めていくぜ!」


しかし、現実は甘くありません。次なる壁が僕の前に立ちはだかりました。


「自分の書きたいことが書けない・・・」


Webサイトを上位表示させようと思ったら、Googleのルールに従って、形式に縛られた文章を書いていくことが求められるんです。さらに需要のある記事を量産して、そこへ読者を集める必要が出てくると。


僕に書ける需要のありそうな記事と言えば、少し前に学習してたプログラミング関連の話だけ。しぶしぶ記事を書いてはみるものの、やはり本心から書きたいことではないので、思うように手が進まないんです。


かと言って今のように好きなことを書いたところで、永遠にWebサイトが上位表示されず、アクセスも集まらなかったでしょう。僕だけなら好きに書いても良かったんですが、親友と共同で運営していたため、勝手なことはできなかったんですよね。


色々な葛藤を抱えながら、1ヶ月ほどWebサイト運営を続けていましたが、今後ずっとこんな感じでやっていけるイメージがなかったので、


「Webサイトの運営をやめて、自分1人で発信をやっていきたい」

と、親友に告げました。

そこからTwitterの運用を始め、情報発信を始めていきます。



5.迫り来る無数の誘惑。その先にあった一筋の光。



さて、そんなこんなで情報発信の世界へ迷い込んだわけですが。周辺を散策していると、あらゆる誘惑が僕に押し寄せてきました。

「せどりが今は熱い!」

「1日200リプで認知を爆上げしましょう!」

「自動化をすれば簡単に儲かる!」


などなど迷走している僕にとっては、どれもが魅力的に見えたんですよね。

その背景には、やはりお金に余裕がなかったということが大きかったです。パチンコでお金を失い、またそれだけではなく心の余裕を失っている状態だったので、胡散臭いとは分かっていても、餌に誘き寄せられそうになったことが幾度となくありました。



そんなことを繰り返していたある日、突如面白そうな人がTwitterのトピックみたいなところへ現れて、

「ん、なんやこの人は?」

と気になり詳細ボタンを押しました。


するとプロフィールには、


「文章だけで面白い世界を創ります。あなたに圧倒的な価値提供をすることをお約束します。」


みたいな意味不明のことが書かれており、興味津々になったのをよく覚えています。胡散臭い実績などを餌にせず、中身のあるコンテンツで人を惹きつけている様子を見て、

「この人は今まで見てきた人と違う!」

と、確信しました。


しかもたまたまぶっ飛んだ企画をやってたんですよね。「有料noteを無料で配ります!」みたいな。笑


当時はまだそこまでプレゼント企画が今ほど主流ではなかったので、特に印象に残ってたのかもしれません。そして、そのコンテンツに書かれていた理想世界や生き方に興味を持ち、今の活動を始めることになります。


ご存じの人もいるかと思いますが、その方はケッキング山田さん(以降ケツ山さんと記載)という方です。今は別の活動をしていますが、この人がきっかけとなってnoteで文章を書いたり、自分の考えをTwitterで発信していくことを決めたんですよね。


決めた理由は、自分でもよく分からないです。


でもビビッときたというか、「これだ!」と思うものが自分の中であったのでしょう。この時から僕は、

重要な判断をする時に客観的な要素で決めるのではなく、主観的な直感に身を委ねる

ことにしました。誰かが良いと言っているからそれを無意識に受け入れるのではなく、自分で考えてみて良いと思えば取り入れる。こういう考え方ですね。


結果的に苦労が待ち受けていてしんどい道であったとしても、それは自分が選んだ道なので、後悔することはありません。というか、選んだ道を正解にするために頑張り続ければいいだけですから。


ケツ山さんと出会って以降は、自分の情報発信能力を高めるために日々インプットとアウトプットを繰り返し、交流などを重ねているうちに、2020年が終了。


2021年に入ってからもコツコツと土台の構築を続け、毎日のように文章を書いていたんですよね。夏くらいまではずっと同じことを繰り返し、着々と力を身につけていきました。


「そろそろ土台が固まってきたから、有料で何か販売したいな〜。やけど、何を有料で売ればいいか分からへんから、とりあえずこのままでいいか。」

なーんてことを考えたりしていましたね。


するとある日ケツ山さんから、

「君もコミュニティに入らないか?」(鬼滅の刃猗窩座風)

