高校時代授業中に内職をして怒られた話|あの先生は多分鬱だったんだな
高校時代授業中の内職(別の科目の作業をすること)に失敗したことがある。
先生をめちゃめちゃ怒らせた話しを振り返ったら、
先生に同情することになった。
その授業はその学期第1回目の授業で、担当する先生はすでに私には面識のある先生だった。掃除の時間に仲良くなったおじいちゃんだった。
先生は1回目だからということで、自己紹介を始めた。
それもながっっながとっっっ。
いや、生物学ぶのに先生のおいたちどうでもいい。笑
次の時間古典の小テストだし、
百人一首の上の句と下の句を組み合わせるテストだし、
私百人一首知らんし、
そっちやらんと、、、、。
ということで一番うしろの席で堂々と百人一首のプリントを広げて自習を始めた。
しばらくすると、先生の発する空気が乱れた。
「えーいまですねー、ぼくがはなしをしてるんですがー、はなしをきいていないひとがいますー」
あ、なんか話題にされたぞ私
「おいきみー、きみはなにをやってるんだ僕の話を聞かずにー」
「古典の小テスト勉強してます。」
正直に答えた。
先生はそこからくどくどと私が話を聞かなければいけない理由を説明しはじめた。話を聞かなければ単位もやらないし、この単位がなければ卒業もできないんだと脅しまで始めた。高校生相手に卒業できなくなると脅すなんてまぁもう少しマシなご指導はできなかったんだろうかと未だに思う。
ただそのときは察した。これはマズイ、お怒りだわ。
「はい、先生、わかりました、すみませんやめますね。」
そう言ってひとまず落ち着けた。
だがこの話、まだ続きがあるのである。
なんとその先生、次の授業にも持ち越してきたのである。
「えぇー、みんなには申し訳ないんだけどー、この前ねー、そのー、わたしの話を聞かなくてー、私に怒られた人がいたとおもうんだー。ごめんねー、ほんとにみんなの時間を奪って申し訳ないんだけどー。」
おいおいまじかよ今度は何が気に入らんかったんやまじで時間の無駄だからやめてくれよ。
「あのあとねー、先生待ってたんだけどねー、いっこうに謝りに来ないもんだからねー、先生もう一回話をしなきゃならないと思ってるんですー。」
「先生すいませんソレは本当にみんなの時間を使うことではないので、私土下座でもなんでもするんで授業始めていただいてもいいでしょうか」
「お前それで謝ってるつもりなのか!!!!」
普段間延びした口調の人間が突然「!!」とか使うとみんなドン引きですよ先生。落ち着いて。無理か。
「私先日も謝ってますし足りないなら先生の目の前まで言って土下座してもいいですよ。それで先生の気が済むんでしたら。」
THE 火に油。
こういう時の私はサイコパスと呼ばれても仕方ないくらい開き直ってしまっている。
先生はそれにビビったらしく、気圧された。
「あぁ、いや、べつにそこまでしろとは言わないけどもね、謝ったんならいいです、君がそう思ってるなら。じゃあ授業始めまーす。」
そんなことがあった。
でも、おそらくこのときこの先生、余裕がなかっただけだと思う。
多分だけど、精神疾患の症状出てた。
しんどいことを自覚してたかどうかわからないけど、
どうにかこうにか学校にきて、どうにかこうにか授業して、どうにかこうにか生きていて、いっぱいいっぱだったんだと思う。
今ならその状態、その気持ちが想像がつく。
だからめちゃくちゃ申し訳ない気持ちでいっぱいだ。
その事件の後数日後、先生は学校にこなくなった。
代わりの先生がきた。
当時も感じていたが、私が引き金を引いてしまった気がして、未だに苦しく思う。
きっともう、年齢的にご存命かどうかもわからないけれど。
心穏やかでいらっしゃることを、心からお祈りする。