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アカデミアとビジネス、二つの世界で活躍する院生ライターのこれから

「 “圧巻の人財“ を育てあげ、なくてはならない存在であり続ける」

これがJBAのモットーです。JBAでは、“圧巻の人財” を目指し、年齢も専攻もさまざまなインターン生たちが日々奮闘しています。インタビューを通じて、仕事や目標だけでなく、その裏にある想いまで率直にお話しし、 “圧巻の人財“ を紐解きます。
今回取材したのは2023年にJBAに入社し、院生コンサルライターとして活躍している宗利さんです。

早稲田大学博士課程で哲学の研究をしながら、JBAでは企業の魅力を世の中に発信するライターとして働く宗利さん。アカデミアとビジネス、両方の世界で活躍している宗利さんに、JBAでコンサルライターとして働く魅力を聞いてみました。

宗利 / コンサルライター
早稲田大学文学研究科博士課程3年。大学院では哲学の研究を行っている。2023年にJBAにインターンとして入社し、コンサルライターとして活躍中。読書や料理、音楽、映画鑑賞と幅広い趣味を持つ。深夜ラジオが大好きで、どんなに忙しくても欠かさず聞いている。

01 / ビジネスとは縁遠い哲学の研究者がこの世界に足を踏み入れたわけ

――宗利さんは院生ライターとして活躍されているということですが、大学院ではどんな研究をされているんですか?

哲学に関して研究をしています。数式など抽象的なものごとを理解したときなどに人間が感じる、「わかった」という感覚を確かめることは可能か、ということが現在の研究テーマです。研究テーマについて詳しく話し始めると日が暮れてしまうので、この程度にとどめておきます(笑)。

研究の進め方は、文献を読むことがメイン。自分の研究テーマに関連する文献をとにかくひたすら調べて読み込み、そこから、過去の研究者が拾いきれていなかった情報を拾い、その哲学の新しい解釈を考え、提案するというのが哲学研究の大まかな流れです。

文献を読んでも新しい解釈が生まれないことがざらにあり、空振りに終わることも多いです。哲学の研究は、それでも忍耐強く文献を読み続けて解釈を生み出していくという、非常に骨の折れる行為です。ですが、それでも研究を続けているのは、文献から過去の人間の考えていることを探る行為が非常に面白いからですね。

――なるほど、すごく大変ながらもやりがいも大きいのですね。ライターとして働くことを考えるに至ったきっかけは何だったんですか?

きっかけは、外部の研究費援助(学振)をいただけなかったことです。研究費が取れないと、自分で賄わなくてはならないお金が増えるため、研究を続けながらもどこかで働く必要が出てきました。当時から研究一本で生活していけるのかと不安は感じていましたが、研究費を取れなかったことでそのことが目前の問題として立ちふさがったんです。

――そうだったのですね。そこから、JBAで働くことにしたのはなぜですか?

せっかく働くなら、自分がこれまで研究で培った能力を生かすことができ、自分の将来にもつながるような仕事をしたいと考えました。そう考えて働き先を探していた時に出会ったのがJBAです。JBAは募集文で、企業の魅力を伝える支援を行うことを掲げていました。その募集を見て、研究で得た成果を「伝える」ことを続けることで身につけたスキルを、今度は企業の魅力を「伝える」ことに生かせるのではないかと考えたのです。すぐにJBAに応募し、選考を経てライターとして採用されることになりました。


02/ 研究とビジネス、その両方に触れられる贅沢な毎日

――現在はどのような仕事をされていますか?