という誘いを受けました。



尊敬する人からの誘いだったので、喜んで了承。僕の他にもう1人初期メンバーがいて、その後さらにもう1人メンバーが追加され、計4人で活動を行なっていくことに。


活動が始まると、毎日のようにミーティングをして共同コンテンツを作ったり、1冊の本をみんなで読み学びを深めたりしていました。

コミュニティに入る前は、オンライン上で数人の人とやり取りをしていたものの、その大半が消えてしまったりそれ以上の仲には進展しなかったので、


「本当の意味での仲間」


と呼べる人はほぼいなかったんです。孤独じゃないけど、なんか孤独を感じるみたいな。

「繋がってはいるけど、結局これも表面上の繋がりなんだよなぁ」

と思うことが多々ありました。

でも、コミュニティ内ではより近い距離でコミュニケーションを取っていたので、実際の友達と接しているような感覚と近いかもしれません。



日々楽しみながらインプットとアウトプットを繰り返していたので、念願の0→1も去年の11月頃に達成しました。大きな額ではありませんでしたが、かなり自信になったのです。


「やっぱり自分のやってきたことは間違っていなかった」

という喜びの感情と共に、


「明確なコンセプトや理想とするものは、まだ分かってないよなぁ」

「0→1を達成できたのも、半分くらいは他人の力で達成できたから、本当の意味での0→1と言えるんかな」

「ずっとこのままやったら、自分で何かの理想を掲げて人を導いていくことはできないやろう」


といった、不安や疑問も同時に押し寄せてきたんですよね。


確かに言われてみれば、コミュニティという心地よい環境に甘えていたせいで、いつの間にか自分で考えることを放棄しかけていました。さらに、0→1という目標を達成した後のことは何も考えておらず、惰性でコンテンツを作って発信を続ける日々。



理想へと導いてくれるリーダーがいて、僕はその道をただ歩いているだけ。この1〜2年間色々なことで悩んできましたが、今回はすぐに正解を出せるようなものではないと感じました。

ちょうどそう感じ始めたのは今年の1月頃。それを察したのかリーダーの口から、こんな一言が。


「自分たちのストーリーとコンセプトを明確にするために、コミュニティでの活動を少しの間休止しよう。」


彼自身もかなり悩んでいたようで、noteの文章などからもそれが感じ取ることができました。少し前の僕であれば、大事な居場所を失うことになるので、かなりショックを受けていたでしょう。


ですが今は、むしろ感謝しています。

悪い流れのまま惰性で活動を続けていても、時間だけが無常に過ぎ去っていくだけ。それならば全員が己と向き合い、自分というものをはっきり表現するために時間を使おうではないか。そう彼は判断したのだと僕は感じたんです。


別にこれは永遠の別れとかではなく、一時的に別の道を歩いてそれぞれの正解を見つけていくという、個人の試練なんだなぁと。

こうして、コミュニティでの活動第1章が幕を閉じ、再び僕は自分探しの旅へと出かけることに。



6.思考の日々と、至高の作品から活路を見出す


最低限の学習やアウトプットを続けながら、僕は自分の掲げる理想やコンセプト、自分のストーリーについて考えはじめました。これがちょうど今年の2月頃。

自分がどこへ向かおうとしているかが分からないと、人は集まってきませんし、何が自分の武器なのかも今まで曖昧だったからです。


ご飯を食べている時、
筋トレをしている時、
散歩をしている時、
サウナに入っている時・・・



とにかく時間があれば、ひたすら思考を巡らせて自分と対話を続けていたんですよね。ですが、まとまりそうでまとまらない。何となくのイメージはあるんですが、それを上手く表現することがまぁ難しい。



積み上がっていくものが以前より減ったことに対する不安と、前進していないことから来る焦燥感に駆られ、

「自分は今何をしているんやろう」

と、ちょっとした哲学者気分でした。


そんな日々が数週間続いたある日、少しリフレッシュして気を紛らわせようと、アニメやゲーム実況の動画を見ることに。僕は何かに行き詰まった時や人生の分岐点が訪れた時には、一旦そこから離れることにしています。


そんな時2つの作品が、僕に大きなヒントを授けてくれました。



それが、「新世紀エヴァンゲリオン」と「ファイナルファンタジー10」(以降FF10と表記)です。

スクリーンショット 2022-03-18 1.32.27


スクリーンショット 2022-03-18 1.34.10


どちらも世代ではないんですが、「アニメとゲームで1番好きな作品と言えば?」と聞かれたら真っ先にこの2つが出てきますね。エヴァは最新の映画を4回見に行きましたし、FF10も小さい頃から何回もプレイしてきました。

