【問126】今、一番手放したいものは何か?

 ネガティブなイメージがある感情,気持ちをそのままネガティブに捉えることを手放したい.

 「不安」「緊張」「怒り」「嫉妬」などなど.

 まず,いま書いたような感情が出てくるということは,自分を成長させたいという思いから出てきて,実際にそれらの感情がきっかけとなり成長することができると考える.

 「不安」や「緊張」などはまさに,挑戦をしている,しようとしているからこそ生まれるものである.実際に強く不安や緊張を感じているときにはなかなか冷静になって「不安,緊張を感じているということは,私は挑戦しているという証だ!」と思うことは難しいことではあるが,頭の片隅にでもこの考えを入れておくと,ふとした時に発想の転換ができ,不安や緊張がワクワクに少しでも変化して良いパフォーマンスを発揮できると思う.そして,不安も緊張も味方にすることができれば,完全にリラックスしている状態より良いパフォーマンスを発揮しやすいことも様々な研究で示されているのだから,不安や緊張は考え方次第でポジティブな感情になるのである.

 「怒り」の感情は頻繁に感じるのも良くないとは思うが,その怒りの原因を探ってみると何か気づきを得ることができるかもしれないし,怒りを感じたときにすぐに吐き出さずに一旦沈める努力をして,その後にユーモラスな返答でもできるようになるとかなり強い自分になる.さらに,相手との関係も良好になるだろう.客観的に見ると,そこまで怒りを感じる場面ではないことに気づくことも多々ある.怒りとの付き合い方を学ぶと,俯瞰力を身に付けることもできそうだ.

 最後に嫉妬の感情は,それを原動力にして,自分の努力に結び付ける.嫉妬して相手を下げたい気持ちになることは否めないが,自分と相手の1対1の関係といった狭い世界で戦おうとしている自分自身を見るととても情けなく恥ずかしい思いになる.相手を下げたところで,広い世界は何も変わらない.
 また,人それぞれに時(タイミング)というものがあることも忘れないようにしたい.1年で試験に通る人と5年かけてやっと試験に通る人,20代で結婚する人と30代40代で結婚する人,など,遅い速いに優劣は全くなく,一人一人に適切な時があることを念頭に入れておきたい.遅いからこそ目標地点にたどり着くまでの過程で過ごした長い時間がその後の成果と結びつくこともあるだろう.


 ネガティブに捉えがちな感情も考え方を変えることで味方になるといったことであり,この発想転換は難しいことではあるが日々少しずつでも多くの転換できるようになると人生豊かになると同時に,長生きにもつながるのではないかと思った次第である.

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