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サステナブルに働く。〜ワーキングマザーの視点から思うこと〜

こんにちは。JDSCのDXソリューション事業部の益本です。
主にヘルスケア分野でのDX提案やフレイル対策コンソーシアムの立上げ、デジタル人材育成の支援などをしています。

今回はJDSCへの転職を振り返りつつ、主にワーキングマザーの観点から思うことを書いてみようと思います。


自己紹介

大学卒業後、NTTコムウェアにてITソリューション営業に携わる。3年目の時に、突出したスピード感と推進力で仕事をする先輩が現れ、強烈な ”井の中の蛙感” を感じる。その先輩の前職がリクルートだと聞いて、憧れた勢いでリクルートに転職。住まい領域「SUUMO」(スーモ)にて、大手企業への営業、メディア企画、営業推進、アカウントマネージャ等を約10年経験。途中に、2015年第1子、2016年第2子(間に半年の復職)の産休・育休を挟む。復帰1年後に社内公募に手を挙げて部署異動し、SUUMOリフォームの新規事業に2年携わった後にJDSCへ転職。

大福とワイングラスからはじまった転職

実は、前職リクルートでの仕事がとても楽しくて、あまり転職する気は無かったのです。ただ、JDSCのCEOやCo-founderが以前からの知り合いで、「JDSCオフィス移転したから見に来ない?」と誘われて、遊びに行きました。お土産に大福を持って。そうしたら、突然カジュアル面談が始まり、更にその頃に私が誕生日を迎え、あくまで”友人として”ですが、 プレゼントにワイングラスを貰ったのです。ワインが好きな私としてはとても嬉しくて・・。義理堅い私は、これはもうJDSCの選考に乗らざるを得ないと思って、JDSCとの関わりが始まりました。

フライデーナイト(※金曜日にオフィスで飲み会をする採用目的も兼ねた定期イベント)に参加したのですが、非常に魅力的で個性溢れる方々とお話してとても楽しかったです。当時、JDSCでの具体的な仕事のイメージはできていなかったのですが、何となく「自分の価値観が変わるだろうな」と思ったのは覚えています。どんな素晴らしい会社でも、やはり1社の固定化されたカルチャーは自分の思考にも影響してきます。ここで、誰もが知る大企業から、ほぼ無名の小規模ベンチャーJDSCという船に乗るのは、とてもワクワクしました。「なんだか楽しそう!!」と思うと、謎の行動力と決断力を発揮してしまいます(笑)

人生を豊かにするためのサステナビリティ

面談では、CEOが最初に「ますかよ(私はこう呼ばれています)は、どういう働き方をして、どういう人生を送りたいの?」と問いかけてきたのが印象的でした。この言葉の背景には、彼がサステナビリティを重視していることを強く感じました。誰しも人生において、自身の病気や怪我、親の介護など思わぬ難局があるでしょうし、小さい子どもが家庭にいるというだけで、ライフスタイルは否応なく変化していきます。

その時の生活を受け入れながらも、楽しく仕事を続ける事は、人生を豊かにする意味でもとても大切ですが、彼はそういった変化を尊重してくれるトップだと思いましたし、JDSCのカルチャーにも浸透していました。どんな仕事をするか?どんなキャリアが得られるか?の以前に、カルチャー基盤として大事なことをJDSCからは強く感じました。

ちょっと話が逸れますが、上記の文脈から持論を申し上げると、私は育休後の復職について相談されたら、フルタイムをお薦めしています。これは、常にバリバリ働くべきという意味でもないです。子どもが小さいうちは時短という選択をする方も多いと思うのですが、子どもが生まれた以上、子どものいる生活はずっと続きます。夜間の頻回授乳やおむつ替えは一時期だけですが、それ以降が楽になるかと言うとそうでもなくて。更に、自身や家族の病気や怪我などのイレギュラー案件が降りかかってくる可能性も十分にあります。その時に時短勤務など ” 奥の手” を使える白地を残しておくのも、サステナビリティにおいて自分ができる対策かなと思います。

子どもが生まれると、周囲と比べて明らかに可処分時間は減りますが、その前提で自分の仕事をどう組み立てれば良いのか早期から試行錯誤の機会も生まれます。繰り返しになりますが、その試行錯誤の過程も含めて応援してくれるカルチャーがJDSCにはあると思っています。

「育休を取る」ということ

女性だけでなく男性の育休取得も増えてきましたが、一時的にでも仕事の回路が断たれることについて不安を感じる方も多いと思います。私もそうでした。前職で2回の育休を取得しましたが、どちらも認可保育園入園を狙って4月復帰としたので、春に生まれた第1子の時は10ヶ月程の育休となりました。この間、業務PCや携帯電話も会社に返却するケースも多く、業務からは断絶されます。

ただ、仕事から離れてみると、また違った景色が見える事にも気づきました。街中の目に付く事や、出会う人、会話する相手が大きく変化します。仕事において、私は”想像力”も重要なスキルの1つだと思っているのですが、同じ属性の人ばかりと対峙している世のビジネスマンに比べて、逆に世界が広がるなぁとさえ思いました。

