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あとたった36日間の夏休み 余裕のあるすごし方にしたいこどもとおとなの対処法


はじめに

 のこりわずかになった夏休み。たのしかった休みものこすところきょうもふくめてたったの36日間あまりになってしまいました。この段階に至りのこりの宿題にどう保護者とこどもで立ち向かうべきか。

サザエさんちの磯野カツオくん、さらにドラえもんの野比のび太くんの永遠のテーマかもしれません。このふたりはこりずに毎年のごとくこの宿題テーマで登場します。それだけ世にうけるテーマなのでしょう。

せっぱつまった状況のなかでかろうじてできることとはなにか。とくに保護者としてどう対処するのがのぞましいのか、わたしの主宰する学習サポートのとりくみとともにお知らせします。

こうならないようにわたしがサポートしたこと

 これからはじまる1か月あまりのなつやすみの早朝、すぐにラジオ体操がすんで(昨今の状況の前のころのはなし)、そのままこどもたちがおにぎり片手に学習サポートの教室におとずれます。暑い時期には

①早起きをそのままつづけよう。
②暑くなる前に学習を済ませよう。
③時間のつかいかたを身につけつつ、おもいっきり自由にあそぼう。

地域(こども会)と保護者の方々の協力をいただきながら以前からつづけているわたしのところの小学生たちへの習わし的行事です。なつやすみはほぼこれを踏襲し、スタートよく2学期をむかえます。

まずは腹ごしらえ。多くのこどもたちがじぶんでラップ片手に熱い熱いといいながらにぎってくるらしいおにぎり。顔ぐらいある大きさの子もいます。教室でみんな無言でおにぎりにかぶりつきます。

まだむしゃむしゃもぐもぐ中のこどもたちを前にわたしはいつもよくいいます。「ああ~長かった夏休みもあとたった39日しかないねえ。どうしよう。」というとこどもちたちはゲラゲラわらいます。ほら、また先生がへんな冗談をいいはじめた。とそんな顔です。

そのあとおもむろに夏休みの各自の課題をかたづけていきます。そして8時半には家にもどります。あとはなにをするのも自由。これでおおくの子はお盆の頃、おそくとも8月20日の頃には課題すべてを終わらせ、2学期の予習にはいっています。

早起きができていてしかも学習ペースを維持できているので、2学期当初にぼんやりする表情のこどもがいなくなりました。

できることからやろう

 さて、話をもどします。「まとめてやらないですこしずつやろう。」と学校の先生から言われている段階はとっくにすぎて、事態は深刻。のこりすくない日数です。こういうときにはのこる課題のうち、

①かんたんにできるもの
②多少時間はかかるけれどもとくいなもの・すきなもの
③手順の理解さえできればルーチン作業でこなせるもの

を優先。保護者の方々ならばさまざまなお仕事に従事する上で作業を効率化する上でよく経験されると思います。①から③とすすむとペースができてきますし、すこし進捗したと安心材料となっていきます。

とくに要注意なのがそれ以外の自由研究や作文、読書感想文、習字、絵などです。いずれも時間がかかることが多く、しかも手間ひまのかかるものばかり。夏休みの学校課題になるわけであたりまえではあります。

これは学校の先生方もあえて保護者の方々に、学習の面倒をよろしくお願いしますね、学習の状況把握をお願いしますね、と間接的ながら要請されているといえます。そしてこどもがなるべく主体的にとりくむのが理想。保護者がかかりっきりになるのは本末転倒。

そこで保護者の方々とお話しながら、学習サポートで教える内容半分、学校課題全般について残り半分の時間をあて、こども自身が主体的にできる範囲の支援しています。なかにはここでやって提出した課題が県で上位の賞をとるなどのこどもがいます。

せっぱつまらないと…

 まんがやアニメではせっぱつまってやる宿題でないとおもしろくないし、共感を得られない。でも現実にはのび太の保護者ののび助さんや玉子さん、カツオのご両親のフネさん・波平さんにもこどもたちへの接し方を学んでほしいと先生方は6年かけて間接的にお願いしているといえます。

さて、そうはいっても山積する課題。自由研究はできれば夏休み前半には終わらせたいもの。絵や習字もおなじ。作文については夏休み中のできごとや体験を書きたいらしくあとになりがち。要望をくみとりつつ、休み期間のご家庭での行事や旅行などとのスケジュールと勘案して臨みます。

やっかいなのが読書感想文や感想画。これは本を読んだり、素材のスケッチの場所さがしや体験をおもいだしたりなどべつの時間のかかる要素のあることが前提での宿題です。

おわりに

 これらが毎年課されることで、保護者はこどもの学習のあり方を間接的に学んでいくわけ。なにもこどもだけが成長を遂げているわけではなく、保護者もこどもたちをつうじていっしょに親として成長してくださいと学校からの要望だといえそうです。


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