心はケガをすると治りが遅いという話


 一度鬱病になると完全に治るということはない。強いストレスがかかったら再発する可能性が大いにある。
 
というようなことを耳にするけど、本当にそうなんだろうと、鬱になっていない自分でもわかる。
 
元々神経質でいろんなことが気になってしまうタイプのわたしは、コロナの流行が始まって以降体調が劇的に悪くなった(悪いことにも劇的って使うんだろうか?悲劇的?)。
まるまる一ヶ月目眩が止まらなかったり、背中が凝りすぎて呼吸ができなくなったり、心臓がおかしなリズムを刻みだして救心のお世話になったり、つねに体のどこかにブツブツができていたり、眠いのに眠れなくなったり。
病院に行くほどではないけど、自分がその時その場から逃げる選択ができない人間だったら本当に鬱病になってしまったんじゃないかと思うことがある。
だけど幸いわたしは、周りから「環境が悪い」と言われても「いつか良くなるんじゃないか」と無駄にがんばりつづけてしまう割に、一定以上の我慢を強いられるとふと全てが嫌になって投げ出す癖があり、ストレスが原因で長く体調不良がつづくようになる度にその時の仕事を辞めてきた。そして辞めるとしばらくして気になっていた不良はなくなった。だから鬱にはなりにくいと思う。  
 
で、その都度治ってはきてるんだけど、目眩やブツブツが治っているだけで睡眠の質は相変わらずガタガタだし、常にどこかしら痛むし、呼吸は浅いし、ぎっくり腰を月一でやるような体に変わりはない。結局メンタリティが変わらないのと、ヤバい症状が治っているだけでニュートラルな状態に戻せているわけではないので、常に"次何かストレスがかかったらどこに出てやろうかな"っていう悪霊みたいなのがずっと潜んでいる状態。
だから二日間仕事が続いただけで体がかたまってギックリ腰になるし、ちょっと出掛けて帰ってくるとブツブツができるし、何もしたくないし空腹じゃないのに家にあるもの手当たり次第食べすぎてお腹を壊したり、息苦しくなったり朝まで眠れなかったり、毎日そんな不安定な体調でやらせてもらってます。
 
ストレスを溜めるコップが、溢れてはいないけど8割9割ずっと溜まってる。そんな感じ。
 
弱くなったなと自分で感じる。
あんな状態で仕事に耐えられていたのになんで今は休んでいるのにこんなことも耐えられない⁉︎と、信じられないくらいストレス耐性が低くなっている。こんなことでへこたれていたら社会でやっていけない!と焦るほど軽めのことでも耐えられないことがある。
だから、鬱病になるほど大きなつらさを経験した人、自分よりも我慢してしまう人、自分より真面目な人、よい環境に恵まれない人が、またストレスがかかった時に鬱病を再発してしまうのは容易に想像ができる。

だけどまぁそりゃ未だコップに8割9割入ってちゃ、そもそもあと耐えられる容量が少ししかない。考え方、物事の捉え方自体が変わっていなければ、一旦コップを空にしてもすぐに溜めてしまう。
加えてわたしが感じるのは、わたしのような人間は防衛本能が強すぎて「あ、この状況、あの時と似てる。また嫌な思いをさせられるかも。」というアンテナに引っかかる事案が生きているだけで増えていくので、鬱になるくらいの人はそのフラッシュバック的な恐怖心(潜在的なものでも)も強いだろうから、
 
いやだと感じることが多い

溜めすぎて病気になる

治まる

ストレスを溜める機会は以前と変わらず、且つ「あ、これで前回ダメだったんだ」に当たった時のストレスの感じ方がエグい

一気にコップに溜まる
 
っていうことが起こるんじゃないかしら、と。
 
 
生きづれぇ……生きづれぇよこれは………
 
 
自分自身がその"け"があるので、他人事のように言うわけではなくこの生きづらさをなんとかしないといけない自分事として言うわけです。
 
メンタルを壊したら、何も怖くなかった子ども時代のメンタルにはぜったいに戻らない。
  
だから
・メンタルを壊さない。壊す前にその状況から抜け出す(問題を解決するのでも、そこから逃げ出すのでもいいから)ことがもんのすごく大事!
・一旦壊れ癖がついたら、極力コップの中身を空にする努力をして、溜めにくい心(考え方)と体を作る必要がある。
 
これだと思う。
 
 
なんでこんな色んなところに書いてありそうなことをわざわざ、しかもめちゃくちゃ久しぶりの投稿で書いているかというと、自分が今まさに回復に苦労をしているからであります。
  
ほぼ半年、仕事は週に2,3日のアルバイトに抑え、やりたかったことをいくつか始めて、Sound mind in sound body「健全な精神は健康な肉体に宿る」と体操やトレーニング、極力昼間の外出なんかを心がけ、体に良いとされることを色々試しているのに!少しずつ体の痛みがとれて、眠れなくて焦って覚醒するみたいなことも減ってきていい感じだと思っていたのに!!!
 
それなのに、このところ立て続けに体調を崩して予定をキャンセルしてしまっていて自責の念に堪えません!!!!!!!!!
(自責っつーか卑屈っす)
 
 
ここで挫けないためにも、わたしはこの状況を「いろいろ試して悪いものを出している過程で起きる好転反応」ということにして、この先には簡単には不調にならない体がやってくる(ドコカラ?)と信じるようにしているんですが。
やっぱり半年も休んでいて未だに体調が安定しないというのはすごく不甲斐ないと感じるし、不安もあるし、楽しみだったことができない悔しさもあるしつらいもんです。
 
わたし程度でも回復にこんなに時間がかかるんだから、本当に一度折れてしまった人の回復はどれだけ難しいんでしょう。
つくづく、「メンタルを壊さない」ことの重要性を感じます。
 
 
 
涙の数だけ強くなれる人と、涙の数だけ弱っていく人がいると思います。
涙を流さないように生きていくことは悪いことじゃなくない?
涙を流すたびに後遺症の残るケガをするくらいなら、流さない毎日を選んだ方がよくない?
 
今はそう思って生きてます。
そう思っててもまだ毎日後遺症には悩まされるんだから、やっぱりそもそも怪我をしないことが大事なんです。

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