私の個人的な経験ですが、育休中に区主催で同じ月齢の赤ちゃんの母親を集める企画があり、ママ友コミュニティが生まれました。これがとても面白いのです。ご多分に漏れずハーフバースデー会やハロウィンパーティーなどをやりましたが、料理教室の先生がお菓子を焼いてくれて、主婦がお揃いのスタイを準備してくれて、バースデープランナーが会場をデコレーションし、ロケ弁に詳しい広告代理店の人がお弁当を手配し、ハワイ便を飛んでいたCAが旅行情報を提供してくれる・・という多様性の極みでした。TV局の記者が区役所から聞き出してくる保活情報も貴重でしたし、SUUMOだった私はよく住まいの相談を受けました。なんと言うか、社会留学しているような気分でした。

また、育児中は胆力がアップしますね。出かけようとした寸前に、子どもがベッドの上で頭から牛乳を被っているシーンに出くわしても、怯まずに、すばやく子どものシャワーと着替えとシーツの洗濯と掃除というマルチタスクをこなせる私達は、育休中に相当な戦闘能力を身につけたと思いますよ(笑)私も、年子だったこともありますが、毎日思いもよらぬタスクが明後日の方向から振ってきて鍛えられました。これは、後からreskillしようと思っても難しい分野だと思います。

さて、仕事の話に戻ります。

前職では「不の解消」というのが根本的なテーマで、「不」は、業界やカスタマーの課題を指します。1社だけの利益というよりは、業界の課題解決という目線です。

JDSCの掲げる「UPGRADE JAPAN」は、そこから1ミリも違和感がなく、この素敵なミッションに強く共感できました。さらに、AIや機械学習、数理最適化などにおける最先端技術の社会実装を目指しているので、そういった技術や知識に触れられるのも刺激的です。エンジニア・データサイエンティストとの距離が本当に近く、案件も最初から混成のチームであることが多いです。私はよくエンジニアの勉強会にも参加させてもらっているのですが、まだまだ勉強不足で、お恥ずかしながら話の内容すら分からない時もあり、必死に調べながら聞いています(笑)社内には、ビジネス畑でありながら、DSやエンジニアのスキルを超速で習得しているメンバーもいて本当に尊敬します。

データドリブン以上に、理想ドリブンなJDSC

入社した頃、各家庭のスマートメーターの電力データをAI解析して、高齢者のフレイル状態を検知するという実証実験の最中でした。フレイルというのは、要介護と健康の間の虚弱状態で、可逆性もあるため健康への改善余地があります。通常、こういった検知にはセンサーやウェアラブルデバイス等のIoT機器が使われますが、電力データを使うことで、センサーの設置も不要で受動的な検知ができるのです。これ、すごいですよね!検知から予防改善策の提供までの一連を考えた際に、各企業や自治体、そしてアカデミアとの連携が必須だと思い、フレイル対策のコンソーシアムを立ち上げたり、各企業との連携を模索したりしています。

最近私は、JDSCはデータドリブンでありながら、それ以上に” 理想ドリブン” だと感じます。上記のフレイル検知においても、予防領域はマネタイズが難しい分野だなと思っていて、病気になればお金を払ってでも健康に戻そうとしますけど、なかなか予防の段階でお金を払う人はとても少ないです。また、自治体の高齢者福祉の仕組みや、介護保険等とも密接に結びついていて、1つのサービスを開発するという単純さではなく、これまでの常識を前提に作られてきた社会の仕組みを大きく変えて行く必要もあります。JDSCには優秀なコンサルファーム出身者も多いですし、データサイエンティストもビジネス感覚を持った人が多いのですが、簡単なマネタイズモデルに走らずに、「高齢者福祉のUPGARDE」という理想をしっかりと追い続けているのです。こういう点は、他のAIスタートアップと大きく違う点なんだろうなと思います。

とは言え、悩みも尽きません

よく「仕事と家庭の両立」と一言で言いますが、実際に体験してみると数年ごとに大きなパラダイムシフトを強いられることになります。

子どもが赤ん坊、幼児、小学生・・と成長するにつれ、育児における”大変さ”の質が変わってきます。仕事だけでなく、家庭においても求められるスキルが日々更新され続けるという二刀流なんだなと思います。体感的にも、試行錯誤の上で「最近やっとうまく回るようになったかな」と思っていたら、いつの間にかその均衡が崩れていて、もがいたり、その繰り返しです。正直しんどいなと思う時もありますが、この変化を面白がるしかないですし、逆に子どもの屈託ない笑顔には励まされますね。

こういった葛藤も含めて理解してくれる会社の経営陣やメンバーと共に、自分にも子どもにも誇れる仕事に取り組めるのは、とても幸せな環境だと思います。

転職や復職を考えている方、会社のカルチャーや働く環境に悩んでいる方、もっとワクワク働きたいと思っている方などがいらっしゃれば、是非JDSCを検討してみてください。社内には、女性だけでなく男性で育休を取得している人も複数名いますし、Slackのkidsチャンネルでは、日々、子育ての悩みや愚痴や喜びやプチ情報を分かち合っています。サステナブルに働きながら、一緒に「UPGRADE JAPAN」に取り組んでいける仲間をお待ちしています。


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