メインの仕事は、企業の社内情報誌である社内報に掲載される記事の作成です。仕事の進め方としては、JBAの社員さんと記事に関する打ち合わせを行い、お客さまの情報をインプットし、執筆を行う、という流れです。

はじめの頃は企業のことなど何も知らず、わからないことだらけ。入社当初はがむしゃらに企業に関するインプットを行いました。その甲斐もあって、比較的早く業務に慣れることができたと思います。社員さんからは「業務に慣れるスピードが速いね。研究で培われたリサーチ力とか執筆力があるからかな」という反応をいただきました。自分ではリサーチや執筆の力が特別あるとは思っていなかったのですが、研究の中でそれらの力が自然とついていたことに、指摘されて初めて気づきました。ビジネスという社会と直接結びついた場で、自分がこれまでアカデミアで培ってきた力が認められて、これまでの努力が社会に認められたような感覚があり、うれしく感じましたね。

業務に慣れてきた現在では、社内報の記事の執筆のみならず、企画案出しや構成案を作る編集業務にも携わらせていただけるようになりました。

――そうなんですね。仕事をしていて感じるJBAのライター職の仕事のおもしろさなどあれば教えてください。

普通に生きていたらなかなか触れる機会のない情報に触れることができる。そこが面白いですね。ライティングの案件に入るときは、その企業や業界に関して徹底的にリサーチしますが、銀行業界のことだとか、製薬業界のことだとか、普段は絶対に調べないような業界情報をありがたいことにお給料をもらいながら調べることができるんです。もちろんそのインプットを生かして質の高い記事を書く必要はありますが、仕事をするたびに、世の中についての解像度が上がっていく感覚があり、とても面白いです。

――研究も変わらず続けておられると思うのですが、研究との両立、という点でいうとどうですか?

その点に関しては全く問題なくできています。社員さんが僕の出した稼働時間を確認し、それに合わせた執筆依頼を打診してくださって仕事を受けるシステムなので、自分の働ける範囲で、働きたいだけ仕事をすることができています。研究が忙しいときには執筆依頼を断ることも可能なため、無理のない働き方を実現できています。

僕の場合、夜は研究に時間を使いたいため、朝から夕方にかけて、日によって好きな時間にシフトを入れて働いています。在宅勤務をすることもできるので、研究との兼ね合いで出社が難しい場合には家で執筆をこなす、ということも多いです。周りのライターの中には、完全に在宅で、オンラインで社員さんとやり取りしながら勤務をしているという方もいますし、シフトの時間も完全自由なので日中は研究を行って夜に勤務をしている、という人もいます。本当に働き方の自由度が高いなと感じますね。

――JBAの好きなところを教えてください。

研究に対して理解が深くて、研究で培った力を生かすことを期待してくれる社風が好きです。働き方にしても研究と両立しやすいように設計されていますし、院生の力を生かしやすいような仕事を与えてもらえることが多いと感じます。例えば僕であれば研究で日ごろから文献を読み込んでいることを社員さんも把握してくださっていて、リサーチ業務を大目にアサインしてくださったり、他の薬学部の院生ライターには、製薬会社の記事執筆をアサインしていたり、というように、個々の得意なことを生かせる仕事を振ってもらえることが非常に多いと感じます。

加えて、周りに院生のインターン生がとても多いのも励みになりますね。大学時代の友人はすでに就職してしまっている方も多く、社会に対する不安を僕自身も抱えているので、他の院生の方とコミュニケーションをとりながら働けるのは非常に心強いです。



03 / お客様のことを徹底的に調べつくす。感動クオリティへの挑戦。

――仕事をする上で何か意識していることはありますか

お客さまに喜んでもらえるよう、依頼の裏にあるお客様の考えをくみ取ることですね。当たり前のことですが、すべての仕事にはそれを受け取るお客さまがいます。お客さまが本当に欲しいものは何かを常に考え、そこにむかって形にしていくことが大切だと思っています。

――なるほど。具体的にはどのようなことですか?

例えば、先日取り組んだ某大手企業A社様の案件では、これを特に意識して取り組みました。

お客様はちょうど社長が交代したタイミングであり、新社長を取材し記事を書きたいから、質問案のたたき台を作ってほしいという依頼でした。依頼を聞いた時、なんとなく質問案を作ってもお客様に満足していただけるものにはならない。お客様のニーズを深く考えていったところ、「質問案が欲しいということは、何を聞けばよいのか迷っている。これは、新社長のことを取材側がよく知らないからなのではないか」と思い至りました。

そこで、依頼されていた質問リストに加え、新社長の経歴や担当した仕事など、情報をさかのぼれる範囲ですべて調べあげ、それらをわかりやすくまとめたものを提出しました。結果は大成功。作った資料はお客さまに大変喜んでいただけたと聞きました。

このように、お客様の依頼の裏側にあるお客さまが本当に求めていることを突き止め、そのニーズにこたえられるよう、お客様の期待以上の仕事をする。これをとにかく徹底して心がけています。

――素晴らしい姿勢ですね。本当にこれまでお客さまと真摯に向き合って仕事に取り組んできたことが伝わってきます。これまでやってきて特に印象に残っているプロジェクトなどあればうかがってもいいですか?

