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高校生とともに「ラジオ英会話」を聴いてプラスの意義をかんじたこと


はじめに

 ねむけをふせぐために以前から運転時にはラジオを聴く。運転に1時間かかっていた以前の通勤時から、15分ほどでいい今もつづいている。眠気をさける安全のためといっていい。

音楽を聴くだけでなく、せっかくならばと英語の番組を聴きはじめたのが2年まえ。

ふとある変化に気づいた。あたまのなかで無意識に英語をそのままとらえているっぽい。

きょうはそんな話。

学習サポートで

 運転中は眠気防止のためにラジオをつねにつけている。とくに朝の通勤時には英語番組を聴きながす。しごとの学習サポートの中・高校生たちにおなじ番組を聴こうよと誘い、すでに2年になる。

運転中にただ流しているだけ。2年まえに聴きはじめたのは「中高校生の基礎英語in English」(NHK FM)。しごとで英語のリスニング問題をふだんから中学生といっしょに聞いている。それでもこなれた英語に接する機会はほかになかなかない。こうしたほんの基礎の英語でもいざ話すとなるとおおちがい。

そんなにとっさに口をついてでてこない。どういうわけか外でよく道をたずねられる。なかには外国の方も。そんなときいつも思うのが、適切なきまり文句の表現がポンとでてこないこと。なるべくしぜんにアタマのきりかえなどせずともこなれた会話ができたら。

道づれに中・高校生たちも聴こうよとさそっている。

そうして1年がすぎた。

「ラジオ英会話」に

 1年聞き流しているとつぎのレベルにすすんでもよさそうと感じた。教室の生徒に聞くとうんうんとうなづく。そこでつぎの段階へ。その番組は表題の「ラジオ英会話」(NHK FM)。

ちょうど中学生段階の英語を終えたぐらいのヒトにうってつけ。運転中に聴いてみる。うん、たしかにひとつひとつの会話につかわれる単語の8割がたはディクテーションできる。単語と単語がくっつきひとかたまりになる英語のおなじみの音、その基本的なものならば聞きわけられると感じた。

だがつかわれている単語は聞き取れるのに、それがつらなった表現になったとたん未知の言語に聞こえる。まだ重要な熟語や会話表現が身についてないなと感じる。

あとは語彙力をふやすことや、おなじような表現でも程度やニュアンスのちがい、それから会話でつかう独特の決まリ文句をふやすことかな。相手の会話をひきだす適切なあいづちなど、これは聴いているはずの高校生に身につけてほしいのでおなじことがいえそう。

入試の英語でも

 大学入試でもこうした英会話の典型表現がかなり出る。共通テストなどもうほとんどそうなったといっていい。もちろん英会話だけとはかぎらないが、ふだんづかいの英語そのものが網羅され、出題されているといってまちがいない。背景になる文化の理解もある程度もとめられるし、英米以外の方が使う独特なアクセントの英語や会話もふつうにまざっている。

1対1とはかぎらない。4人の対話となると耳だけではだれの発語か区別はむずかしい。そんな会話文が平気で出題されるようになった。

これがほんとうのせかいなんだろうな。たとえば米語などスラングやスペイン語などの表現がかなりまざっているし。それはセサミストリートなどのテレビ番組のなかでもひとむかしまえからすでにそれがふつう。せかいってそれほど多様性に満ちているし、ひとすじ縄ではいかない。

周囲に目をむけると

 地方住まい。地域の外国人の方が地方なまりで話す日本語は微笑ましいし、親近感がわく。なじんでいらっしゃるんだなとつくづくかんじる。英語だってそう。リバプールの若者たちどうしの英語はそばにいてまったく聞きとれなかった。ほかの言語かと思ってしまった。

ただし日本の若者たちどうしでつかう日本語ですらそうかもしれないが。きれいな英語だけ学んだヒトはきっとショックにちがいない。聞きとれないやと。

わたしたちのクニのヒトビトがなかなか英語をものにできないと思いこんでいるのは、まじめにあまりつかわないような「正統すぎる」表現の呪縛にとらわれてしまうからかもしれない。

おわりに

 聴くばかりでテキストなどはつかっていない。運転しながら車の出す音や街なかの騒音にまじってきこえるにすぎない。それでもよくつかうフレーズの数々はひととおり出てきた感じ。そうか英語って教科書にあまりでてこない語のかたまりのやりとりを日常的につかっているんだなと感じている。

日本語だってそうかもしれない。語学とは語彙力をふやし、おとなの会話をできるようになる表現をふやしていく作業なのかも。

高校生のまなぶ英語はてもとにある副教材のテキストなどから判断すると、トップレベルの進学校でつかうものでも一例をあげると現地では小学校高学年ぐらいの読み物。英語も例外ではない。もっとブラッシュアップしないと。

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