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5/19 ニュースなスペイン語 Rafael Nadal:ラファエル・ナダル

言わずと知れたテニス界の巨人が昨日、次のような発表をした。

もし僕が今、プレーし続けたら、来年、コートに立ててるとは思わない。全仏オープンには参加しないことにする。ここ数ヶ月はテニスをしないつもりだ。そして、来年を、僕にとっての最後の年にしたい。出たい大会に出場して、記録を残してきたトーナメントを去りたい(Si sigo jugando en este momento, no creo que pueda estar el año que viene. No voy a Roland Garros, no jugaré estos meses, y mi intención es que el año que viene sea el último.Poder jugar los torneos que me apetezcan para despedirme de aquellos que me han marcado)。

週明け22日から開幕する全仏オープンは、スペイン語では、「Rolabd Garros」という。

まぁ、それはさておき、巨匠に、即引退(retirada)ではないにしても、来年限りラケットを置く決心をさせたのは、怪我(lesión)だった。 

腸腰筋(psoas ilíaco)を傷めたのが、今年のオーストラリアオープンでのことだった。

腸腰筋とは腹の裏側にある、いわゆる、インナーマッスルの集合体で、脚の付け根に繋がっている筋肉のようだ。

日頃、運動から逃げ回って、ダラダラしてる小生には、意識もしたこともないし、到底、傷めようもない筋肉だ。

こんな内側の筋肉に負担がかかっていたのか……。

さて、ナダル(スペインでの報道は、愛称「ラファ(Rafa)」も使っているが、小生は、それ程は思い入れがないので、「ナダル」としておく)は、

僕がオーストラリアオープンでやった怪我が当初、期待されていたほどは、改善されなかった(La lesión que me hice en Australia no ha evolucionado como nos hubiera gustado en un primer momento)

と現状を説明した。当初は6〜8週間くらいの休養が必要(en un principio iba a tenerle entre seis y ocho semanas de baja)と伝えられていたが、結局、今日まで119日間も公式戦で姿を見せていない(pero ya van 119 días sin competir)。

ファンには次のようなメッセージを残している。

もし、僕のからだが動くなら、僕に相応しいプレーができると思う(Si mi cuerpo responde, yo creo que puedo hacer algo que merezca la pena)。

ちなみに「相応しい」は「merecer la pena」の訳だが、文字通り訳すならば「苦痛に値する」ということ。

痛みに耐えてでも、もし、良いパフォーマンスができるなら、そして、からだが動くなら、それも厭わない――。

巨匠ナダルの復活に期待をよせると共に、少しずつ歩き始めたラストランを静かに見守ろう。

写真は会見に臨むナダル。

出典
https://www.rtve.es/deportes/20230518/rafa-nadal-directo-roland-garros/2446519.shtml