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外国人の親友を作る英会話?術

「外国人のお友達、欲しいな」

誰でも一度は考えたことがあるかもしれません。


海外の文化や考え方に触れたい!語学を上達させたい!
その目的は様々だと思います。

SNSが盛んになり、外国の友達を作るのはそんなに難しくなくなりました。

Instagramで自分の好きなPostをしている人にコメントをつけたり、仕事や旅行先、イベントなどで出会った人とFacebookやLinkedInで繋がったりすることもできます。

ただ、そうした国籍や言葉の違う友人の中でも”親友”と呼べるほどの仲の良い友達はどれくらいいるでしょうか。

外国人の”親友”を持つことのススメ

別に”親友”まではいかなくても…と思うかもしれないのですが、実際外国人の親友という存在が、私の人生の大事な局面で何度も、背中を押してくれたり、優しさで包んでくれたりしました。

仕事やキャリア、プライベートなど人生の岐路に立たされた時に、相談するとびっくりするような視点からアドバイスをくれるのです。

コンサル時代、あまりの激務にワークライフバランスが完全に崩れ、心身ともに完全に疲労困憊していた時、

「起業しちゃえば?あなたならできるわよ!というか、一緒に何か面白いこと、やらない?」

と、全然違う場所にいる中国とスウェーデンの親友2人が、偶然にも全く同じ言葉で背中を押してくれました。

ひとりはリクルート時代の同期、もうひとりは英国留学時代からの友人です。


そして、最愛の母が大病を患った時、母を失うかもしれないという不安と悲しみに完全に押しつぶされてしまっていた私を助けてくれたのも外国の親友でした。

それはシンガポール時代の話。海外に幼い子どもと単身赴任、ベンチャー立ち上げという中、気軽に話せる夫も同僚もいない中、シンガポーリアンの親友が毎日のように「ちょっと、ママトークしよ!」って電話をくれていました。

彼女は息子の幼稚園時代のママ友で敬虔なムスリム。宗教家族観や死、病気などに対する考え方が全然違うんです。
何度彼女に助けてもらったかわかりません。
彼女のお父さんが天国へ旅立った時も、私の母が闘病の末に天国へ旅立った時も、一緒に泣いて、一緒に乗り越えました。


良い意味で「思ってたんと違う!」というアドバイスやサポートを外国人の親友にもらったことは数知れず、です。

後ろ向きになっている私を鼓舞してくれ、背中を力強く押してくれたり、時には「それじゃ全然ダメよ!」と叱咤してくれたり、今まで考えたこともなかったような方向からアドバイスをくれたり…

お友達に国籍は関係ないと言いつつ、外国人の友人が、人生の節目節目でたくさんの影響をもたらしてくれたのは確かです。

語学力は関係ない 不恰好でもいいから自分にしかできない価値提供を

「英語ペラペラじゃないから外国人の友達なんて無理だよ〜」

こんなことを聞くこともありますが、個人的には、関係の深い友人というものには語学力はほぼ関係ないと思っています。かっこよくペラペラしゃべることよりも、不恰好でも良いから自分なりの思いを相手に伝えようとする熱量の方がずっと大事。

自分の身に置き換えてみても、そうかもしれません。
日本語ペラペラなんだけど、なんか聞いたことあるような「それっぽいこと」ばっかり言う人よりも、多少言葉がたどたどしくても自分が考えたこともなかった意見とか、経験とかを話してくれる人の方が一緒にいて面白いですよね。

「それっぽいこと」よりも「自分の経験」を軸に

「それっぽいこと」というのは、個人的にはメディアの受け売りとか、よくみんなが言うような意見のことかなって思います。

例えば、夫の愚痴を言った時に「そうよね、男性ってわかってくれないわよね」と共感してもらうことも、とってもありがたいですが、
どこかで「夫に不満を抱いてイライラしたりすること自体、自分自身がつらくなるから、何か考え方の転換でつらくない自分になりたい」と望んでたりします。

そんな時に例えば、「イスラム教的な家族観で言うとその問題ってさ…」とか「最近それ、アメリカでも問題になっててさ」みたいな話されるとヘェッて思うし、自分の中の捉え方の引き出しが1つ増えます。

特に国や言葉、宗教などが違うと、自分が普段当たり前だと思っていることでも、具体的な自分のエピソードを伝えるだけでも、相手にとっては目から鱗の考え方だったりすることもしばしばです。

