ながくせわしていると鳥でも十人十色で性格のちがいがはっきりしていると気づいた
はじめに
さまざまな動物たちに接してきた。なかでもペットとして、そしてしごとでも鳥を飼っていた期間がながい。毎日せわをする。するとかごにはいっている鳥たちをながめているとさまざま気づきがある。
きょうはそんな話。
犬猫とくらべて
小学生のころはいろいろな動物を飼ったり、世話したり。家だけでなく学校でも。うさぎなどはそんなに印象に残っていない。学校ではこどもたちが入れかわりたちかわりもちまわりで係りになり世話した。ほんの数日ずつだったせいかあまりにも印象がうすい。はたしてどんなことをしていたかすら思い出せない。
何十年もまえのこと。一時期だが家で飼っていた。表情の変化はそれほどないのだが、いったんおこらせるとけっこうやっかい。基本的に夜行性で夜になるとにぎやかだった。おとなりの家に迷惑をかけないだろう場所に小屋を築いた。
昼間はぼんやりしてじっといることが多かった。こちらが寝不足になるのは困るので、ある方にお願いして学校にひきとっていただいた。いまならできない相談。学校で動物を飼うこともそんなに聞かない。いろいろ理由があるのだろう。
それからカメ
こどもたちのあいだでペットを飼うのが一時期はやっていた。むすめは同級生から譲られたカメをしばらくのあいだ家で飼っていた。てっきりむすめの性格と似ていておっとりおとなしいものとばかり思っていたがそうでもない。このカメ、脱走癖があった。飼っていた容器をどうにかこうにかしてよじのぼり、いたるところにかくれる。
それこそかくれんぼ。いったん脱走すると捜索はいえのなかとはいえ、なかなかやっかい。ここにはいない、あそこもカラとむすめといっしょにさがしまわった。いちどはわたしの衣類をつりさげるウォークインクローゼットのダンボールのうしろに平べったくはさまってうごけなくなっていた。
あまりの頻度なので容器を変えたり登れないようにくふうしたりしたが、万策尽きて以前からほしがっていたべつの同級生の家に転居することに。
鳥たちは
いちばんわたしが飼っていた期間の長い動物は鳥。学校で世話したアヒルをふくめると何種類ぐらいになるだろう。学校で世話していたのはアヒルが長かった。彼らの目は意外とちいさい。そして表情がわからない。
小がらな小学生のわたしには巨大に見えた。ある日、ひょんなことからおこらせて、羽をひろげてこちらにむかってきたときにはこちらがおどろいて、いちもくさんに逃げた。無表情なだけにどれだけおこっているのかわからずじまいだった。つぎに世話するときにはおそるおそるデッキブラシを手に近づいたが、いつもどおりじっと羽をたたんでうずくまっているだけだった。
小鳥たち
その点、小鳥たちは世話しやすい。小学生のころからおなじみの鳥たちを家でも学校、そののちに職場でも世話した。ヒナからそだてて手のりにするコツもおぼえた。職場では小鳥の卵が必要な研究で、成鳥とくらべて卵の入手はむずかしく、「じゃあ、飼おう。」となり、わたしと学生さんが交代で世話した。
このときに気づいたのだが、小鳥とて個体それぞれ性格のちがいが大きい。つがいでもなかよくなるものとけんかしておりあわないものがあった。くみあわせを変えるとぴったりのつがいができあがる。ふしぎなもの。やっぱり性格の一致・不一致があるようだ。
小鳥もいろいろいるとよくわかった。それから外見のよくにた個体どうしでもながくせわをつづけると判別できた。数多く飼っていたころはおなじ種類の20羽のすべてを区別できた。
おわりに
動物たちを飼うのはやりがいがあるし、こちらが癒されるし、元気をもらえる。いっしょに世話した学生さんたちも「いいですよね。こうして鳥を飼うの。」と言ってくれた。
職場の鳥たちは卵を提供してくれたあともその鳥の生涯のあいだ世話をつづけた。
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