まなびの工程表上のどこをやりつつあるか立ち位置をしめすといまやるべきことと継続の意欲がわきやすい
はじめに
ヒトはいろいろなことを学習して身につける。高校生ぐらいになるとふさわしいやりかたがじぶんなりにみえてくる。どんなふうにまなべば身につくか、つづけられるかみずからの性格やさまざまな時間のつごう、制約とあいまってまなびのスタイルがかたちになってくる。立ち位置はここかなと生徒が確認したいときのサポートがおもな役まわり。
まもなく20年をむかえる学習サポートのやりかたから見えるまなびの工程表のつかいかた。
きょうはそんな話。
まなびのスタイルは数々あれど
学習サポートをはじめてあと3か月で20年。はやいものでもうそろそろ潮時か。わたしも若い方々へと道をゆずるつもり。数名のかたへと資料をおゆずりしたりつたえたりしている。
このしごとをすすめるなかで、生徒たちに納得してもらえてつづける意欲のわく方法をあれこれさがし効果をたしかめた。そう、本人のみならずスポンサーとして保護者の方々からまなびの場として期待されているのはまちがいない。
生徒が自立してまなべるまでを目標にしている。あたりまえといえばあたりまえ。いわゆるあたえられてきたものだけをやる受け身スタイルの学習法とはちがう。
自分から
いつのまにか自主的にまなぶかたちが身についていく。そのときによくつかうのが工程表。すでにできあがったものをわたすわけではない。すでにじぶんなりに「やりかた」の理解のすすんだ生徒には、テキストのもくじでじゅうぶん。個々人は千差万別。それにおうじてつかいわける。ここはさすがにわたし独自のノウハウがありそれでもって報酬をいただける。
これを詳細にわたって記述して、それをまねしても、当該生徒に適用できるかどうかといえば、やはり経験からむずかしいと考える。じゃあ、なぜ記すのといわれてもここは記録の場だからとしかいえない。
生徒の性格をみきわめたうえで
まなびのスタイルに王道があるわけではない。たとえば5とおりぐらいにおおざっぱに区わけできたとして、それぞれに難易度のちがいがあるし、そののちの枝葉の部分にさらに5とおりほどちがう学びかたがある。そしてそのさきに…ときりがない。かぞえたことはないがおそらくかるく100とおりぐらいのまなびかたのちがいを存在としてかんじる。
なにも工程表のとおりガチガチにすすめるわけではない。そこは柔軟にとらえている。むしろ臨機応変につかいわける。
その日の体調やこのところの理解度、進捗ぐあい、学校行事(定期テストや模試など)との関連などなど、さまざまなファクターがからんで生徒はおとずれる。顔色やようすをみつつ場合によっては1週間で準備したことをすべてうっちゃって、ひとこと三言かわしたうえでまったくちがう内容をその場でやることすらある。
そしておちつけば工程表へもどる。工程表の進行はがっこうよりもつねに先手をうてるだけの余裕を。それこそがあわてずにたんたんとやるうえでポイントになるところ。
相手はヒト
まなびに来る生徒もヒト。おとずれるたびにようすはちがうし日々成長している。そのなかでサポートする側もひとりひとりのヒトに応対していると意識しながらことにあたる。
サポートのすすみぐあいがじゅうぶんならば、日ごろのまなびの努力に対して評価のことばをかけるし、すすみにくいときにはなにが阻害しているのかそれとなく聞いてみる。たいていおもいあたるところにいきつくので、そのかべをクリアできるようにサポートする。
おわりに
なにも万能のひとつの方法があるわけではない。それをもとめられてもむり。もちろん、この手順どおりにまなべばひととおりのことはできて、ほとんどの進学さきに対応できるだけのすじみちは準備できている。
あたえられた時間はだれもがいっしょなので、いかにくふうして先手をうつまでにもっていくか。さらに将来も、どんなしごとにつきたいかにおうじて、それへの対応も。
これからさき、「じぶん」と「せかい」をみつめてどうおりあいをつけて、充実した生きかたにできるか。もちろん正解やはっきりしたみちしるべがあるわけではない。むしろ混沌としている。それでもしっかり進んでいくには道をまよわずすすめるだけの判断力や対応力をやしなうにこしたことはない。
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