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『ドイツ人はなぜ、年290万でも生活が「豊か」なのか』 ①

『ドイツ人はなぜ、年290万でも生活が「豊か」なのか』 ①

外出自粛が続く中、カンボジアに戻れず日本でもアルバイトができない。

そのため最近は語学学習に多くの時間を投資している。

そして本棚を漁っていると昔読んだ本が出てきた。

まさにキャリア決定に影響を与えそうな本だったので、読み返し、その感想と自分の考えを言語化してみる。

その本は『ドイツ人はなぜ年290万円でも生活が「豊か」なのか』(熊谷 徹)
である。

今回は第1章から。

テーマは『サー

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『ドイツ人はなぜ、年290万でも生活が「豊か」なのか』 ②

『ドイツ人はなぜ、年290万でも生活が「豊か」なのか』 ②

今回は第2章から。

『みんなが不便を「ちょっとだけ我慢する」社会』

前回の記事でドイツがサービス砂漠であるが、それに対し声を荒げて怒っている人は個人的に見たことがない。

その理由は筆者はこう述べている。

ドイツ人のサービスへの期待度が我々日本人に比べて低いからだ。

自分も基本的にサービスへの期待度を下げて生活している気がする。

日本がサービスを過剰に提供しているんだって思ってるから、海

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『ドイツ人はなぜ、年290万でも生活が「豊か」なのか』 ③

『ドイツ人はなぜ、年290万でも生活が「豊か」なのか』 ③

今回は第3章から。

『お金の奴隷にならない働き方』

キャリアについて色々考えたり、実際に就活をしている身としては、なんだかワクワクするテーマである。

また、自分のキャリアを考える上で、最も大きな影響を与え、実際にそれを軸に就活をするきっかけにもなった興味深い章である。

まず、そもそもの自分の価値観として『お金』というものは特段大きく重視していない。

これはまさに、本によるとドイツ人の考え

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『ドイツ人はなぜ、年290万でも生活が「豊か」なのか』 ④

『ドイツ人はなぜ、年290万でも生活が「豊か」なのか』 ④

さて、今回は第4章から。

テーマは『ドイツ人はお金をかけずに生活を楽しむ達人』

まず初めには日本人の多くが消費を娯楽としている点について書かれていた。

どうやら筆者曰く、自由時間の少なさが故に現れた行動であるという。

つまり短時間で行える買い物に人々の時間が使われるというのだ。

確かに、日曜や休日に東京や横浜に行くと、これでもかと買い物袋を手にしている日本人を多く見かける気がする。

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『ドイツ人はなぜ、年290万でも生活が「豊か」なのか』 ⑤

『ドイツ人はなぜ、年290万でも生活が「豊か」なのか』 ⑤

少しづつ本も終盤に入ってきた。

今回は第5章から。

『世界最大のリサイクル国家・ドイツ』

この章でメインに取り上げられていたことは、ドイツのリサイクル事情とフードロスに関すること。

まずはいつものように日本人についての特徴が述べられていた。

自由時間が少ない不満から生じる心の隙間を消費によって満たしていると、新しい製品が出るたびに物欲を刺激され衝動買いをしてしまう。

と言う記述があった

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『ドイツ人はなぜ、年290万でも生活が「豊か」なのか』 ⑦

『ドイツ人はなぜ、年290万でも生活が「豊か」なのか』 ⑦

この本を章ごとに感想と自分の意見、そして共感する部分を言語化してきた。

とうとうこの本も終章を迎えた。

今回は『「求め過ぎない」ことから始めよう』

今までnoteを書いてきて、頭の中で再整理できたことは、ドイツ人の生活は質素で消費活動に重きを置かないということ。

その一方で、ドイツ人の生活は「豊か」であるということ。

その最大の理由が、労働に束縛されずに自由時間を自分たちのやり方で楽しん

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『ドイツ人はなぜ、年290万でも生活が「豊か」なのか』 ⑥

『ドイツ人はなぜ、年290万でも生活が「豊か」なのか』 ⑥

さて、今回は第6章から。

『過剰な消費をしなくても経済成長は可能だ』

これまでこの本を読んで来て、著者も述べていたが過剰なサービス、長い労働時間、週末のオフィスワークを避けることで間接的にエネルギーの節約に貢献していることが理解できた。

あらゆるドイツ人の生活習慣、文化が電力やガス、ガソリンなどの様々なエネルギーの節約につながっているといわけだ。

ここでは冒頭の方で、電気に関するドイツ人の

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