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近年のスタートアップ企業への注目度が高まっています。
そこで、帝国データバンクが成長性の分析を行ったところ、スタートアップ企業は高い成長性が期待できると分かりました。

▽成長性レベル10が6割超え▽

帝国データバンクが持つ情報を元に「その企業の売上高が3年後に1.5倍以上になるか否か」成長性を予測し、分析が可能な約24万社と比較しました。

10段階でレベル6以上になれば、成長性が高いとされます。

分析・比較の結果、最高評価のレベル10だった企業は、約24万社全体が6.87%であるのに対し、スタートアップはなんと62.35%と非常に多くの企業で成長性が高いと判定されました。

▽分野別では、技術系が高水準▽

スタートアップを事業分野で分類してみると、レベル10の割合が一番多いのは、「モビリティ」分野で75.9%でした。

自動運転や空飛ぶ車など新技術が期待されて成長性の高さが表れました。

「東京モーターショー」から名称変更した「ジャパンモビリティショー」が盛況だというニュースも記憶に新しいです。

次いで、送金や決済サービスなどのFinTech分野、労務管理など人材に関するHR分野、人工知能を指すAI分野が高い水準でした。

モビリティ ………… 75.9%
FinTech ………… 72.3%
HR …………………… 71.1%
AI …………………… 71.0%
不動産 …………… 70.5%
プラットフォーム … 70.2%
DX …………………… 69.2%
広告 ………………… 68.2%
アプリ開発 ………… 67.9%
SaaS ………………… 67.3%

7割を上回る分野が6つもあるという結果です。

続いては、レベル10企業の立地についてご紹介します!

※後編に続きます。


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~後編~

▽東京23区内、文京区がレベル10最多▽

全国の都市部を中心に様々な振興策が講じられているスタートアップ企業ですが、実際は大多数が東京23区内に集中しています。

東京23区内でレベル10のスタートアップ企業がある地域をみると、文京区がトップの69.4%でした。

本郷にある東京大学を中心に産学連携が活発なことや文京区としてもサポート体制を整えていることが要因だと考えられます。

23区内で最もスタートアップ企業が集まっている渋谷区では69.1%、港区では68.1%という結果でした。

文京区まではいかないまでも7割に迫る非常に高い水準です。

▽高水準でも楽観は危険!▽

多くのスタートアップ企業で成長が期待できるという結果をお伝えしてきましたが、だからといって楽観するのは危険です!

軌道に乗る前に人件費などのコスト高で資金繰りに苦しみ倒産に至った企業が多いのも事実です。

東京商工リサーチが今年の4月末に公表した令和設立企業の倒産件数は586件に迫る数字でした。

最新の数字は定かではありませんが、恐らくもう600件以上になっていると考えられます。

自身がスタートアップ企業になる場合も、スタートアップ企業と取引先として付き合う場合も、成長性だけでなく資金繰り面など動向を注視してください。

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