小さい頃から共に育ったので、特に思い入れの深い作品なんですよね。


この章では、僕の運命を大きく動かすことになった2つの作品の魅力と、そこから得た大きなヒントをつなげていこうと思います。



まず一般的に言われるエヴァの魅力は、

・「人間の心理描写が、精密に表現されている」

・「細部にまで拘った生々しい戦闘シーン」

・「過酷な運命に立ち向かっていく少年・少女たちの物語にグッとくる」

などが挙げられます。まぁこれだけではないんですが、挙げ出すとキリがないのでこれくらいにしておきましょう。


その中でも僕が感じている1番の魅力は、

「様々な要素が上手く融合し、1つの世界観を作り出している」

ということ。

エヴァを見たことのある人なら、僕の言っていることがなんとなくわかるのではないでしょうか。


エヴァの中には、

・新約聖書

・旧約聖書

・カバラ思想

・ポストモダン主義

・グノーシス主義etc・・・


というように、様々な要素が無数に散りばめられています。作品が完結した今でも無数の考察動画や記事が出てくるのは、捉えられる側面が無数にあるということ。


つまり、見る人によって捉え方が無限に変わるという極めて珍しい作品とも言えます。でも本来であれば、1つの作品の中に大量の要素を混ぜまくったらどうなるでしょうか?


鬼滅の刃の世界線に呪術廻戦やワンピース、ナルト、ドラゴンボールなどがごちゃ混ぜになった状態。


キャラクターや使える技も全然違いますし、その作品ごとの設定などがあるので、全てを混ぜ込んだら想像できないような物が出来上がるでしょう。

別の言い方をすれば、闇鍋のような物です。


色々なものが入っているということは分かるけど、味や匂い食感などがバラバラのものを1つの鍋にぶち込んだら、当然カオスな食べ物が出来上がりますよね。美味しいか不味いかはさておき。


エヴァという作品は、それ単体でも謎が多くかつ歴史がある要素をふんだんに盛り込んでストーリーを構築しているため、


「結局何が言いたかったかわからない」

「内容が複雑すぎる」


と言われることがよくあります。


ですが僕からすればこれだけ多くの要素を盛り込んで、最終的に1つのゴールへとファンを導ける作品は、滅多にないだろうと思っているわけです。小学生の頃に初めてエヴァを見た時には、こんなことを思いもしませんでした。


でも、今になって色々な考察動画などを見ていくうちに、

「エヴァの魅力はここにあったんか!」

と改めて気づくことができました。

様々な要素が複雑に絡み合ってはいるものの、それぞれが違う役割をこなしているからこそ、多くの人を魅了する作品になったんだなと。


またそれと同時に、

情報発信でも、様々な要素を上手く融合させて1つの世界観を作り出せたら、魅力のある発信ができるのでは?」

ということをふと思いました。


何かの知識単体だけを発信しても、結局自分よりも詳しい人や極めている人が出てくると、そちらに人が流れてしまいます。けれどもエヴァのように、たくさんの要素を用いて自分という存在を構成すれば、多角的な視点でコンテンツを展開できるようになるので、他人と被ることがないんですよね。


また、どんな要素で自分の世界を作るかは個人の自由なので、僕がこういう世界を理想に掲げても競合することはなく、それぞれが自分の道を歩いていけるわけです。

これがまず、エヴァの魅力とそこから得たヒント1の話。



次にFF10についても少し語りたいと思います。FF10は大人気ゲーム、ファイナルファンタジーシリーズの10作目。初期のシリーズは僕の親の世代なのですが、今でも続編が出ていて多くの人に愛されている作品ですね。

僕は10しかプレイしたことがないため、思い出補正とかがあって特別良く見えているんだと思います。ですが、ファン投票でも人気シリーズ1位に輝いたりしているので、割と多くの人に支持されているナンバリングではないでしょうか。


10の魅力と言えば、

・美しすぎる音楽と映像
・無限に続く絶望の中から抜け出し、希望へと向かっていくストーリー
・重なる主人公とプレイヤーの視点
・恋愛ドラマのような甘く切ない描写
・クソほど過酷なミニゲーム
特殊な成長システム

