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『スピークバディ』みたいなゲーミフィケーション要素の入った看護師向けイーラニング教材を作る研究~会員3月勉強会報告

 こんにちは。「リアル世界を神ゲーに」するゲーミフィケーション賢者Lv98のきっしーです。

 3月27日(水)20時、オンラインZoomにて、日本ゲーミフィケーション協会会員向けの勉強会を開催しました。
会員向け勉強会は、ほぼ毎月開催しています。特徴は、参加者の会員自らが話し手となって、自分がやろうとしているゲーミフィケーション導入の試みについて紹介した後、参加者全員でディスカッションする流れとなっています。

今月のテーマは「『スピークバディ』みたいなゲーミフィケーション要素の入った看護師向けイーラニング教材を作る研究」。話し手は、大学教員のRIKAさん。
参加者は7名、時間は1時半ほどでした。

●前半は、RIKAさんよりテーマに関するお話し。


①能動的な参加

昨年のゲミー賞大賞受賞の『スピークバディ』をゲーミフィケーションデザイン6要素から分析して、その優れている所を洗い出す。
それらの要素を取り入れた、看護師向けイーラニング教材を作る研究の現在までの報告と、今後の展望をお話し頂きました。


ディスカッションポイント

後半のディスカションでは、「ゲーミフィケーション要素の入った看護師向けイーラニング教材」作りの参考になる事例紹介やアイデアについて話し合いました。

●チャットで紹介されたもの

・ふろ恋(サービス終了)
https://members.tokyo-gas.co.jp/contents/public/useful/furokoi/top.html

・Wiiフィットというフィットネスのゲームが昔あったのですが、インストラクターさんが褒めてくれるからやめられない、という話があったのを思い出しました。魅力的なキャラクターは習慣化を促しますね
https://www.nintendo.co.jp/wii/rfnj/index.html

・私もやるやる詐欺に…リングフィットは準備のハードルが若干高いですよね…どうやってスイッチを入れさせるかって大事ですよね…
https://www.nintendo.com/jp/ring/index.html

最後の集合写真

●参加者の「今日の学び・印象に残ったこと」

・多忙な看護師向けにゲーミフィケーションを取り入れたe-Learning教材というのは、とても興味深いです。隙間時間に少しずつ積み重ねられる要素があるといいなと思います。あと、失敗してもOKで、失敗体験ができるというのはすごくいいと思います!!
臨床は実際には失敗が許されない現場なので、ぜひ失敗体験ができる教材を作っていただきたいです。
私は医療安全研修に遊びの要素を入れました(借り物競走とか)。
医療従事者は頭が硬いので、その頭をほぐすような、笑える教材があると嬉しいですね!(看護師)

・時間がない、隙間時間(IT系)

・看護師さんのお仕事、本当に大変なんだなと思います。尊敬します。
最後にもお話したのですが、「中小病院の看護師さんのすきま学習を応援」という形でアプリやサイトを開発する場合、いろいろ考えられ、まとめてみました。
Aフルスクラッチ(自前)で創る場合
メリット:自由に設計できる
デメリット:設計しないといけない(=時間がかかる)
お金がかかる
B既存のサービスを利用する場合
メリット:時間とお金が多少節約できる
デメリット:思っているゲーミフィケーション要素を入れられないかもしれない
と比べて、いいほうをご選択いただけると嬉しいです!
※ちなみに私は開発するのは諦めました。
サイト自体ではなく、小手先(運用)でゲーミフィケーションを導入しています。
全国各地で頑張っている看護師さんの努力が報われるような、素敵なサイト(システム)が生まれるといいですね!応援しています!(教育系)

・知らない業態の貴重なお話を伺えて、非常に勉強になりました。
こうした方が医療教育の場にいてくださることがとても心強いです。
ちなみに私の娘は、3年目の「スマイルゼミ」に飽きていましたが、
ゲーミフィケーション講座で学んだ「デジタル褒めとアナログ褒めのハイブリッド」が効きました。(子育てお母さん)

・イーラニングのすぐれているところ「一人でどんどん学習を進められる。つまずいたらコラショ(メンター)が助けてくれる。親(仲間)との相互性、ゲーミフィケーションを入れて動機付けアップ など。」
スピークバディのすぐれているところ「感情をゆさぶる、☆☆☆、ポジティブフィードバック、日本のべたなアニメ風でないキャラデザ、UIデザイン」
看護師向けイーラニング教材のヒント「ログインするだけでホメてもらえる(すてきな声で)」「やぶられた教科書のパーツを集めていく」「穴埋め問題を学生自身が作り合って答える」「スピークバディの☆☆☆」
他に、「看護師はこんなに勉強しているだよ!」を世の中にアピールして「自己肯定感」を上げるアイデアも良かった。(ゲーミフィケーションデザイナー)

話者の「今日の学び・印象に残ったこと」

・みなさん貴重なお時間をいただきありがとうございました。また医療者以外からの色々なご意見をいただけて、視野が広がった気がします。看護師は生涯学習して知識と技術をアップデートすることはマストなことだと思っていましたが、これがこんなに人から褒めていただけること知って、頑張っていることを褒めてフィードバックする、ということだけでもモチベーションに繋がるんだなという新たな気づきがありました。
またみなさんのご意見から、続けるために大事なポイントとして、「ログインしやすくなる工夫」が重要な点かと感じました。ぜひ随所に組み入れたいと思います。たくさんの柔軟なアイデアをありがとうございました!(大学教員)

以上、有意義な勉強会になったようです。

次回、5月は、せんか さんによる「子育て×ゲーミフィケーション」がテーマです。

前回記事: ゲーミフィケーション習慣化アプリ「プレハビ(Playful Habits)」体験共有会~会員1月勉強会報告
https://note.com/jgamifa/n/naeb9524dd330

(おわり)

#看護師向けイーラニング教材 #ゲーミフィケーション要素 #体験 #世界を神ゲーに #日本ゲーミフィケーション協会 #ゲーミフィケーション #ゲーム要素 #モチベーション #げみー
執筆:日本ゲーミフィケーション協会 代表賢者 きっしー(岸本 好弘)

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