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【#20】フィレンツェの怪物

皆様、こんにちは! 記念すべき20記事目です。

100日で100記事と息巻いておりましたが、約100日経過してやっと20です、、、(笑)

いつも読んで頂き誠にありがとうございます。

皆様のいいねが心の支えです(笑)

今後とも宜しくお願いします。

それは、ローマからフィレンツェに日帰り旅行で行った時のことだった。

海外旅行に行くとあまりキャッシュを持ち歩かないので、この日も手持ちは20ユーロ程度だった。

ローマから電車で約1時間半。

フィレンツェに到着。

グーグルを頼りに中心らしき場所を目指す。

日帰りだったのであまり目的は持たず、歩き回って色々自分で発見しようと言う旅だった。

ダッチフライ(7ユーロ程度)を片手に町をブラブラ。

有名であろう建築物やモニュメントに出くわしながら、ひたすら感嘆の溜息が出る。

なんて美しい街だ。

そうこうしているうちに、入場料が有料の建造物や博物館とかに入りたくなったので、キャッシュをおろそうと思う。

基本アメックスで決済するのだが、ヨーロッパはアメックスを使える場所が少ないので、キャッシュもいくらか持つようにはしていた。


アメックスは作ったばかりでキャッシングの設定をしていなかったので、ATMのキャッシングはいつもVISAカードを使っていた。

ATMを発見!

ヨーロッパでは良く見かけるユーロネットと言うATMです。

ヨーロッパで何度もお世話になっていたATMマシーンです。


いつも使っていたビザカードを挿入。

金額を入力して、カードが出てくるのを待っていた。

すると、カードが出て来た。


!!!


出て来たと思ったら、1ミリぐらいしか出てこない。

必死に爪で挟んでカードを抜こうとするが、カードを掴むことすら出来ない!


これは長期戦になるなと思っていたその時、

なんと、カードがATMマシーンに吸い込まれていった、、、


ヨーロッパのATMは取引が終わって10秒以内にカードを抜かないと、安全上の理由でカードが吸い込まれて、二度と出てこなくなるらしい。


それを知らなかった僕はATMマシーンの前でしばらくパニック!

これはヤバいぞ、、、

カードをすぐに取り戻したい!

とりあえずATMが設置されていたビルのドアをノックしてみるが、何の反応もない、、

電話番号らしき物を見つける。

しかし、僕の携帯は海外では使えない。


誰かにお願いするしかなかった!


近くあったパン屋に入り、パンを買う代わりに電話してもらった。


パン屋のお姉さん二人、英語がほとんど分からない!


しかし、なんとか身振り手振りを交えながら意思を伝える。


電話をかけてもらい、これで解決か、、と思っていた。


しかし! 「何度電話してもこのメッセージが聞こえるよ」と言われ、電話に耳をあててみると、本当に留守番電話のようなメッセージしか聞こえない!


パニックが加速した。


どうしよう、、、


とにかく、どこか誰か助けてくれないかと勝手なことを考えながら、暫く町を彷徨う。

彷徨っている時にATMのレシートを確認すると、、


パン屋に伝えた電話番号が間違いだったことに気付く!!


自分は本当にバカだ(笑)


パン屋に戻ると、ちょうどランチタイムで怒涛のラッシュに突入していた。


とても電話をお願い出来るような状況ではない。


これはヤバい、、、

その時、パン屋から10メートル程のところにあまり忙しくなさそうなイタリア料理屋を発見。

出来れば流行ってる店に入りたかったが、、、


とりあえず、料理を先に注文してから店員のお兄さんに事情を説明する。

すると、お兄さんは英語が堪能で、快く僕を助けてくれた。


お兄さんがカードの会社の人と3分程話した後、カードが二度と戻って来ないことを知らされた。


カード会社に事情を説明して再発行してもらうしかないことを知らされたのであった。


もう開き直るしかなかった(笑)


この店はお兄さんが親切だっただけでなく、ランチの時間はワインも一杯サービス。料理もバケットもめちゃくちゃ美味しく、店の人全員とても優しくしてくれた。


最初はワインのサービスは、また騙されるのではないかと思ったがそんなことは全くなかった。


この時は精神的にパニックだったので、肝心の写真は1枚しか撮れず、、 

この店の宣伝をしたかったが、、、残念。


もうこの時点でカードを取り戻すことが不可能だったし、美味しい料理と優しい人達のおかげでかなり気を取り直せた。

ATMと言うまさかの怪物に大事なカードを飲み込まれたが、それも思い出の一つになった。


カードのことでかなり時間をロスしてしまったので、ポンテベッキオとかを足早に見学して、フィレンツェを去った訳である。


フィレンツェは絶対もう一度、ゆっくりと観光すると決めた!

建築も料理も人も全部気に入った。


ただ、ユーロネットのATMは二度と使わないと決心した(笑)

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