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【人体改造カラダコラム vol.17】

新年あけましておめでとうございます!2021年最初のコラムは渡邊一栄さんです。1年のはじめにぴったりな、新しいことへの挑戦や、ワクワクが健康につながるというお話です。今年はより、いろんなことに挑戦できる1年を期待したいですね。それでは本年も、どうぞよろしくお願いいたします!

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ウイズ・コロナ  
~これまでの概念を見直し、適応力・挑戦力を~

 新型コロナウイルス感染症により「当然」と思っていたことができなくなり、「新しい生活様式」を取り入れる生活に戸惑いを感じた2020年でした。「ソーシャルディスタンス」という距離感に不安を感じました。また旅行も控えることにもなりました。ウイルスは自分では動けませんが人の身体を利用して移動してしまうので「外出自粛」という急ブレーキがかかりました。それでも走り続けて来た私達人間は「止まる」ことで今後の「動き方」を考えるチャンスとして前進しています。ふと、もしかしたら多くのことを当然と思い込んでいただけではないかという気もします。通勤、通学が当然でしたが、オンラインにより「在宅」でもできています。バーチャルリアリティーの世界の日常版です。ゲームを楽しんでいたからこそ子供達のオンライン授業も大きなトラブルもなくスムーズに導入できたのではないでしょうか。生活の時間が短いことや常識に捉われない柔軟性もありますが、シニアになるとどうしても頭の中の「切り替えスイッチ」が見当たらなかったり、動かなかったりすることが多く適応するのに時間がかかってしまいます。ところが長年紳士服を作っていた会社はスーツの需要が減ってしまいましたが、国からの要請で防護服の縫製をすることになったり、建設会社がPCR検査をするためのクリーンブースを作ったりするニュースを見て、できなくなったことを嘆くのではなく、それまでの経験や技術を生かして柔軟に適応していくことが求められるということを感じました。それは紳士服を作っていた会社も建設会社も一つ商品が増えたことになります。商品開発には時間がかかりますが、防護服にしてもクリーンブースにしても必要に駆られて作った物は今後に続くのでしょう。まさに熟年世代の経験の豊かさです。

世界を駆け巡っていた私達が感染症により「ステイホーム」となりました。健康寿命の延伸の一つに「社会とのつながり・人とのつながり」を勧めていますが、今しばらくはそれも叶わない状況です。仲間と会っておしゃべりをしたり、食事をしたり、趣味を楽しんだりするのを2000年以上も続けてきた私達がこの1年で「新しい生活様式」にシフトチェンジしています。シニアの健康を考えるときコミュニケーションは大きく影響します。そこでこれまでの手紙や電話・ファックスの利用とともに「オンライン会議」に挑戦することをお勧めします。「年だから…」ではなく、新しいことに取り組むことが健康寿命の延伸の方策にもなります。故日野原重明先生もおしゃっていらしたように何か始めようとする時のワクワク感が大切だそうです。ご自分でできなくても仲間の方にお願いしてオンラインで繋がる楽しさも経験していただきたいと思います。健康生きがいづくりアドバイザー仲間の90歳の女性会員もスマホでオンライン新年会に参加していただくために準備しています。彼女曰く「生きているうちにできることはしてみたい!」昭和、平成、令和を生き抜いてきた心意気は深いですね。自分の生活においても常識・当然と思っていたことを見直し進化していきたいものです。

社員 渡邊一栄

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