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1/11 ニュースなスペイン語 Jugadoras:女性選手たち

今回はスポーツ界で目覚ましい女性たちの躍進を少し紹介しておこう

1.サッカー(fútbol)
アレクシア・プテージャ(Alexia Putellas=写真)ーー。プテージャスは、昨年11月にサッカー界の最高峰の栄誉、バロンドール(Balón de Oro)を獲得した女性(galardona)としてサッカー界を沸かせた。

スペインではルイス・スワレス(Luis Suárez)が1960年に受賞して以来、二人目の快挙。日本でも名の知れたリオネル・メッシ(Lionel Messi)やクリスティアーノ・ロナウド(Crisriano Ronaldo)も、もちろん、受賞歴がある。

2.フットサル(fútbol sala)
アマンダ・リッサ(Amanda Lissa)ーー。アマンダはブラジル出身なので、ポルトガル語での愛称「アマンジーニャ(Amandinha)」でスペインでは知られている。ブラジルで12年間プレーした後、今度はスペインに渡ってきた。そんな彼女がスペインで初ゴールを決めたというニュースが入ってきた。

リッサはブラジルでは英雄(ídolo)だ。スペイン語のídoloは「代表的・象徴的な人物やモノ」とか「宗教上の神聖な画像」という意味。だから、字面は「アイドル」っぽいが、日本語の語感とちょっと違うので「英雄」とした。

3.ハンドボール(balonmano)
スペインでは、女子ハンドボールが活躍している。ニュースでは女性ハンドボール選手たちを「女戦士(guerrera)」と呼ぶ。昨年の世界大会(Mundial)では1位のノルウェー(Noruega)に惜敗を喫した。スペイン語では「甘酸っぱい(agridulce)」という表現を使う。

4.空手(kárate)
スペイン語では「空手」の「か」の字にアクセント記号が付く。昨年、7月24日や8月6日の記事でも紹介したが、スペインのみならず世界が注目するのがサンドラ・サンチェス(Sandra Sánchez)だ。サンチェスは東京オリンピックの形部門(kárate kata)で金メダル(medalla de oro)を獲得した。

スペイン語の職業名詞の多くは、男性と女性を形の上で区別する。表題のjugadoraもそうだ。そして、ただ、単に、競技名を言う場合、例えば、「fútbol」と言った場合は、「男性(masculino)」によるサッカーを指す。スポーツの世界では、女性が行うスポーツには「女性の・女子の(femenino)」という形容詞を付けるのが習わしだ。だから、否が応でも、男女を意識せざるを得ないのだ。が、活躍に男も女もないのに、というのが本音のトコロ。

写真はバロンドールのトロフィーを抱くアレクサ・プテージャス。