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わかいヒトへのメッセージ

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小学生から中・高校生むけのよみものです。なにかしらヘンなおとながブツブツ言ってるなで読みすててもらえればと思い書いています。
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2022年7月の記事一覧

失敗からまなぶ ひとりぐらしの賃貸えらび

はじめに ひとりぐらしで賃貸のアパートやマンションを探すとなると、見知らぬ土地ならば勝手のわかりにくいもの。 信頼のおける案内人がいない場合、ネットの賃貸情報で納得できるくらしの場をみつける方法を、さまざま引っ越ししてきた経験にもとづいて説明します。 まずは毎日の行動から つぎの①~③の手順で住みたい候補を多めにあげ、見学しながらしぼりこみます。  ①通勤・通学の交通手段・路線選択  ②最寄り駅からみた物件の場所や数、周囲の環境  ③部屋の条件 ①通勤・通学の条件につい

たのしむおとなのまねをするチャンスをうかがうこどもたち

はじめに 親子でおなじ趣味を楽しむ。これができればなかなか理想的です。じっとしていないこどもだったらアウトドアでしょうか。ぎゃくに家のなかでおちついていられるならば…、といくつか候補がうかびそうです。 親子水入らずで楽しみとコミならば本音の話も出て、世界をひろげられるかもしれません。それでも、たまにはおとな自身で楽しみたいことも。それでいいと思います。そのままで。きょうはそのお話です。 こどもと可能性 日本に停滞感がひろがるなかで、将来をになうこどもの好奇心をより広げてお

あとたった36日間の夏休み 余裕のあるすごし方にしたいこどもとおとなの対処法

はじめに のこりわずかになった夏休み。たのしかった休みものこすところきょうもふくめてたったの36日間あまりになってしまいました。この段階に至りのこりの宿題にどう保護者とこどもで立ち向かうべきか。 サザエさんちの磯野カツオくん、さらにドラえもんの野比のび太くんの永遠のテーマかもしれません。このふたりはこりずに毎年のごとくこの宿題テーマで登場します。それだけ世にうけるテーマなのでしょう。 せっぱつまった状況のなかでかろうじてできることとはなにか。とくに保護者としてどう対処する

英文タイプライターの奏でる音のなかでしごとをしたほぼ最後にちかい世代かも

はじめに 「ワープロ専用機を学生時代につかいました。」ならばほぼ年代をいいあてられてしまいそう。 でも「英文タイプライターで英語論文を打っていました。」ならばどうだろう。すでに研究費の枯渇がはじまっていた地方大学で、かろうじて大学で使えた道具のひとつ。これをつかったほぼ最後の世代かもしれない。 きょうはいまや貴重になりつつあるかもしれないみずからの経験にもとづいたはなしを。 文章を入力する作業 とにかく、大学では教わるほうだけでなく教える側も文章を考える、書く、打つ、伝

学力向上をささえる側から、さまよえる保護者の方々へ

はじめに おもに理系を中心とした教育支援業で多くの児童や生徒と接してきました。6才から大学院生、社会人まで。これまで授業などで直接教えた人数でおよそ2,000名ほどでしょうか。子どもたち(一部は青年)とその保護者の方々からいくつか見えてきたので示します。 それは子に親がどう接してきたかです。この記事ではあくまでも学力面で子どもの評価は避けつつ記述しました。すくなくとも子どもの意欲や自主性という面でとらえていただければと思います。 保護者の気持ちの余裕 結論からいうと、保護

こどもの宿題にまつわる永遠につづくかもしれないひとつの課題

はじめに 夏休みなどの長い休暇に限らず、学校や塾から出されている宿題。宿題を出してきた立場と親の立場の両方の経験、さらに保護者の方々からの相談のようすから見えてくる課題のひとつをあげてみます。 宿題をするかしないかの問題についてどうするんだという中心的な課題に関して声が聞こえてきそうですが、今回はべつの視点からそれに関連することをとりあげます。 こどもと宿題の時間 つぎのふたつはよく相談されます。宿題に時間をかけないためにどうしたらよいでしょうか。さらに、ていねいに宿題を

パソコンの前にすわっておこなうしごととからだをうごかすしごと

はじめに 家族の入院する病院をおとずれ、ナースセンターでけんめいに働く人々を目にして感謝の思いが湧いてきた。そしてつくづく考えた。しごとは大きくわけるとふたつあるなあと。 いずれにも就いた経験のあるわたしにはこの話ができそうだ。こどもたちの学習サポートでその説明をするといいかと思いながら、家族の着がえを手にしつつ家路についた。 しごとで会うとは サザエさんを見ているといかにも昭和の風情がただよう。波平さんやマスオさんの職場はまさにそんな昭和の雰囲気。むかしはこういう働き方

