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20㎏痩せた道のり

多くの人が一度は本気で取り組んだことがあるであろうダイエット。
何を隠そう、このワタクシも相当太っていた。

今回はマックスに太ってから、20㎏痩せるまでのボディメイクの歴史をご紹介させて頂こうと思います。


1、太ったことに気が付かない

香港に移住し、とにかく食べまくった。友人もおらず、周りには目新しい食べ物が溢れかえっており、食だけがワタクシの心を満たしてくれたからである。

体重計も持っていなかったその頃のワタクシは、毎日が脂質と糖質のコラボレーション。

徐々に身体は進化を遂げ、間もなく靴下を履くのに腹が邪魔になり、息を止めて履いたり、呼ばれて振り返ったときに脇腹当たりに肉厚を感じたりするようになる。

しかし、

股ずれを起こしても「香港って湿気たかいし」とか、体重が増えても「もう若くないし」と開き直っていた。

2、もしかしてデヴかも…と気が付く

そんなある日、「饅頭みたい」とか「貴乃花親方に似てる」など言われ始めるも、自分の中では

「いや、こんなものでしょ?もう若くない(アラサーだ)し」

と思っていたし、自ら汚れ役も買って出ていたので気にしなかった。

が、

日本にいた時ほど仕事の拘束時間も長くない事から、ジムでも行ってみるかと職場の目の前にあったジムに入会。

初回、ボディースキャンを強要される。恐る恐る覗き込んだ結果は…

体重90㎏
脂肪率25%

担当をしてくれたスタッフにも、かなりビビられ軽く凹んだワタクシ@良くも悪くも香港人は素直で正直、オマケに表現もドストレートで

「うわー!!!So fat!(超デヴ)」

と吐き捨てられる始末。

3、俄然燃えたワタクシ

さすがにやばいと思ったワタクシ。運動を始めたのは31歳のころ。

最後に運動をしたのはおそらく高校2年とか、そのレベルかと思われる。

かつてはスポ根よろしく、バリバリの体育会系・柔道部で主将を務めていたので、勝手に「体力、筋力は普通の人よりある」と思い込んでいた。

あれから、14年。もはや運動の仕方も忘れ、痩せるにはとにかく走るしかないと、突然トレッドミルで走り始めた。

途中ノイズキャンセラーのイヤフォンが外れ、初めて、「ドスン、ガタン、ドスン、ガタン!!」という、すさまじい地響きに気が付く。

「よくこんな凄まじい音立ててよく気にならないな」
「これじゃ機械壊れるよ」
「どこの誰だよ!」

と思ったものの…地響きの発生源は紛れもなく自分の足元だったことに気がつき焦る。しかし、気を付けたところで音は減らないし無理がたたって酷く疲れる。

なんとか20〜30分走り(厳密には勝手に動いてるベルトコンベアーの上を飛んでただけで、今考えると、走ってすらいなかった)、吐き気を催し、ストレッチをして終了。

4、大失敗

何も考えずひたすら走り始めたワタクシ。

速攻、膝だの太ももだの足裏だの、色々のところを痛め、負傷者の様な歩き方になる。

おまけに

「ジムで運動しているからこれくらいいよね」

と言う落とし穴にはまり、それまで以上に食べる様になる。

有酸素運動をするだけでは脂肪も落ちるかもしれないけれど、筋肉も一緒に落ちる。

ところが、そんな事にも気が付かず、ひざを痛め、足を痛め、走り続けた。

結果、ジムに入会して1ヶ月でプラス3㎏。

5、筋トレの必要性

「筋トレ?別に身体大きくしたいわけじゃないしいらない」
「だって痩せたいだけだもん」

そう思って全く筋トレをしなかったワタクシ。

けれど、基礎代謝を上げ、痩せやすい身体を作るのには筋トレは必須。

有酸素運動はやれば体重は落ちるけれど
筋肉も落ちる⇒太りやすい身体になる⇒少しでも怠けたらすぐに太る

それに気が付き、とうとうパーソナルトレーナーとのセッションを受けた。

6、フォームの重要性

元々身体は大きめ、柔道部だったし、筋肉は普通の人より多いだろうと高を括っていたワタクシ。ベンチプレスをする際にも「いや、40㎏くらいは行けるでしょ?」と思ったワタクシにトレーナーが手渡したのは…

