こんにちは。「世界を神ゲーに」するゲーミフィケーション賢者Lv98の”きっしー”です。
『ディズニーキャストざわざわ日記――〝夢の国″にも☓☓☓☓ご指示のとおり掃除します』(2022、笠原一郎 (著)、フォレスト出版)を読みました。
以前は、ゲーミフィケーションについての大学授業の中で、事例として、ディズニーのカストーディアルも紹介していました。
それは、清掃員アルバイトであろうが、一番最初に、
「あなたは、青空を背景にした巨大なステージという舞台に立つ役者なのです。そして、すべてのゲストに、Happinessを届けることが役割なのです。」
と言う教えを受けて、モチベーションMAXになるという事例です。
まさにドラクエの最初の、賢者からの教えを受けて、冒険に町から旅立つ少年をイメージしました。
ストーリー、役割、ゴールを用意してあげることがモチベーションMAXのキモです。
個人的に、『交通誘導員ヨレヨレ日記』以降のヨレヨレ日記シリーズが好きでよく読んでいます。今回も、
と書いてあって、興味をもち読みました。
本書『ディズニーキャストざわざわ日記』を読み進めると、夢の国を支えている人たちの、夢だけではない様々な現実がとても面白かったのですが、
思ったのは、やはり、ディズニーには、来場者の心のみならず、キャストの心をつかむ、優秀なゲーミフィケーションデザイナーがいるに違いないということです。
本書から引用しながら、いくつか事例を紹介していきます。
ゲーミフィケーションデザイン6要素の「③称賛の演出」をふんだんに使っています。
●キャストのグレード名も、マジック!
※味気ない数字だけなく、MAGICのそれぞれの文字になっているのがすばらしい。「C」まで昇格すると夢が叶いそう。本協会も、「G」「A」「M」「I」「F」とかにしましょうか。
●学びのためのトレーニングパスポート!
※成長のための学びの機会を、会社側が提供している所がすばらしい。
●「WE ARE ONE 心はひとつ」!
※キャストは無料でもらえたそうです。ゲストの購入金は、災害支援金に当てられた。人は本来、人助けや一体感が好きなのです。
●「仕事のやりがいは?」と聞かれる!
※普段仕事をやっていて、小中学生「仕事のやりがいは?」と聞かれることはないはず。これは嬉しいですね! 自己肯定感が高まって、幸せを感じる。
●失敗が取り消される 魔法の粉!
※絶対失敗が許されない状況では人のモチベは下がります。ポップコーンをこぼしてはいけないも同じ。でもゲームだと失敗オッケー、失敗から学んで行くのがゲーム。なのでゲームは、面白い。
●バースディシールで、女子高生に祝われる!
※人は褒められる、祝福されると嬉しい。そして次には、他の人を祝福したくなる。ポジティブループが回る仕掛けです。
●「ファイブスターカード」のメッセージを読み返すたびに嬉しい
※著者はサラリーマン時代に褒められる褒める経験をしたことがほとんでないと書いていますが、そんな不幸な職場に同情します。ゲーミフィケーションを入れて、もっともっと褒められる褒める場を増やしましょう。
●相手の良い部分に注目できる「スピリット」!
※著者も、他の会社での導入を推奨しています。人に褒められる、人を褒めることにより、組織全体の人たちのポジティブループが回っていくのです。
すばらしい仕掛けの数々でした。まさに優秀なゲーミフィケーションデザイナーの存在が垣間見えます。良い「褒める仕掛け」作りが大事なのです。仕掛けがあれば、人は勝手により良い方向への行動してくれる。
どの職場でも、「人が能動的に行動したくなる仕掛け」をゲーム要素を使って作ってあげることが、従業員みんなのモチベーションUPに繋がります。
(おわり)
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