などなど、これも挙げ出せばキリがありません。


まだやったことがない人は、マジでやってほしいです。めっちゃ泣けます。キュンキュンした恋がしたくなります。平和な時代が当たり前じゃないんだと実感できます。


・・・すんません。つい高ぶってしまいました。


で、その中にある「成長システム」から僕は2つ目の大きなヒントを得るわけですね。


その成長システムは、通称スフィア盤と呼ばれています。

各キャラクターの初期位置がそれぞれ決められており、バトルをしてAPと呼ばれる経験値的なものを貯めると、ボードゲームのように盤面を移動させることができ、マスに書かれている能力などを獲得して、キャラクターが成長していくという仕組み。


全体の構造

画像3


序盤は、自分のゾーンしか移動できないのですが、画像を見てもらえれば分かる通り全てがつながっているんですよね。後々アイテムを駆使すれば、全てのゾーンにも入ることができて、他のキャラクターの技を覚えることも可能になるわけですね。つまりやりこんでいけば、全員の技を覚えた最強のキャラクターが出来上がるわけです。



このシステムも改めて観察してみると、情報発信にそのまま応用できるんですよね。

何かを学んで、自分のマスを移動しているのが今の状態。


で、ある程度学び終えたら違うフィールドへと移行して、また別のことを学んでいくと。それを繰り返していくうちに、どんどんステージが高次元になり、個として最強になっていくですね。


ライティングやコンテンツビジネスなど、個々の要素だけではその視点しか得られません。ですが色々なものを内包していき、世界の壁を取っ払うことで、独自のものを生み出せるんじゃないか。

僕はそう感じました。


スフィア盤は最初から全体像が分かっていて、終わりがあります。ですが、情報発信においては終わりがありません。自分次第で次々に新しいエリアを解禁できるので、学びをやめなければ無限にレベルが上がっていきます。


「色んなことを学んで無限の要素を自分の中に取り込み、究極の個を作っていく。」


ここまでがFF10の魅力と、そこから得たヒント2の話。




7.長き旅の果てに辿り着いた、1つの到達点


大好きな2つの作品から大きなヒントをもらい、


「僕はどんな理想を掲げているのか」
「自分のコンセプトとは何か」

を考えてみました。




コンセプト作りで悩んでいる人に1つアドバイスしたいのが、

「すでに自分の中にあるものを深掘りしてみる」

ということです。


僕は今まで自分のコンセプトや理想を考えた時に、

「外から何かの要素を持ってきて、それらを組み合わせればできるんじゃないか」


みたいに思ってました。ですがそうではなく、

・自分が本当に好きなもの

・自分が興味のあるもの

などを深掘りしていくことで、より本質的な部分が見えてきて大きなヒントを得ました。



「誰かを見て、その人のコンセプトがいいからパクろう!」


と思っても、それは本質的なものではありません。というのもそれは、自分の中から導かれたものじゃないからです。



自分の中で強く持っているもの、大切にしているものには必ず何かしらのヒントが隠されていると思うので、自分と向き合うのはめちゃくちゃ重要です。

昔はなんとなく好きとか、こういう理由で興味があると思っていたものでも、あらためて向き合ってみると全然見え方が変わってきますね。


僕は常に「情報発信と繋げる」という意識があるので、本来であれば繋がるはずのないところからヒントを得ることができました





話を戻しますが、

「情報発信における僕のコンセプト(理想の世界)とは何か?」


それは、


「様々な世界から要素を持ってきて交流を行い、無数の視点を獲得していくこと。」

一言で言うならば、『異世界交流』。


交流というのは、

1つの場所で色んな要素が混ざり合い、そこから新たなものが誕生する

と僕は定義しています。


何かのコンテンツを作る時も、


マーケティングの視点+ライティングの視点+哲学の視点+神話の視点+宗教の視点・・・


という風に多くの視点を取り入れて作っていけば、さっき紹介したエヴァのように色々な見方ができるわけです。まさに受け取り手によって色が変わるコンテンツ。



僕はその道を歩き始め、その一環として今は哲学をメインに学んでますね。別にこれも哲学の内容をそのまま発信するんじゃなく、自分の中に融合させていくイメージ。概念とかをそのまま説明するだけでは、専門家と競争することになってしまいますから。


哲学と情報発信を組み合わせた講座ができました!

