【書評】大人のための私服の教科書

あらすじ

本書では、成人男性に向けて、どうすれば普通にオシャレな服装、TPOをわきまえた服装ができるのかという視点でファッションについて書かれています。独自のK値という指標を使って数字として目に見える形で様々なアイテムを紹介し、その組み合わせによる見え方を導いています。
そして著者自身が実践している方法やイラストを使った例題に通してその考え方を実践できるように解説されています。

​この本を読むことをおすすめしたい方


1.普段の服装に悩んでいる人
2.ファッションについて感覚でなく論理的に理解したい人
3.ジーンズを愛用してる人

この本によってためになったこと

1.普通にオシャレとはどのような組み合わせによるものなのかという考え方、具体的な方策、その結果がもたらす利益
2.服を購入する際の考え方、選定基準、自分に必要な服に出会える
3.今の自分が愛用しているアイテムの活用方法を知ってより良く着ることができる

私がこの本を選んだ理由

周りからハッキリと私のファッションがダサイと告げられた時に必死にファッション関連の本を読み漁った一冊です。その中でも本書の理論はかなりわかりやすく、実践もしやすいものだったので一番参考になった本です。
実践したあとの周囲からの評価も良かったものの、本書を読んで自分が自信を持って着る服を選べるようになったことが大きな成果でした。

記憶に残った本の箇所を引用

1.”さて、今日なぜこちらにスーツを着たモデルさんがいるか。勘のいい方なら分かりますね?そう、今の彼のK値は10の状態なので、ここからみなさんの前でちょっとずつラフにしていって、6~7Kを目指すというわけです。1Kからいろいろプラスしていって、6~7Kを目指すより、早くて簡単ですからね。おしゃれの基本は「スーツ・マイナスα」と覚えてくださいね。”
K値はカッチリ値の略として10段階に分けられ、1が部屋着で10がスーツ、6~7あたりのK値がいわゆるオシャレな服装となっており、著者はここで、その目指し型について述べています。スーツからほどよくカッチリ感を落とした服装のバランスのとり方がこのあとに述べられていますが、考え方は「このスーツ・マイナスα」に基づいています。

2.”これがシチュエーション別、TPO別の「カッチリ度数」の一例ですね。着ていく服装のトータルK値をこの数値にマッチさせればOK。”
ここではK値に応じたシチュエーションが紹介され、会社や冠婚葬祭は10K、結婚式の二次会やデートは6~9K、友達、家族とのお出かけが5K、家近くのコンビニが2K、自分の部屋が1Kと紹介されています。そしてその中で服に無頓着であったり、自信がない人がしがちな3〜4Kの服装のシチュエーションは存在しないというものでした。自分の以前していた格好を振り返っても確かに本書でいう3~4Kのものであったと思い、その服装で様々な場所に行っていたことを思うとここで本書に会えたことをとても喜びました。

3.”初心者がいきなり細かいことにこだわっていたら、コーディネイトは難しくなるばかりです。恥ずかしくないコーディネイトは、単品だけを見て選ぶのではなく、あくまでの「全体のK値と色合わせだけ」を意識して服を選ぶこと。”
ここで著者はなぜかおしゃれ初心者に限ってトレンドのものに拒否反応を示したり、細かい装飾にばかりこだわりをもって服を選んでいることについて、もっと薄ぼんやりとイメージしてコーディネイトすることを述べています。ボタンの形やポケットの位置なんかよりも、その場に合わせたカッチリ度の服装であること、色合いをシンプルな色数にできている服装であることが最重要であるというものです。

その他おすすめ本を紹介


『大人のための私服の教科書』はK値という独自の数値でファッションを論理的に説明していましたが、『最速でおしゃれに見せる方法』はもっと感覚的な部分と合わせて、かつ論理的にファッションについて述べられています。こちらは写真のコーディネート例も多いので、『大人のための私服の教科書』でファッションの土台を築いたら次のステップとして面白いと思いますので、ここにおすすめしておきます!

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