…おもりナシの鉄の棒のみ。

こんなんじゃトレーニングにならないだろと、鼻で笑ったワタクシ。

自己流のやり方で全く無意味な動きをするならそんな鉄の棒持ち上げるのなんて何度でもできる。

でも、

トレーナーがフォームを矯正し、簡単に言うと「え?その持ち上げ方、嫌だ、それやるとすごく疲れる」っていうフォームに直され、どこの部分の筋肉を鍛える運動なのかを指摘されてやったら、おもりなしで、10回出来なかったのである。

すかさず10秒くらいの休憩をはさみ、次のセット開始。
「い、嫌!無理!!もうちょっと休ませて?!」

…セットとセットの合間にチョット携帯をいじりそのまま5分何もしない人などザラにいる香港で、「筋肉を追い込む」という事を忘れていたワタクシ。

そんな調子で、ほぼおもりのない負荷で50分、何種目かトレーニングを見てもらったものの、体中が生まれたての小鹿のような震え。

こんなにも自分に筋力がなかったのか

と心底驚いたし、

「いや、これはこのまま放置していたら将来、寝たきり老人に向かって順調に歩んでいただろうなぁ」と痛感。

7、変化が出始める

更にトレーナーが毎食の写真を絶対に送る様にと要求。

脂質が多い、糖質が多い、ビタミンが足りない等々徹底的に指導をしてもらう。

食べているつもりはそんなになかったのに「第三者に何を食べているのか、全て見てもらう/ジャッジしてもらう」という事を本気で意識した時、

「いや、こんなの食べたなんて送れない」というものがドッサリ出てきて、いかに自分が食べすぎていたのか悟る。

3週間くらいたったころから、小鹿のように震えながら行ったトレーニングにも段々慣れてきて、少しずつこなせるようになってきた。

1ヶ月くらいするとほんの少しだけサイズダウンしたような気がし始め、少しずつの変化がモチベーションへとつながった。

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8、だけど減らない体重

「これだけお腹を空かせて、あれだけ運動したんだから痩せただろう!」

と思った翌日、体重が全然減っていないどころか、むしろ上がっていることは多々あった。

この経験は誰にでもあるだろうし、これをきっかけに、ダイエットを止めてしまう人は大勢いると思われる。

が、しかし絶対に忘れてはいけないことがある。

それは、通常の一般的な人で、どんなに順調に成果が出たとしても、

1日で減らせる脂肪の量は100~140gである。

ということ。

「え?でもアタシ、3日で3kg痩せたことある」という人もいらっしゃるだろう。

しかしそれ、減ったのは大半が、
・体内に残っている食べたもの
・体内の水分量
・筋肉
・骨
がほとんどで、脂肪が占める割合は物凄く少ない。

筋肉を保ち・増やしながら脂肪を落とすことがボディーメイクのゴール。

故に、やめた瞬間太る身体や、脂肪以外のものが極度に減るダイエットでは全く意味がないという事を覚えておくことが大切。

なので

2週間で10㎏痩せた

とかは、全く意味のない美容とは程遠い、無駄なキャッチコピーと覚えておくこと。

順調に脂肪が140g減ったところで、昨日の体重測定時より、コップ一杯弱分水を多く飲んだ状態だったとしたら、実質痩せているのに、体重計の数字は変わらない。まして、筋肉が増えているとしたら、サイズダウンしているのに、体重が上がることもある。

