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【参加者インタビュー vol.2】宮本夏希さんに聞いた「あなたにとってジブン研究とは?」

こんにちは!ジブン研究編集部のもいです!

わたしは、ジブン研究主催者のゆかさんと一緒に住んでいます。
約2年前にゆかさんが立ち上げたジブン研究ですが、リピーターが多かったり、参加者や卒業生の子たちが実際に我が家に遊びに来てくれたり。やがて、ジブン研究の満足度の高い理由や、ジブン研究によって構築される豊かな関係性について関心を持つようになりました。そのため、実際に参加したメンバーの声をインタビューで聞いてみたいと思います。

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https://jibunkenkyu.com/

前回に続き、テーマは「あなたにとってジブン研究とは?」というもの。参加するに至ったきっかけやプログラムを通して感じたこと、そしてそれによって生まれた自身の変化についてお話を聞きました。

今回インタビューに協力してくれたのは、2020年6月から4ヶ月間、ジブン研究に参加し、現在は運営チームとしても活躍している宮本夏希(みやもとなつき)さん、通称なっちゃん。今は大学を休学して宮城県気仙沼市に滞在中です。

そんななっちゃんに、オンラインでゆるゆるお話を聞かせてもらいました。にこにこ笑顔を絶やさず、そして一生懸命言葉を紡いでくれたなっちゃん。そんななっちゃんのインタビュー、ぜひ読んでいただけたら嬉しいです。

※以下、なっちゃん→(な)、もい→(も)

(も)早速なっちゃんのジブン研究について聞いてみたいと思います。もともとジブン研究に参加した経緯や知ったきっかけは何でしたか?


(な)宮城県気仙沼市で行われた内省と対話を行うプログラムに参加した後、ゆかさんと知り合いました。そのプログラムを通して初めて、他者と一緒に内省をする経験をして。その時に他者と内省する大切さを痛感し、長期で続けてみたいと思っていたところだったので、ジブン研究に興味を持ちました。また、休学・移住という環境が大きく変化するタイミングだったので、自分のいろいろな気持ちをシェアできる安全基地があったらいいなと思い、参加を決めました。

(も)なっちゃんは、ジブン研究では主にどんなテーマで自分を深堀りしていましたか?

(な)そのときどきで話したいことを話していたけど、振り返ってみると「ネガティブな感情が湧いたとき、その根っこにある考え方の癖を探ること」がテーマだったと思います。

例えば、他者からのマイナス評価が気になって自信をなくしてしまいやすい、と悩んでいた時期があって。どんなやりとりの中でどんな風に自分は捉え、どう感じていたのかを深堀りしてみました。
そうすると、誰かと意見や価値観が違うとき、「自分が間違っているのでは」「ダメだと思われているのでは」と感じて不安になる、人からの評価を気にしてネガティブな感情を持ってしまう自分そのものを責めている、というような思考の癖に気づきました。


(も)自分の思考の癖に気づくことで、何か日常で変化はありましたか?

(な)ありました。ジブン研究をやっている期間だけじゃなくて、それ以降にも。

自分のネガティブな感情もいったんそのままで受けとめたうえで、具体的な対策を試せるようになったことが大きいです。

さっきの例で言えば、他者にマイナス評価されるのが怖い、という自分の感じ方は否定しないでそのまま受けとめる。それから、「でも意見が違っただけだから、相手がマイナスな評価をしているとは限らないかもよ?」と別の視点からの捉え直しをしてみることができるようになりました。

自分の気持ちを観察して気づきを得て、うまくコントロールしていくスキルが身に付いたことが、一番良かったなあと思います。

(も)なっちゃんの思う「ジブン研究スキル」ってどんなものですか?

(な)うまく言えないけど、「囚われから距離をとる」というイメージです。客観的にいろんな視点から自分の感じ方や捉え方を見つめてみる感じ。

メンバーからの問いかけをもらって考えていくうちに、自然とそういう距離をとった見つめ方が習慣になりました。

受けとめるところは受けとめる、改善するところは改善する、といった感じで自分と向き合えると、自己否定や反省よりもラクだし効果的だなと思いました。

自分とうまく付き合えるから、結果的に周りの人とのコミュニケーションもスムーズになった気がしています。


(も)ジブン研究に参加した理由として、「他者と一緒に内省できること」を挙げてくれていたけれど、実際にやってみてどう感じましたか?


(な)良いところだけではなくて弱いところまで共有することが多かったです。

その中で、「弱さも魅力も本当に人それぞれ違っていて、全部その人らしさなんだな」と、前より認められるようになったし、自分の弱さもそのまま安心して開示できる関係性ができて、本当によかったです。

頻繁に連絡をとっている訳ではないけど、一緒にジブン研究をしていた参加者の子には今でも何でも打ち明けられます。そんな存在がいる安心感に、今でもとても支えられています。


(も)他者に自分のことを打ち明けることって、なかなか簡単なことではないと思うけど、ジブン研究参加者と関係性を築くことって大変ではありませんでしたか?

(な)もともとジブン研究という場や参加者に対しての安心感はありました。

でも、始めてから2ヶ月後くらいにすごく落ち込んだ時期があって。それまでは落ち込んでも他人にあからさまにSOSを出したことがなかったけど、ジブン研究参加者なら大丈夫なんじゃないかと思って、勇気を出して連絡してみました。

そうしたら、「まずは連絡できたことがはなまるだね」と言ってもらえて、とても救われました。

自分の弱さを開示することにずっと抵抗があったけど、思いきりそのまま開示できたので、「こんな風に外に出していいんだ」と安心や自信がもてました。そこからは、より参加者を信頼する気持ちが強くなったと思います。

それがきっかけで少しずつ、他の周りの人にも頼ることができるようになりました。これもジブン研究スキルの一つかもしれません。


(も)自分の感情を観察することだけじゃなくて、他者にSOSを出すみたいなテーマもなっちゃんにとって大きかったんですね。

(な)そうなんです。

自分が弱ったときに寄り添ってもらって、ただ受け入れてくれることや「味方だよ」って言ってもらえることがどれだけありがたいかを知ったから、身近な人が落ち込んでいた時に、同じように関われたこともありました。

ジブン研究で学んだ人とのコミュニケーションの取り方が、他の人たちと関わるときにも生かせるようになってきたかなって思います。

(も)すごい、優しさの循環だ。

(も)最後に、なっちゃんにとってジブン研究を一言で表すと?


(な)「人の弱さにやさしくなれる場所」かなあ。

ジブン研究を通してずっと感じていたのが、誰にでも苦手なことや弱い部分はあるんだ、ということでした。

理想ではなく実感として、強みや魅力と同じように、弱さもその人の個性だと信じられるようになったから、自分にも他人にも、弱さがあることを認められるようになりました。

「弱さにやさしく」という言葉は、甘えや逃げと捉えられてしまいがちだけど、弱さも認められたら自然と、自分にも周りの人にもいろんな一面があることに気づきます。

弱さを隠して見ないようにしていた頃より、
自分が自分でいることも、他者と関わることも楽しんでいます。


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第二回目のジブン研究参加者インタビュー、いかがだったでしょうか?

なっちゃんの感じていた葛藤や気付き、そしてなっちゃんにとってポジティブな変化についてたくさんお話を聞くことができて、わたしはとても幸せな時間でした。

インタビューを読んで、「ジブン研究に興味ある、、」「少しお話聞いてみたいかも。」と思ってくださった方は、ぜひお気軽にお問い合わせくださいね。お待ちしています。

最後まで読んでくださって、ありがとうございました!


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