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7/7 ニュースなスペイン語 Quinta ola:第5波

カタルーニャ州では今週末から夜の社交場(ocio nocturno)の閉鎖を実施する。

どうやら、第5波(quinta ola)がやってきたようだ。

カタルーニャでは直近2週間の、10万人あたりの感染者数の平均が440名となった。これはスペイン全体の平均値(210名)を大きく上回る。

カタルーニャ州政府(Govern)の報道官(portavoz)パトリシア・プラジャは「感染拡大はまだ終わっていない。非常に感染力の強い変異株があり、まだ、ワクチン接種を終えていない重大な層がある(La pandemia no ha acabado, hay nuevas variantes muy contagiosas y sectores importantes no vacunados)」と述べた。

そして、「データは悪い。そして、感染者の数は目に見えて増加している。我々の想定をはるかに上回っている(Los datos son malos y el número de contagios crece de forma exponencial, muy superior al que nos podemos permitir)」とも述べ、警戒心をのぞかせた。

カタルーニャ州政府は、中央政府(Gobierno estatal)にマスク着用を義務付けるよう要請した。州政府には、この義務付の政令を出す権限(competencia)がないのだ。

屋外のイベントは、しかし、オーケーなのが、どうも、うなづけない。明け方3時まで良し。ただし、イベント参加12時間前までのPCR検査で陰性であるか、ワクチン接種を2回接種(pauta completa)のどちらかが、必須要件となる。

繁華街協会は、こうした措置を、怒り(indignación)を持って受け止めた。繁華街閉鎖は、若者たちを路上呑み(botellón)に駆り立てると懸念する。

数理感染学(epidemiología matemática)の専門家チームは、カタルーニャ州の40人に1人の若者が感染し、1週間の感謝数が5万人になると試算している。日本では、全人口の内、1日1600~1800人が感染しているようなので、単純計算で1週間で1万2000~3000人くらいが感染する。これと比べると、1週間で、若者だけで、5万人というのは、とてつもない数字だ。

しかし、救いなのが、若者の入院率が1~3%くらいなので、医療崩壊が起きるわけでもなさそうだ。

写真はカタルーニャ州のとあるクラブの前で、入場のための列をなす若者たち。先週末の様子。マスクは、当然、付けていない。