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基礎・基本を習得する時間をいかにみつけて身につけるか:大部分の受験生とってそれが重要課題


はじめに

 難関大以上をめざすのは全国的にみるとごくわずかな人数にすぎない。大部分の生徒たちは一般の大学を受けるにあたり、なにもとくべつなことはいらない。

高校の授業でつかうテキスト類、履修済みのことをいかに解ききり表現できるかにかかっているといって過言でない。さて、そういいながらじゃあ、どうやってそれを実現すればよいか。そこが肝心なところ。

きょうはそんな話。

多くの塾などでは

 おそらくこうだろう。学校だけではおぼつかない。だから塾や家庭教師、通信教材、ネットにながれる講義を利用するとなる。そのなかから選ぶにあたりみずからのレベルをどうやって把握するか。

もちろんそれは個人ごとにちがう。ところがじぶんがいまどのくらい理解できているのか、なにをマスターしていてどこがおぼつかないのか把握できているかなんてなかなかわからないのがふつうでは。

それを意識できるぐらいならば、むしろ総じて学習がうまくいっているほうで、じつは大部分の生徒たちは実力の把握をできていないのかもしれない。

教材は…

 そこで上にしめしたさまざまなサポートの場ではおとずれる生徒の到達度におうじてさまざまなものを準備することになる。こまかな段階を設定してそれを1からこなしていけばよいというところもある。一見すると合理的なようだが、本来欲しているところまですすんでいくのに時間がかかりそう。

何度も書くがどこでつまづいて、かんちがいしやすいところは千差万別。たしかに超えにくいところはある程度共通するかもしれない。高校生のつまづきですらさかのぼれば根本は小学校のある段階にあったり、誤解していたりの原因がみつかるかもしれない。さがしだすのにはけっこうコツがある。経験の豊富な先生のほうがみつけるのは上手かもしれない。

つまり経験値のない生徒自身にそれをやれといってもむずかしい。

じゃあどうするか

 基礎・基本にたちかえり年度はじめのいまならばそこからはじめやすい。ひととおり問題を解き、まちがいはじめるところのすこしまえまでもどる。たいていそこからはじめれば誤解はなくなる。できたらひと息ついてつぎをはじめる。

そのくりかえしならば無理がない。あとは持続できるかどうか。その日できておわりにするのがいい。わからない状態のままではつぎへの意欲につながりにくい。わかるところをふたたび解き直して終わるといい。

あまり先を急ぐ必要はない。むしろいまできたところをより短時間でむだなく解ききるほうに時間をつかいたい。そこまでの作業を何度かくりかえすうちに基盤となる。もう前にもどる必要はない。こうして地固めすると確固としたものとして本番の試験につかえる要素になる。

あたりまえのことでいい

 それには教科書やそれに準拠した学校でわたされるうすい問題集でかまわない。それをすみずみ巻末の問題までくりかえしスムーズに解ければおのずと基礎・基本は身についたといっていい。

いそぎたいときは解く方針があたまにうかべば(もちろんそのプロセスでのケアレスミスに注意)つぎにすすむ。ほかの教科もおなじ。地歴公民でもうすい基本の問題集1冊を教科書を読みつつ単元ごとに解いて1冊全問すらすら解けるようになれば共通テストの70%までははやい。

それをしないまま上をめざすのは順番がどこか変。基礎のうえにこそ発展や応用はあるし、おおかたの生徒にとって後者に時間をつかうよりは基礎の充実こそおすすめしたい。そこからあとはもういちど教科書や資料集へもどり丹念に見直す。見落としていたべつのポイントや視点が見えてきて点数の加算につなげられる。

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年度はじめのいまごろから習ったところを中心に夏休みまえまでを目標におおざっぱに最後まで解き、印をつけていく。印をもとに解ききる単元を短期間でふやしていく。適したテキストの1例。


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