神社の社格で番付編成した!-解説 五畿編①-
ご挨拶
こんにちは!
「神社の社格で番付編成した!」の第3回です!
今回は五畿方の上位に番付された神社を解説したいと思います!
解説 五畿編
横綱:石清水八幡宮(山城 京都府八幡市)
社格等:国史見在社、二十二社、官幣大社、勅祭社、二所宗廟、四方拝
京都の南、裏鬼門に位置する平安京の守護神がこの石清水八幡宮です。
元々は豊前の宇佐神宮から勧請して創建された神社で、伊勢の神宮とともに二所宗廟として重要視されました。歴代の天皇・上皇・法皇たちが何度も行幸するほど崇敬し、他にも八幡太郎義家こと源義家がこの神社で元服して以来、八幡神社は武神とということで武家の崇敬を集めました。そのおかげか八幡神社は全国に広まり、稲荷神社と並ぶ最大勢力といわれています。
参道には猫がたくさんいますので、ケーブルカーではなく徒歩で階段を行くのがおすすめですよ!
大関:賀茂別雷神社(山城 京都市北区)
関脇:賀茂御祖神社(山城 京都市左京区)
社格等:名神大社、二十二社、官幣大社、勅祭社、四方拝、正一位、
山城国一宮
いわゆる上賀茂神社(賀茂別雷神社)と下鴨神社(賀茂御祖神社)ですね。
この二社は別々の場所に鎮座しているますが、古来より賀茂社として二社で一社の扱いを受けていました。当社は山城の賀茂一族の氏神でありながら平安京の守護神、特に皇城の鎮守として揺るぎない地位を誇り、例祭である賀茂祭(葵祭)は中祀に認定されて国家的な祭として破格の扱いを受けてた歴史があります。その他にも全神社で最速の807年に正一位の神階を受けたり、伊勢の神宮と同じように皇族の斎王がいたり、とにかく特別扱いが多い神社ですね。
下鴨神社の糺の森は有名なのでご存じの方も多いかと思いますが、上賀茂神社の草原のような参道も爽やかな気持ちなれて素晴らしいですよ!
小結:春日大社(大和 奈良県奈良市)
社格等:名神大社、二十二社、官幣大社、勅祭社、正一位
日本史上における最大の貴族である藤原氏の氏神を祀る中心的存在、それが春日大社です。
藤原氏は皇室に次ぐ家格を誇っただけあって、当然のように当社もまた格別の扱いを受けており、特に例祭の春日祭は石清水祭・賀茂祭とともに三勅祭といわれて重要視されていました。また、大和に鎮座する神社としては唯一の二十二社の上七社であり、後に大和国一宮とされる大神神社や、最古の神宮といわれる石上神宮を凌ぐ社勢を誇りました。
ちなみに、当社を含む奈良公園にいる鹿たちは「他の集団の鹿とは異なった遺伝子を持つ」ことが最近の研究で判明しています。ひょっとしたら鹿島神宮の神様が連れてきたという伝承は本当かも?と思うと、歴史のロマンを感じずにはいられませんね!
前頭筆頭:松尾大社(山城 京都市西京区)
社格等:名神大社、二十二社、官幣大社、正一位
日本を代表する酒の神様といえばこの松尾大社です。
古くは平安京の西は当社、東は賀茂社ということで「東の厳神、西の猛霊」と並び称されていました。奉斎していたのは渡来人として知られる秦氏で、彼らの優れた酒造技術が祭神の性格に影響したともいわれています。
本殿は大きな両流造(当社は特に松尾造とも呼ばれる)は全国的にも数少ない建築様式となっています。
が、実際に見ても普通の流造との違いがよくわかりませんでした・・・。
前頭2枚目:平野神社(山城 京都市北区)
社格等:名神大社、二十二社、官幣大社、正一位
皇太子の守護神という役割を持つのがこの平野神社です。
古くは平野祭(例大祭)での奉幣を皇太子が行う決まりだったそうです。
平氏や源氏等、臣籍降下した氏族の氏神にもなった間口の広い神社ですね。
平安時代よりそうした各氏族から桜の奉納が行われていた為、現在では境内に約60種400本もあるそうです!3月中旬から4月下旬までの長期間に渡って桜を楽しむことができるうえ、4月2日の平野祭・同月10日の桜祭で一層の盛り上がりを見せます。
全国的にも珍しい平野造(比翼春日造)の本殿も見どころですよ!
次回
今回はここまでです。
次回は七道方の上位に番付された神社を解説しますので、
またご覧頂けますと幸いです!
ありがとうございました!
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