肉に置き換わるものをすでに無理なくとりいれた生活になりつつあると気づく

はじめに 地味な食生活がつづいている。これはわたし自身の選択の結果であり、人様に勧めるべきものでないことはたしか。したがって駄文として読みすてていただければと思う。 ただし、想定外のことにこれは今後に活かせるのではと思うようになっている。その気づきについて。 肉がいずれ食べられなくなる? 肉が食べられなくなる日が近づいている気がする。わたし自身はべつに焼肉屋が林立していても、テレビでステーキ食べ放題の旅番組が流れていても食指は動かないし、べつにつねづね不安にかられているわ

小学生から中学生へ 自律的な学習へのみちびきをトンネルづくりにたとえると

はじめに 小学生の学習をサポートしてきました。学校の帰りに立ち寄り、無心に宿題をこなしていくようすをみながら、ふと思ったことを記します。 こどもたちがおこなっている勉強はトンネルをつくる作業とにていないかと思いました。 学校で午後まで活動したあとに 勉強は誤解がないように前置きしておきしますが、トンネルを掘ることと似ている一面があります。 掘るルートにめぼしをつけたらその部分をボーリングといって地下がどうなっているか地質調査します。これから掘ろうとする場所がどんなようす

農水省の食料自給状況のデータに目をむけるとみずからやさいを育てたくなる

はじめに 昨今の状況や戦乱により、さまざまな人々の交流の機会や流通のとどこおりが生じている。この先には世界的には食料(食糧かも)の供給面で危惧されることも想定の範囲に入れておいたほうがよさそう。 いざとなったら、食料の確保は自己責任になるだろう。とりあえずは将来をになうこどもたちへの食べものさえ確保できればよいのだが。そこでこれまでのどの時代あたりの食料生活をクニのお役所は想定しているのだろうか。 しのぐとしたら過去のどの時代ならばありえそうか照らし合わせてみた。 (注

少なくとも25年目ではじめて花を咲かすことがある

はじめに なじみのある植物は毎年花をつけるものが多い。ああ、今年も咲いてくれたなと、植物のようすから微妙な季節のうつろいを感じさせてもらえる。 ところがまったくそうしたリズムおかまいなしに見えて、突如としてようすを変える植物の存在に気づかされた。ごくごく身近な玄関先で。勝手に花をつけない観葉植物と思いこんで咲いた花。 いつもとちがうよ 4月なかばのこと。  新芽の形がおかしいなと玄関脇のドラセナを見ながら家に出入りしていた。あまりにひんぱんに刈り込み、芽のかたちをおかし

ふりかえり学習:はやり病で目にした生化学の用語としてのアミノ酸残基の1文字表記について

はじめに はやり病のワクチンや変異株の影響で知ることになった「スパイクタンパク質」、「変異株」などの用語。生化学の分野でつかう用語として、世間ではメジャーな部類ではありません。 しばらく前、新奇な変異株の名称(たとえばN501YやE484Kなど)が報道されました。こうしたアミノ酸残基の1文字表記があまり説明なしにつかわれている例がありました。 それから数年がすぎ、世のなかでは今回のできごとの推移について、若干ではありますが客観的にとらえられつつあります。そこでこの用語につ

数学を「わかる」にするには:てがかりとなる4つの手順

はじめに 数学をわからないまま解決できずにいる生徒に対して教えるコツを。しごとをつづけるのに困らない範囲で。 「わかる」と「できる」は違いますが、ここでは「わかる」までに求められる要素にしぼってお伝えします。 高校時代に数学でどん底までいき、そこからなんとか「わかる」までたどりつきました。そして生業にして以降、「できる」への道のりの途上で気づいたことです。くわえてわからずに手の止まりがちな生徒をサポートするとき、なにが必要か実践から得たポイントでもあります。 ①どこがわ

2年半後の共通テスト教科「情報」の対策をすすめてきておもうこと

はじめに あらたな共通テストの教科として「情報」がふえ、現在の高1生から受験する。ことしの暮れまでにひととおり学習を終えて、2年間みっちり共通テスト対策にむけて実力をつけるつもりでいる。さらに「情報Ⅱ」をふくむ2次試験対策をどう充実させるかも並行して対策中。 その出題教科の中心となる「情報Ⅰ」を学習サポートでおしえていて思うことを記した。 すでに数十年前には 学生当時のニュースでいまだに覚えている記事がある。当時すでにソフトウエア開発人材が数十万、数百万人規模で不足すると