一番印象に残っているのは、大手企業A社の社内報執筆の案件です。

執筆案件が決まると最初にキックオフMTGが設けられるのですが、そこで社員さんからこの案件がいかに重要か説明を受けました。社員さんの放つ一言一言にこめられた熱を感じ、社員さんのこの案件にかける本気具合を肌で感じました。話を聞いているだけなのにとても緊張を感じたのを覚えています。ですが、それと同時に、絶対にこの執筆を成功させるという強い決意が芽生えるのも感じました。

何としてでも仕事を成功させたかったので、社員さんにおほめいただいていた、自分の強みであるリサーチ力を発揮し、他の誰もやらないレベルで徹底的にリサーチをしよう、と考えました。A社の企業ホームページや採用サイトを見るのはもちろんのこと、Youtube上の動画や、企業のSNS、過去の社内報に至るまで、手に入るリソースはすべて見て、徹底的にA社のことを調べつくしました。

分析をしていくと、お客さまの発信する文章の癖がわかってきました。お客さまは、組織全体で一致団結して壁を乗り越えていく、というようなストーリーを多く発信していることが見えてきたのです。お客さまは常日頃からこのようなストーリーによく触れているはず。だから、社内報も、社員の結束を促すような熱いメッセージから入り、一致団結して課題を乗り越えていく、というような構成にすれば、社員に受け入れられやすいのではないかと考えました。そのような構成を練り上げ、社員さんからFBをもらいながら、なんとか原稿を完成させ、お客さまに提出しました。

――結果はどうでしたか?

自分は商談に出られたわけではないので、社内会議でお客様の反応を聞いたのですが、社員さんから、「評判良かったよ」という言葉を聞いて、とても安心しました。
この経験から、お客様に感謝されるものを作るには、お客様のことをよく知りつくす必要がある、ということに気づきました。以来、ライティング案件の前のリサーチには特に力を入れるようになり、表面的な企業の情報だけでなく、その奥にある企業の価値観や文化を理解できるまで調査を行うようになりました。



04 / 院生ライターが描くこれからのビジョン

――宗利さんのJBAでの今後の目標を教えてください

今後の目標としては、お客さまのニーズに徹底的に答えるライティングをつづけながら、企画、編集の仕事も増やしていき、企画から構成案の作成、執筆、納品まですべての工程に関われるライターになりたいですね。自分がリーダーとして社内報案件をディレクションできるようなレベルになれるといいなと考えています。今はそこを目指して、目の前の案件一つ一つに取り組んでいます。

――ありがとうございます。個人としての今後のビジョンを教えてください

このまま学業を修めた後は、独立して、自分のやりたい仕事で指名をもらって生きていけるようになりたいですね。今取り組んでいるライティングという領域になるかはわかりませんが、何かしら社会にいい影響を与えられるような取り組みをしていきたいです。

JBAでは大手企業のお客さまへの支援を行っていますが、将来は社会に意義ある活動をしている中小企業のお客さまなんかを支援する活動をするのも面白そうだな、と考えています。自分で事業を持つということにも興味があります。

――最後に、宗利さんにとって「圧巻の人財」とは?

「相手のニーズにこたえるものを何でも作れる人財」を目指します。

今できることはライティングや編集といったものに限られていますが、今後はその領域に縛られずに様々な力をつけていって、相手のニーズを読み取り、それを解決するための手段を何でも提供できる、そんな人財になれたらいいなと。そのためにもこれからライティングの仕事をつづけ、お客さまの依頼の裏側にあるニーズにこたえ続けていきたいですね。

Interviewer: Yoshimura(Consulting Writer)


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