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「ステイホームを要請されたが、できればずっと家に居たい。」

タイトルは、2021年3月31日発刊『信州の建築家とつくる家16』に掲載されている住宅の建主さんから寄せられた声です。

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長く続く在宅時間もストレスなく過ごせ「住環境のよさに救われた」との声もあったそうです。

ステイホームを経て、多くの人の家時間が『帰ってきてくつろぐ時間』から、『起きている間をほぼ占める時間』へと変わりました。

家で過ごす時間が増えたことで、あらためて住宅に求める価値はどう変わったのでしょうか。

実際の設計実務では、断熱性能、耐震性能等の定量的な内容が大きなファクターを占めますが、実は

・美しさ
・気持ちよさ
・居心地のよさ


等の定性的な提案力がよい家づくりには必要。

家族の団らんや住まい方、庭を含めた生活の楽しみ方、仕事の仕方、それを実現できる住まいのあり方の価値観が大きく変わりました
また、移住はもちろん、2地域居住やリモートワークも現実的な選択肢になってきました。

さまざまな社会情勢を背負いながら、建て主と協働で、それぞれの想いを限られた予算内で実現し、豊かにライフスタイルを築いている事例が詰まっています。それぞれの家で実際にStay Homeした気分で深読みも。

『信州の建築家とつくる家16』―第16集発刊に寄せてーより抜粋

第16集のテーマは「家づくり再考」。

日中の長い時間を過ごすことを想定した家づくりには、性能に加え「心地よさ」が何より欠かせない条件になってきています。

どんな間取りや、眺め、作りが良いのか、また家族とのコミュニケーションの取り方など、これから家づくりをされる方、信州・長野県での暮らしに興味がある方に、ぜひ家で感じる「心地よさ」の参考にしてほしい1冊です。