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046 文章の主目的は「間違えない」ではなく、「伝えること」(稲田)2022/1/12

Aを説明しようとして、Bの追加文を入れることで冗長になり、結果として分かりづらい文章になっていることがよくあります。

冗長な例
機械処理タイプは除雪機で粉砕した硬い雪を、機械システムで処理し、処理水を排水溝に流します。分離装置と呼ばれる雪と水を分離する装置を経由し、硬い雪は機械の中にとどまり、ヒーターの熱で処理されます。

改善例
除雪機で粉砕した硬い雪を機械システムで処理し、分離された処理水は排水溝に流します。雪は機械の中にとどまり、ヒーターの熱で処理されます。


端的な文章に必要なのは「勇気」

文章に不慣れな人ほど、冗長になる傾向があります。
説明に説明を重ねるのは自信のなさとも思われます。

必要なのは勇気です。
文章作成の目的は「間違えないこと」ではありません。
文章の主目的は「伝えること」です。

・文を短くする勇気
・誤読される勇気
・伝えることは1つだけにする勇気

「間違えること」を病的に恐れて、「伝えること」を疎かにするのは学校教育の弊害な気がします。 確かに学校テストでは間違えたら原点ですが、Webでは分かりづらい文章はスルーされます。

誰にも読まれない「正しそうな文章」を書くのはあまり意味がありません。
失敗してもいいから、読まれる文章にトライ。


「正しくないことを書いたらどうしよう」という恐怖

企業組織内で文章を書き、公開するときのポイントは「恐怖心を取り除くこと」です。「正しくないことを書いたらどうしよう」という恐怖心ほど、文章作成に邪魔なものありません。「完璧な文章なんて存在しない」と村上春樹もデビュー作で言っています。

完璧な文章などといったものは存在しない。
完璧な絶望が存在しないようにね。

『風の歌を聴け』村上春樹

まずは恐怖を取り除き、慣れることが文章作成の肝なので、「コンテンツとは」とか「ターゲットを決めましょう」とか、「コンセプトを決めましょう」といった教科書的なアドバイスはほぼ効果がありません。すでに情熱を持っている人でないかぎり、ロジックで人は動かないし、ましてや恐怖は取り除かれません。

まず慣れること。
そのためには恐怖の原因を徹底的に取り除く必要があります。


恐怖心の要因となるもの

初期のWeb運用で、「正しくないぞ!」と突っ込む人は誰か?

同僚と上司です。
ユーザーはそこまで丁寧にアクションしてくれません。そもそも見てくれない。恐怖の源泉は社内だと思った方が最初は分かりやすいはずです。まずはその恐怖心の要因を取り除くことから始めましょう。

詳しくは『書けない地方中小企業のための10の社内ルール』というnoteに以前書きましたので、よかったらご覧ください。


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ぼくが所属している株式会社JBNでは「BtoB企業への成果貢献」を目的とした戦略策定・Webサイト制作・Web運用支援・Webマーケティング支援を一気通貫で行なっています。

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稲田英資について

株式会社JBNで戦略策定とWebマーケティング支援を担当しています。
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