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種池山荘事件 ~第6話~

針ノ木岳の山頂ですごい朝焼けを見た拙者甚平姿の自分撮り写真を撮ることが出来ました(*゚▽゚*)

そして縦走開始です!!🚶‍♀

今回の山行で仲良くなったKさんとほぼ同じくらいのペースで縦走するのでした‼️

スバリ岳に到着した拙者は休憩しました。

先にKさんが赤沢岳へ向かったため拙者とKさんはここでお別れすることになりました。

Facebookでお友達になったので下山後連絡することにします😄👍

「さて、行くかな~~」

休憩を終えた僕は赤沢岳へ向かうのでありました。

・・・・

ビュ~~~~~~~~~~!!!!!

予想通り少しずつ天候が崩れてきました。
強風と断続的な雨が降ってきました。

「ふぅ!!風が強い(;´Д`)」

天気図や予報を見てある程度覚悟はしていました。

むしろ思っていた以上に降水量が少なくて、立山連峰や雲海も見ながらの縦走になったので満足しています。

「確かに風は強いけど、この景色はすごいなぁ~~!!」

そしてスバリ岳から少し歩いて下ったところで三脚を立てて自分撮りを始めました。

時間的にも体力的にも、天候状況もそこそこ厳しい条件でしたので安全を考えて甚平姿にはなれませんでした(^_^;)

そして・・・

まともに三脚立てて自撮り写真を撮れたのはここまででした。

この後赤沢岳に着いた頃にはさらに風が強くなってきました。

「はぁはぁ💦💦まだ赤沢岳かΣ(゚д゚lll) 」

予想以上の強風にやられて体力を消耗してしまいました。

真夏でも高山では冷たい雨が降ります。
断続的ではありますが冷たい雨が確実に体を冷やしています。

ここから先はしばらく写真を撮る余裕がなくなりました。

「ヤバイ、疲れてきた・・・息が苦しい(´・_・`)」

強風と雨・・・

そして稜線でのアップダウンはかなり体力を消耗してしまいました。

「あ~~ きつい!! 次は鳴沢岳かぁ~~(^_^;)」

赤沢岳で少し行動食🍫を食べて休憩しました。

しかしこの時・・・

すでに雨と強風により写真撮る頃ことが難しくなってしまいました。


そのためレインの中にカメラを入れて歩くことに専念しました。

すでに風の音は「ビュ~~~~~~~~!!」ではなく

「ゴォ~~~~~!!」と感じてきました。

・・・・

もはや台風です

「ヤベーな!!先を急がないと・・・」

いつも悪ふざけしてる拙者が珍しく真面目に歩きました。

ゴォ~~~~~~~~~~~~~~~~~~!!!!!!!!!!!!!

「ヤバイ②!!💦💦💦この風はマジでヤバイかも・・・」

赤沢岳から鳴沢岳に向かう途中でものすごい風が拙者を襲いました。

「やばい!!ここまで強風だなんて聞いてねーぞΣ(゚д゚lll)」

横風に飛ばされそうになります・・・

そして鳴沢岳の手前でさらに風は強くなり、さらに状況は厳しくなってきました。

そして・・・・

「早くこの場を乗り越えないとヤバイ!!」

そう思った次の瞬間!!

・・・・・

・・・・・・・

・・・・・・・・

「あれ?? ウワッ!!Σ(゚д゚lll)」

拙者は強風で体のバランスを崩しました‼️さらにその先を見るとすごい傾斜です・・・

「落ちたらヤバイ!!!!!絶対に登ってこれない!!! 耐えるんだ!!!」

拙者は恐怖を感じました。

風への恐怖、山への恐怖・・・

これはヤバイ

何が何でも落ちないぞ‼️‼️

拙者は気合を入れて必死に岩にしがみつきました。
 

落ちたら終わりです

そして

・・・・・

「ハァハァ・・・ヤバかったΣ(゚д゚lll)落ちたかと思った!!」

大きいザックだから余計に風の影響を受けるのでしょうか・・・

かろうじて滑落はしませんでしたが、暴風は一向に収まりません。


起き上がろうものならばすぐに飛ばされそうになります。

拙者は身動きが取れなくなりました。

「起き上がれない・・・」

さてどうする??

ここで一旦冷静になりました。

「落ち着こう・・・」

風速は決して一定ではありません。
最大瞬間風速や平均風速という言葉があるんです。

必ず少しは弱まる瞬間が来るはず!!

その時を狙ってダッシュで動こう!!

そしておそらくここは地形的な影響もあり風が強い場所なんだと思いました。

「絶対に落ちてたまるか!!」

一瞬風が弱まったのを確認してダッシュ‼️‼️‼️💨💨💨

何とか危機を乗り越えました。

滑落せずに進むことが出来ました・・・

「よっしゃ!!なんとか乗り越えたぞ・・・」

やはり先程までの風は地形的な影響なのかその後は風は強いものの飛ばされるほどの風ではありませんでした。

もちろん強風ではありますが・・・

そして

「ぜぇぜぇΣ(゚д゚lll) あれは新越山荘か??」

ようやく新越山荘に到着しました。

強風に耐えることで疲れてしまったので小屋で軽食🍚と休憩をすることにしました。

拙者は山荘に入ります。

すると・・・

「いや~~!!あれは無理だわ!!」

「怖かったね~~!!」

「針ノ木小屋までは無理だな!!」

なんと・・・

拙者とは逆方向から来た登山者の方々が先程僕が飛ばされそうになった鳴沢岳付近で撤退してきたのです。

まぁ~~そうなりますよね(^_^;)

そして山荘で軽食を食べることにしましたヽ(´▽`)/

「えっと・・・カレーください!!」

山荘ではカレーを食べましたヽ(´▽`)/

「ごちそうさまです~~!!」

そして新越山荘から次の目的地へ出発です!!

・・・・

・・・・

「ハァハァ!!やっぱりきつい!!Σ(゚д゚lll)」

歩き始めてすぐに息が切れます💦💦💦

鳴沢岳付近での強風でやられたのかこの時点でボロボロになってしまいました。

実はこの日はこの後種池山荘➡からの爺ヶ岳を越えて冷池山荘に行くつもりでした・・・笑

ですがこのペースと体力ではとてもじゃないけど冷池山荘までは無理です(´;ω;`)

「最低でも種池山荘に行かなきゃ(T_T)」

この時すでに僕の中で目的地が冷池山荘から種池山荘に変わりました。

「ハァハァ・・・キツイ!!」

拙者はかなり疲れていました。

しかしゆっくりですが確実に進んでいた拙者はやっと種池山荘が見えてきました!!

今思えば・・・

この時種池山荘でツェルトを張ろうと思った時点で拙者の運命は決まっていたのかもしれません。

まさかあんなことになってしまうなんて・・・
僕は思うはずもなかったのでしたΣ(゚д゚lll)

いよいよ次回・・・

種池山荘に到着します。

第7話に続く

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