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Ching-O)))の映画雑記

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ミシガン州川口市在住。あなたの隣人の親愛なるキチガイ、Ching-Oの人生を弄んできた色々な映画についての雑記をここに一堂に集めました。人の頭の中を覗く悪い趣味があるあなたのため…
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2024年5月の記事一覧

【映画雑記】『リズと青い鳥』観ました。

【映画雑記】『リズと青い鳥』観ました。

『リズと青い鳥』(2018)を観ました。

こういう女の子しか出てこない映画でも胸が痛いような気持ちになるのは、自分みたいなおじさんの中にも「女の子」の部分があって、すれ違いのなかで藻掻く感覚や、言葉にしなかったことで後悔したことなんかを思い出して大きな共感を覚えたからだと思います。青春の機微をものすごく細やかに、繊細に描いた傑作です。これ以上の言葉が出てこない。観て!

…気持ちが荒みがちな大人

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【映画雑記】中川信夫版『東海道四谷怪談』は凄い。

【映画雑記】中川信夫版『東海道四谷怪談』は凄い。

中川信夫版、『東海道四谷怪談』(1959)。
ご覧になったことがございますか?

原作は言わずと知れた鶴屋南北の歌舞伎狂言『東海道四谷怪談』。当時話題になった猟奇的な事件を題材に、立身出世を望む浪人民谷伊右衛門が妻を文字通り犠牲にして武家社会でのし上がろうとする。しかし因果応報、お岩の怨霊によってボコボコにされるという誰もが知る傑作怪談であります。

この「国民的怪談」はそれこそ多くの映像化作品が

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【映画雑記】『エミリー・ローズ』観ました。

【映画雑記】『エミリー・ローズ』観ました。

2005年のアメリカ映画、『エミリー・ローズ』を観ました。

もう20年近く前の映画ですが、オカルト好きなら知ってる人も多い1976年に西ドイツを震撼させたアンネリーゼ・ミシェルの悪魔憑き事件に材を取った秀作でした。あらすじとビジュアルの雰囲気からつい『エクソシスト』の二番煎じかと懸念してしまいましたが、共通点はあるにしろ全く異なる仕上がり。モデルとなったアンネリーゼがその死をもって存在が広く知ら

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