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価値は掛け合わせにある~HRは事業経験がないと駄目の真実

今月の日本キャリアデザイン学会のキャリアデザインライブのレポートがまだでした。今回は、コラボ・イベントで秩父まで日帰りで出かけてきました。ほんとは宿泊でと思ってたのですが、本業以外の仕事が忙しいのと、感染拡大からコンパクトになりました。でも、お天気の中、気持ちのよい1日でした。やはり旅はいいです。ただ、秩父ではワクチンパスポートがないと、バーでも酒が呑めません。それはさておき、こんな企画でした。まずは、リリース文です。

秩父地域の魅力と ワーケーション~銭湯とライフキャリア~

日本キャリアデザイン学会 副会長 梅崎 修 氏
【場所】銭湯 たから湯【時間】16:00~17:30

《銭湯で考える ワーケーションセミナー》
秩父に2軒だけ残る銭湯のうちのひとつ、昭和11年創業のたから湯。なんとその定休日の銭湯をおかりして会場に。講師は、労働問題の教授でありながら、銭湯の専門家でもある日本キャリアデザイン学会・副会長の梅崎修氏。法政大学の教授でもあり、「労働と○○」という切り口でさまざまな事象を捉えてきた梅崎氏が今回満を持して銭湯をテーマに語ります。

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いいですよね、この企画。梅崎先生にしかできません。銭湯を基地局にしてのオンライン配信です。人数絞って、感染対策して、銭湯にも私を含めて若干の参加者が入ります。湯船にお湯ははっていません。ちなみにトップの写真が男湯、上の写真が女湯です。

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※入口はこんな感じ。営業中は暖簾みたいのがかかるみたいです。

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※この天井がなかなか凄いです。

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※ロッカーと体重計もレトロです。

写真ばかりの紹介ですが、内容はキャリアデザインレターをご覧ください。今回はこのテーマを借りて別の話をしたいと思います。そう、タイトルのテーマです。「HRは事業経験がないと駄目の真実」。労働と銭湯、キャリアと銭湯。いいですよね。実は世の中の価値の大半って掛け合わせで生まれています。梅崎先生は、掛け合わせのプロフェッショナルですね。まさに。

私は新卒から7年営業をやって人事に移りましたが、人事分野の大先輩たちに伍していくには、「営業と人事」「マーケティングと人事」という掛け合わせの価値で行くのが一番だと感じました。これなら先輩たちにかける。最初に担当した採用チームでは、スローガンとして「採用は愛とマーケティング」を掲げます(のちにこのタイトルでダイヤモンドオンラインでの連載をもらえるとは…)。

よく人事のキャリアパスで事業経験は必須だという人がいますが、わたしは必要なのは事業経験ではなく、掛け合わせる何かなのだと思います。「事業経験と人事」はとても楽に掛け合わせられるので、一見して事業経験がある人事パーソンが成果を出しやすいように見えるのですが、実はそうではなく、別のものをかけ合わせればいいだけなのです。ですから、社内に閉じこもって人事・人事していてはいけません。掛け合わせるものを身に着けることができませんから。人事パーソンには特に越境が必要なこともこの文脈で語れると思います。事業経験がある人は、黙っていても努力しなくても掛け合わせができるので有利ではあります。でも、努力してそれを獲得した方がより力強いものになるはずです。なので、結論。事業経験は関係ありません。関係あるのは、掛け合わせられる何かです。

私は人生のベースを「HR」「キャリア」「酒場」におくと3年前に決めました。ですから、この3つの掛け合わせに、さらにサブの経験・興味分野である営業、マーケティング、SF、読書、鉄道、街歩き、カレー、ナポリビッツァ、お好み焼き、ラーメン、実践共同体、ものを書くこと、断食などを交えていくことによって価値を生むことができるんじゃないかと勝手に思っています。ありがたい一つのアウトプットの場は、日本の人事部のサイトで連載をさせていただいている「酒場学習論」です。

私が担任させていただいたあるGCDFのクラスで、6万人もいるキャリコンの中でも、何か掛け合わせを持つ人は強いねという話をしたことがあります(今後のすべてのクラスで似たような話をすると思います)。育児とキャリコン、メンタルとキャリコン、なんでもいいです。掛け合わせは、ある意味、強みにもなります。そんな話をしたら、「豆とキャリア」「スパイスとキャリア」を極めてくれるという人が出てきたのでとても楽しみです。

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