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030 「うまく書けない」のではなく、「よい問いがない」かもしれません(稲田)2021/12/10
下記の方のツイートを見て、なるほどなあ…と思いました。
ビール好きに「一番好きなビールはなんですか?」って聞き方はダメ。深夜に一人で飲みたいビールは?とか、大勢でピザ食べながら飲みたいビールは?とか、メンタルやばいときに飲みたいビールは?とか、酩酊してピンクの象の幻覚を見たいときにおすすめのビールは?とか聞いてほしい。
— しん太 (ビールを造る人🍻) (@deen_rax) December 6, 2021
ビール好きに「一番好きなビールはなんですか?」って聞き方はダメ。深夜に一人で飲みたいビールは?とか、大勢でピザ食べながら飲みたいビールは?とか、メンタルやばいときに飲みたいビールは?とか、酩酊してピンクの象の幻覚を見たいときにおすすめのビールは?とか聞いてほしい。
面白いですよね。確かに回答を聞いてみたい。
映画で置き換えてみる
この質問形式はビール以外にも広範囲で当てはまると思いました。
例えば映画で置き換えてみます。
・深夜に一人で観たい映画は?
・大勢でピザ食べながら観たい映画は?
・メンタルやばいときに観たい映画は?
・酩酊してピンクの象の幻覚を見たいときにお薦めの映画は?
・旅先で観たい映画は?
興味深い質問です。
ちなみにぼくの回答は下記になります。
稲田の回答
深夜に一人で観たい映画は?
『セロ弾きのゴーシュ』
これは説明が難しい。そういう映画なんです。
大勢でピザ食べながら観たい映画は?
『バック・トゥ・ザ・フューチャー』
ピザといったら、コーラ。コーラといったら、バック・トゥ・ザ・フューチャー。「ペプシが欲しけりゃ、金を払ってもらわないと」
メンタルやばいときに観たい映画は?
『ダンサー・イン・ザ・ダーク』
メンタルやばいときこそダンサー・イン・ザ・ダーク。苦手が人もいるみたいですが、ぼくは大好きな映画です。
酩酊してピンクの象の幻覚を見たいときにお薦めの映画は?
『戦場のメリークリスマス』
ピンクの象がよく分かりませんが、あの映画は酩酊と相性がよさそう
旅先で観たい映画は?
『子供はわかってあげない』
知り合いが誰もいない場所で、あの胸キュン映画を観るのがオツ。…と妄想します。一人旅に行きたいなあ。
良いコンテンツは「良い問い」から生まれる
しん太さんの「問い」は映画以外にも、漫画や小説、音楽にも応用できそうです。音楽だったら、下記のようにすぐ置き換えられます。
音楽好きに「一番好きな音楽はなんですか?」って聞き方はダメ。深夜に一人で聴きたい音楽は?とか、大勢でピザ食べながら聴きたい音楽は?とか、メンタルやばいときに聴きたい音楽は?とか、酩酊してピンクの象の幻覚を見たいときにおすすめの音楽は?とか聞いてほしい。
ぼくは音楽に詳しくないので、「一番好きな音楽はなんですか?」と聞かれたらちょっと困ってしまいそうですが、上記の問いなら、「◯◯かなあ、何でかというとね…」と説明することができそうです。
問いの設定でアウトプットが変わる
A「一番好きな音楽はなんですか?」
B「深夜に一人で聴きたい音楽は?」
同じ音楽のことを尋ねているようで、AとBでは変わってきます。
つまり、問いの設定でアウトプットが変わるということです。
目立たないようで、ここはかなり重要なんですよね。
Webにおいてコンテンツはとても大切ですが、実は大切なことは美文を書くことよりも(というか美文なんていりません)、『よい問い』を立てることです。Webにおけるよい問いとは、『ユーザーが知りたがっていること』です。そして、よい問いを立てるためには、『ユーザーを知ろうとする努力(観察)』が必要です。
ユーザーを知ろうとする努力
自社のWebサイトに来てほしい人がいるとして、それはどんな人で、何に困っていて、課題の解決のために何を調べようとしているのでしょうか?その中で自社が解決できることは何でしょうか?
「Webサイトを作ったけれど、あまり見てもらえない」といった悩みはWeb活用あるあるです。だから、コンテンツを書きたいけど、うまく書けない。という悩みもあるあるです。
そういう人におすすめなのが、いきなり何かを書こうとするのではなく、『よい問い』を生むための手順を踏むことです。
ユーザーを知ろうとする努力は「よい観察」を生む
よい観察は「よい問い」を生む
よい問いは「よいコンテンツ」を生む
よいコンテンツは「よい集客」を生む
よい集客は「よいマッチング」を生む
よいマッチングは「よい事業貢献」を生む
大切なのは上記の流れを意識して、特に(1)と(2)と(3)の実行だと思います。1〜3が自分たちで試行錯誤できることなので。
4〜6はユーザーの行動フェイズなので、改善はできますが、100%のコントロールできません。だからこそ、自分たちの行動領域である1〜3の量と質が重要だと思っています。
今の問題は「うまく書けない」のではなく、「よい問いがない」のかもしれません。アウトプットは問いの設定で変わります。つまり、「書く前の準備」ですよね。何事も準備が大切なのは変わりません。
「うまく書けない」とお悩みの方は、試してみてください。
2021/12/10
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稲田英資について
株式会社JBNで戦略策定とWebマーケティング支援を担当しています。
BtoB企業の成果に貢献するWeb活用について、Twitterで日々ツイートしていますので、よかったらご覧ください。
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主にWeb制作のことや、BtoBのWebマーケティングについて日々の気づきを書いています。よかったらご覧ください。
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