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実録:肉食系人事の採用手法(欲しい人を本気で口説くとき)

結論、フラれたんですけどね(´;ω;`)
(詳細後ほど)

こんにちは。papaoです。
ここ数週間、バタバタしていました。やっぱり、人事も含めてビジネスマンは皆さん3月に忙しくなるんですね(;^_^A
とはいえ、忙しさを言い訳にしてルーティン疎かにしてたらいつまでも一流にはなれません。自分に厳しく、時々優しく。あ、ホワイトデー買わなきゃ(;'∀')
(最近はキャパオーバー)

というわけで、今回の記事です。
「肉食系人事」ってご存じですか?
言葉の通り、狙った獲物(候補者)に食らいついて離さないような、攻めるタイプの採用をする人事のことです。

この言葉、実は語源となった方がおります。かつて「メスライオン」と呼ばれた凄腕人事の方がおりまして、ダイレクトリクルーティングが隆盛した2015年あたり以降、人事界隈では結構なムーブメントが起きてました。
「メスライオン」こと、宇田川様の記事、ご参考までに。
※そのうち、papaoが尊敬しまくり人事系有名人も勝手に特集します。

papaoは実は10年前からの人事マンとしてはちょっと珍しく、ダイレクトリクルーティングの採用が主体でやってきた人材です。マイナビとかリクナビとかの「採用広告」と呼ばれる手法は、実はあんまり経験してません。
papaoにとっての採用の仕方は、あくまでも「1対多数」ではなく「1対1」の形。1人1人の候補者に「ラブレターを書く」つもりでスカウトを送ってきました。ある程度、結果を求められるようになってからは少しずつシステム化していってますが、基本理念は変わってません。

今回は備忘の意味も含め、2022年1~3月の時期に合った実例をご紹介させていただきます。
【候補者情報、及び接点の経緯】
・1月、ビズリーチにてスカウトを送り、反応。
・大手企業の地方支社勤務の即戦力人材。30代前半で働き盛り。
・初回Web面談で、1時間予定のところを盛り上がって2時間を費やす。
・転職の目的は「家族との時間を増やしたい」。乳幼児と奥様との3人家族で、ほぼ奥様がワンオペ育児状態。奥様のご実家がほど近い東京近辺での職場を探していた。
・経営サイドとネゴし、東京への交通費&引っ越し費用を全額負担する方向で調整、2月早々に上京してもらい、面接をしたその場で内定、後日承諾の連絡を得た。
・最終的な入社日の確定のため、退職届提出を待っていたが、退職の最初の相談相手となった上司が引き留め工作を開始、少しずつ退職届提出を先延ばしにさせ、3月頭に本人に翻意させ、内定承諾の取り消しの連絡がきた。
・papaoとしても黙っておられず、経営サイドの了承の元、「口説く」ために現地に向かった。
・最終的に、本人が残留を明言。

【「口説く」ために用意したこと、及び実際に話した内容】
・現地で話すために必要な「場所」の確保。
 →現地の知り合いがいたので、「商談向きのいい感じの喫茶店」を紹介してもらった。(コーヒー1杯1500円!!!会社のお金(;^ω^))
・所定休日でのアポイントだったため、奥様向けにご主人をお借りするお詫びのお手紙を用意。封筒内に、合わせて「お車代」「会社の方針を全て記したコラムのQRコード」を同封。
・現職大手企業とpapaoの会社の財務諸表とその比較資料。及び経営方針と今後の市況に伴うビジネスプランの比較。
・会社組織図と人員表。入社後に上司やライバルとなり得そうな人を伝える。
・papaoの自己紹介資料と、「私と一緒に働きましょう」「ウチに入れば絶対に幸せになれます」「キャリアと家族の時間と、両方手に入れましょう」などの殺し文句。
・かかった費用は、交通費や封筒代などを合わせ、約5万円ほど。


結果として、5時間話しました(;^_^A
彼自身も相当悩んでいて、何が自分たちの幸せのために必要なのか、仕事と家族とのバランスのところでずっと答えが出せず、悩んでいました。
papaoは勝手ながら、「世のビジネスマンはみんな、キャリアについて真剣にいつも考えていて、最適だと思う選択肢を選んできたんだ」と思っていたのですが、今回お会いした方は典型的な「会社に恩を感じてる、家族のように思っている」方でした。
※どっちが良い悪いではなく、それぞれの考え方や形があるものだと思っています。たまたまpapaoは前者なだけです。

彼は最終的には、もともとの現職に戻っていきましたが、後悔はしてません。
嘘です。すげー悔しくて帰りの新幹線で泣いてました。

人が働く先を決めるときには、給料や条件面はもちろん大事ですが、会社を「家」のように感じている人にとっては、言葉に出来ない思いがそこにあったりします。
今回は、とても貴重な経験を積めた機会になりました。
それと同時に、二つ返事で「papaoさんが上手くいくと思う方法を全部やってください」と、背中を押してくれた経営者にガチ感謝です(´;ω;`)
やりきらなければ、ここまで悔しい思いを経験することが出来ず、教訓を得ることもなかったことでしょう。

【終わってみて、の所感】
papaoの採用の信念は「会社と社員と、家族とその周りの人もみんな一緒に幸せになる」ことです。

幸せの形は人それぞれ異なりますし、時には肉食ぽくグイグイ行くことも必要かもしれませんが、真に相手の事情に寄り添い、答えを導き出すために全力を尽くすことが、自分の使命なのだと再確認できました。


予告と違う記事になり、スミマセン。
ちょっとこれを吐き出し切らないと、次に進めない感じがあったので。。。
ここ1~2週間、ずっとクヨクヨしていたので妻にもすごく叱られました。妻ちゃん、最高。愛してる。papaoはこれからも頑張りますm(__)m

次回は前回予告の通り、「採用戦略」で。
構想は頭の中にあるので、来週吐き出しまーす。

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