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『ドイツ人はなぜ、年290万でも生活が「豊か」なのか』 ④

さて、今回は第4章から。

テーマは『ドイツ人はお金をかけずに生活を楽しむ達人』


まず初めには日本人の多くが消費を娯楽としている点について書かれていた。

どうやら筆者曰く、自由時間の少なさが故に現れた行動であるという。

つまり短時間で行える買い物に人々の時間が使われるというのだ。

確かに、日曜や休日に東京や横浜に行くと、これでもかと買い物袋を手にしている日本人を多く見かける気がする。

一方のドイツ人は心の余裕があるため消費で心の隙間を埋めようとしている人は少ないという。

基本敵機に彼らは、自然を満喫することや家族と一緒に過ごすことが娯楽であるという。

なるほど、だからドイツにいたときはライン川やマイン川で自然を満喫するドイツ人の家族の姿をよく目にしたのかとここで繋がった。


さらに具体的な例としてサイクリングが挙げられていた。

ドイツは自転車大国であることはきっと多くの人が知っているだろう。

川沿いを自転車で走り、疲れたら日光浴をしたり読書をする。

お金をかけずに余暇を満喫できるのだ。

実際自分もドイツ人に倣って、マイン川沿いをランニングし、日光浴していた。

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また、自転車は通勤手段のひとつでもあるのだ。

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スーツを着てサングラスをかけて通勤するサラリーマンの姿も。

排気ガスが出ない自転車で通勤することは筆者の言葉を借りるならとても「クールな」生き方である。


そしてドイツ人の旅費倹約術についても述べられていた。

高速道路も発達していて、基本的にEU内なら移動が自由なのがヨーロッパ最大の特徴。

そのため、最も安い交通手段は自動車であると述べられている。

実際10年前家族で住んでいた時も、デュッセルドルフからスイスのユングフラウまで両親が交代で車を運転し旅行に行ったことがある。

また、本ではキャンピングカーも紹介されていた。

確かにドイツでキャンピングカーを見かけることは多く、これを活用すれば飛行機代とホテル代を浮かせるというわけなのである。

さらには、ドイツでは日本よりもカーシェアリングが急速に普及することで多くの人がさらに倹約生活が送れるというのである。

実際、ドイツではシェアリングするものが多いと思った。

2019年8月に行った際は、シェアリング電動スクーターが至る所に転がっていた。

4社くらいあり、スマホで簡単に登録、乗車、乗り捨て、支払いができる。

20km/hくらい最大で出るので、アクテビティとしても楽しめる。

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最強の倹約の休暇方法は、ベランダで過ごすことであると書いてある。

実際昔住んでいたエリアもベランダにテラス席を用意し、コーヒー片手に本を読んだり日光浴している人もいた。

一軒家の友達の家では夏にBBQをしたこともある。

また、何でもやる精神が強い人はDIYをして家族のために休暇を使うという人もいるようである。

こうやって聞いていると、ドイツ人がとてもケチな民族に思えるが、実際にレストランではまとめて払うか、別々で払うか聞かれるらしい。

確かに、自分が食べてない分まで払うのは納得いかないのがわかる。

そして蚤の市も盛んであることが触れられている。

確かデュッセルドルフの郊外にも定期的な蚤の市があり、よく母と面白いものを探しに行った。

居間に飾られているオリヴァー・カーンの人形はまさにそこで購入したものだ。

このようにしてドイツ人はあらゆる節約術を駆使しながら生活しているのだという。


これを読めば、noteのタイトルにもある「年290万」で生活は十分に豊かにできると感じた。

実際自分もとてもケチで、あらゆることに関して1円でも安く買いたいと思う人間である。

そのため、少ないアルバイトの収入でも十分余暇を楽しむことができる。

また、先日noteにも書いたように、我ながら心にある程度の余裕を持って今は生活していると思う。

だから、休日に消費による余暇の楽しみ方はしたことがなく、むしろ物欲もほとんどないくらいである。

でも生活はとても充実している。

今後、自分が働くようになっても、この心の余裕を維持しながら家族と一緒に余暇を楽しめる人間であり続けたいと感じた第4章であった。


次回は第5章。

『世界最大のリサイクル国家・ドイツ』である

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