私が親友と呼べる友達ができた瞬間で、明確に覚えているエピソードをひとつ。

その子が最愛の母を若くして亡くした時のことでした。私も一度だけそのお母さんにも会ったことがありましたが、美しくて聡明で、なんと13ヶ国語も操るそのお母さんはその子にとって本当に自慢のお母さんでした。

5年に及ぶ闘病の末お母さんを亡くした、とFacebook経由で連絡がありました。彼女が、お母さんをどれほど大好きで誇りに思っていたか知っていた私は、なんて声をかけたら良いか分からなくて、しばらく悩みました。

「I hope she will rest in peace」とか「Please accept my condolences」とかはお悔やみの常套文句ですが、そんな言葉なら誰でもかけられます。

悩んだ末に、仏教徒として昔お坊さんが話してくれたことを交えて伝えたことは
「仏教的な考えだと、輪廻転生という考えがあって、お母さんはどこかで生まれ変わると思う。みんな生まれかわるの。あなたとお母さんのような強い繋がりのある親子は、必ず生きているうちにまた会えると思うよ。」
ということでした。

クリスチャンの彼女からしたら、宗教的に厳密に言えばなんのこっちゃ、という話だったかも知れません。だけど、彼女からきた返信は

「もう二度と母に会えないと思うと胸が張り裂ける思いで、毎日毎日泣いて暮らしていたの。だけど、世界のどこかでまた母が生まれている、また会えるかもって思ったら本当に救われた。あなたの教えてくれたこの仏教的考え、すごく好き。これからはもう少し元気に暮らしていけそう」

というものでした。

輪廻転生って英語でなんて言うのかも分からなかったので、RINNE-TENSEIとかってそのまま送ったし、なんか彼女の痛みを思うとただただ泣けてしまって全然ブロークンで送ってしまったけれど、やはり友人と深い関係になるのって、別に美しい語学力とかは関係ないのだな、と思った瞬間でした。

第6感を信じてラブコールをちゃんと送る

個人的に、外国の友人との初めての出会いの場では、第6感を大事にしています。

なんか、すごく感覚的な話なのですが、出会った瞬間に「あ、何かこの子好き!合いそう!」とかって私はすごくあります。

特に、母語ではない言葉を使っているとなぜかそうした感覚って研ぎ澄まされるように思うのです。

今、外国にいる親友とは全員出会った瞬間に「何か仲良くなれそう!」と感じています。
そんな時にすかさず私がするのは、ラブコールを送ることです。

ラブコールというのは、「私、あなたと仲良くなりたい!」というオーラをビンビン出すことですw

・どんな仕事してるの? 今の仕事は好き? どんなところが好き?
・子どもがいるのね! 何歳? うちはX歳。 どんなことして遊ぶの?
・休日は何して遊ぶの? 趣味は何?
・どの辺に住んでいるの? 近所でおすすめのレストランってある?
・Facebookアカウントは持ってる? よかったら交換しない?
・すごく素敵な方だなって思ったんだけど今度よかったランチしない?

などと、(その人の大事にしていることを知れるような)質問攻め→連絡先交換→次の約束を取り付けます。

私の場合、その相手は99.99%同性ですが、さながらデートに誘うような感じですねw

自分が仲良くなりたい、仲良くなれそう、と感じたら、ちゃんとその第6感みたいなものに従って、自分が仲良くなりたい、ということを全身で伝えることが大事だと思うのです。

もちろん、たまに空振りというか、一方通行の時もあります。
でも、第6感的に「この子と仲良くなれそう」と思った時って、結構な確率でお互いにそう思っているし、世界共通で自分のことに興味を持ってくれる人とは仲良くなりたいなって思いますよね。

そこはやっぱり、恥かくかも…うまく話せるかな…とかそうゆうネガな気持ちはいったんかきすてて臨むのがいいのかなと思っています。


今まで英国やシンガポールなど、外国に住んできました。ともすると、圧倒的な孤独にやられてしまいがちな海外生活ですが、そうした生活を美しく楽しく彩ってくれたのは親友の存在でした。

帰国したあとも、何かにつけて「ちょっと、聞いて〜」と頼っていますし、向こうが「ちょっと話したい!」と連絡してきてくれることもあります。頼れる親友が世界中にいるって、本当に素晴らしいことだなって思うことがいっぱいです。

タイトルを、英会話術、としたのにちっとも英会話じゃなかったです汗 すみません!


この記事の作者はこんなことについて記事を書いています(´-`).。oO
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