詳細はこちら。




・どうやって現実と繋がりを見出していくのか

・学ぶことでどう人生に良い影響を与えられるのか

という要素を考えるのがめちゃくちゃ楽しいんですよね。
その分難しいですが。笑


学んだものは全て視点の一部になり、オリジナリティを構成する要素へと変化します。ある程度学び終えたら違うフィールドに移行して、また別のことを学んでいこうかなと。この繰り返しにより、自分の中に視点という強固な軸がいくつも形成されていきます。




またこの視点は、みんながみんな同じになるわけではないため、競合することもありません。


・どういうものを視点にするか
・どんなものを学んでいくか
・どれくらいの割合でその分野の要素を使うのか


などを考えてみても、無数の組み合わせがありますよね。たとえ同じものから始まっても、そこから各自であらゆる場所へ分岐していくので、完全に同じ物語を紡ぐことなんてあり得ません。



自分だけの世界を開拓し、そこで得たものをみんなでシェアすればまた別世界が構築されていくでしょう。


ですが、その理想へいくには様々な障壁が立ちはだかるはず。



実際に僕も1年半ほど活動を続けてきましたが、うまくいったことの方が少ないですから。ここで言語化したような理想世界も、今まではなんとなくのイメージしかなかったので、あっちへいったりこっちへいったりと軸がブレそうになったことが何回もあります。



何かの視点を獲得していくというのも、中々イメージが湧きにくいと思いますし、1人では挫折してしまうこともあるはず。なので僕は自分のコミュニティ内でメンバーと共に、日々切磋琢磨しているんですよね。


学習していることは異なりますが、理想とする未来は共通しているので問題ありません。日々学んだことを互いにアウトプットしたり、そこでコンテンツを得る時のヒントをもらったり。

知らない分野のことを知ることで、理想へと一歩ずつ近づいている感覚があって楽しいです。




まだ規模が小さいので、さらに自分の考えに共感してくれる人を集め、より密度の濃いコミュニティを作っていきたいですね。ゆくゆくはメンバーと僕で色々な視点を用いた講座とかを作り、まだ見ぬコンテンツを世に解き放ちたいです。


他の人と僕は違う異世界を生きているので、交流が起こると新しい要素を得られるわけですね。この化学反応をあらゆる場所で起こしていけば、みんな独自のフィールドを確立し、お互いが学び合えるコミュニティが完成するんじゃないかなと。


自分は相手が欲しいと思うものを販売し、自分は相手の世界から必要な素材を持ち帰る。こうすることで、


各々が違う世界からお土産を持ち帰り、自分の世界に交流させる→みんなの世界が常にアップデートされ続け、小さな世界がたくさんできる→より多くの人が、異世界交流を行える→競争や疲弊せずマネタイズが行える

という良い循環を起こせます。




ですが、ここで掲げた理想を達成するには、途方もなく長い旅路を歩むことになるででしょう。このスタート地点に到達するのでさえ、かなり時間がかかりました。


ですがこの理想を言語化できた時に、

「自分のやりたいことはこれやったんや!」

と気づけました。


僕は飽き性なので、心から自分のやりたいことじゃないと熱中できないんです。誰かに頼まれて何かをやるわけでもなく、すでに決められた枠組みを生きるわけでもない。


自分で1から新しい枠組みや秩序を作り、独自の世界を創っていくのが僕のやりたいこと。


そのためにまだまだ無限に進化していくし、ひたすら高みを目指します。これからもその過程を、『冒険の書』として残していくので、ぜひ見届けてもらえればなと。


もし面白そうやなって感じたら、仲間になってくれると嬉しいですね。いつでも僕はあなたのことを待ってます。



さてここまで僕の人生の一部と、どういう考えを持って情報発信しているかをざっとまとめてみました。こんな変わったやつもいるんだなと、僕のことを少しでも知ってもらえたら、このnoteを書いた意味があります。

今まで辿ってきた軌跡もほぼ全部このnoteに集約しているので、よかったら覗いてみてくださいね。



ここまで読んでいただきありがとうございました!


下記の公式LINEで、より深いジラ谷の思想やコンテンツを配信しておりますので、興味がある方はそちらにも遊びに来てもらえると嬉しいです。

(限定のマガジンや、プレミアムコンテンツを用意しておりますよ。)



ではでは!!






この記事が参加している募集

より「面白いもの」を探求する研究費に使わせていただきます。そしてまた、この場に得たものを還元できたらなと。