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本の記録

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感想、書評などをまとめておこうとしています
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#推薦図書

そのまま読むか代わりに読むか

昨年の秋、『百年の孤独』(ガルシア=マルケス)と『『百年の孤独』を代わりに読む』(友田と…

ぼく嘘で小説の楽しさが増したかも

浅生鴨さんの新刊『#ぼくらは嘘でつながっている。』(以降『ぼく嘘』)を読んだのは、『三体…

浅生鴨さんが編集した本も素晴らしいのである

昨日のnoteを振り返りながら、言い足りないことに、気がついた。 浅生鴨さんの本は、自身の単…

浅生鴨さんが他誌に寄稿している短編がこれまた良いのであるということを言いたい

札幌の書店で展開されている浅生鴨さんのフェアが嬉しくて、これまで刊行された浅生鴨さんの単…

浅生鴨さんの著作は素晴らしいということを言いたい

三省堂書店札幌店で、浅生鴨さんの本が平積みされている。 スゴい。本気だ。道内で浅生鴨さん…

その名は一度きりではない

『浅生鴨短編小説集 すべては一度きり』を楽しんでいる。 50編の短パン、じゃない短編小説が…

ココロにギミックたっぷり

鬼に金棒、ネロにパトラッシュ、そして『浅生鴨短編小説集 すべては一度きり』には『ココロギミック』である。 ちょっと何言ってるかわからないが、危ぶむなかれ、行けばわかるさ。 『浅生鴨短編小説集 すべては一度きり』は、note連載中の『浅生鴨の短編三〇〇』を書籍化したものである。 このnote連載には、SNSを通じて挿絵が寄稿されている。 これが、実に良い。ちょっと奇妙な話にピッタリのモチーフ、浅生鴨さんの筆致を思わせるあたたかなタッチ。 挿絵は、短編が公表された後に寄

予定は未定で一度きり

目の奥が少し痛い。読もうと思っていた長編小説に集中するのは無理そうだ。予定通りに行かない…

『会って、話すこと。』について ④語り合う風景

本文を大胆に引用しているため、未読の方には #ネタバレ注意 であることを、まずお伝えする。…

ゆる守護神

朝から夕までずっとオンライン会議だった。3つの打ち合わせをほぼ休みなく続けたのだが、さす…

月に癒やされる

ヒグチユウコさんのイラストに惹かれたのと、「月」に興味があったのとで、年末に本屋で見かけ…

質問はむつかしい

質問はむつかしい。日本人は質問をするのが苦手だそうだ。まさに私のことでもある。ありがたい…

朝井リョウ著『正欲』で睡眠不足

朝井リョウ『正欲』が、すごかった。 昨夕閉店間際の書店で、冒頭の6ページをぱらぱらめくり…

植物への感謝のしるし、なのですか!?

朝ドラで主人公が、太陽のエネルギーを実感して感激するシーンがあった。 どんなに小さい場所でも良いから、太陽の光の下でじかに土を触り、植物を育てみつめることは、何か根源的なものが呼び起こされる感覚がある。 作物を栽培する人におそらく共通する感覚は、自然に対する感謝の念だ。 種をまくのは人間だが、芽が出るのは種そのものの生命力である。播いた種が土から芽を出したときはいつも感動する。 芽が出た後も、植物が育つのは土と太陽と水と空気のお陰であり、人間はその環境を幾ばくか整えて