ダイエットにはこの手のトリックが含まれていると理解すること。
あくまでも体重計の数値は「目安」。

9、ある日突然痩せる

上記の理由から、体重計の数字に変化が現れるより先に身体に変化が起こることはよくある話。

そして、何かのタイミングで、一段「カクン!」と体重が下がる。そしてまたしばらくヨコヨコ停滞し、また、「カクン!」と下がる。

「あれだけ痩せなかったのに」
「少し食べただけで太ったのに」

と、体重計の数字の裏に隠されたトリックに気が付かないで一喜一憂していたころと同じく、そのうち、少し食べすぎたくらいじゃ簡単に体重は上がらなくなる。

*物理的に食べすぎて、体内に食べたものが残っている状態ではもちろん体重も上がる。

けれど、食べたものはすぐには脂肪にはならないので、食べ過ぎた翌日はしっかり脂肪燃焼を行い、脂肪になる前に対処するよう心がける。

10、痩せた!

ガッツリ半年(パーソナルトレーナーとのセッションは週2回、自主トレーニング、週4回)、パーソナルトレーナーと1対1で筋トレを叩き込んでもらったおかげで、運動をするときに「これは、ココの筋肉に効かせるためのトレーニングだな」とか、それをするためにどういうフォームが必要になるかというのが理解できるようになった。

その後もトレーニングを続け、食事にも気を使い、結果、一番ピーク時で、23㎏痩せ、脂肪率は8.1%にまで下がった。
*ただし、著しく風邪をひきやすくなり、健康とは程遠い状態だったので、全くお勧めできず。

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結果、久しぶりに会った人に気が付かれなかったり、「整形したのか?」と聞かれたり、昔、挨拶してもソッポ向いたり、挨拶をしても、露骨に興味ない感じであしらってきた男が、露骨にモーションかけてきたりした(香港人、自分の興味ある物・ない物への態度が著しくわかりやすい人が多い)。

ファッションも「こんな服着られるかな?見栄えするかな?」と試していくのも楽しくなり、ハイキングやサーフィン、サイクリング、ウェイクボードなど、アクティブな事も軽くこなせるようになるので、ドンドン楽しくなり、ボディーラインの出るタンクトップを着てバーに行ってもナンパされるようになったり、お店でサービスしてもらえるようになったり…生活に華が出て、楽しくなったり、自分に自信が持てるようになった。

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11、現在のトレーニングルーティン

パーソナルトレーナーを永遠に雇い続けられるほど裕福ではないので、現在はHIITのジムに通っている。

HIITのクラスでは、35秒間全力疾走でバーピーやスクワット、腹筋や腕立てなどのトレーニングをして、15秒休憩⇒それを50分繰り返すというのをプログラムにしたものを行っている。

HIITでは
有酸素運動の様に脂肪燃焼が出来る
けれど
有酸素運動の様に筋肉は落ちにくい
というメリットがある。
心肺機能も高まり、普段の生活にも使う筋力も高めるので、階段の上り下りをはじめ、様々な動作が軽やかに行えるようになる。

なので細マッチョを目指したい人、毎日の暮らしを軽やかにこなせるようになりたい方、1日に長い時間があまりとれない忙しい人にはオススメのトレーニングである。
*筋肥大やバルクアップには向いていません。

ただし、筋トレの基礎ができていない人がそれを行うと、フォームが滅茶苦茶で、全然効率的ではないので、個人的には筋トレの基礎をトレーナーから学んで行う方が効率的かと思われる。

ワタクシは、基本的に細マッチョになりたく、しかし、そこそこ筋肉も欲しいので、月水金はHIIT、火木土はウェイトトレーニングと分けてトレーニングをしている。

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12、身体はキッチンで作られる

筋トレは大切。

…とはいえ、実はボディメイクにおいては、食事も相当なるウェイトを占める。

食事:筋トレの割合を7:2と言われている。

こちらのマガジンでは、実際にワタクシがダイエットを行った際に食べていたものをレシピとしてチョクチョク紹介しているので、一日一食だけという方から、間食だけという方、更にはガッツリ全部これで!という方まで、参考にしてみてください。


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