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記者リレーションゼロから取材を獲得する方法

ベンチャー企業さんからよくご相談を受ける内容で

「うちは記者リレーションが無いのですが、どうやって取材獲得すれば良いですか?」という内容があります。

大企業であれば、なんらか過去に取材を受けているでしょうし、リリースを出せばそれなりに記事も拡散したり、取材も入ってきたりします。

しかし、ベンチャー企業の中には、リリースを出しても出しても取材も記事化もされず、いつまでたっても記者とのリレーションが築けずにいる企業も多くあります。

取材が来るまでとにかくリリースを出しまくる?
無くはない方法ですが効率的ではないですし、広報の担当も時間だけはかかるのに成果につながらないのでは、徒労感が拭えません。

では、とにかくメディアのリリース受付メールに情報提供しまくる?
これも、無くはないですが、上記同様、成功率はとても低いので徒労に終わる可能性大です。危険です。

ではどうすれば良いのでしょうか。私が考える方法を、4つのプロセスでご紹介したいと思います。参考になれば嬉しいです。

①競合を記事にしているメディアや記者を探す

まず、あなたの会社の事業やサービスに興味のある記者を探してみてください。

新聞、雑誌、ネットメディア問わず、今の時代は基本的にほとんどの記事がネットに掲載されています。ですので、まずは載りたいメディアに行って、競合の社名で検索をしてみましょう。そして、署名記事を探します。(記事の最後に署名がついている記事が最近は大変多くなりました)

新聞社、雑誌社は特に、業界ごとに担当をおいています。社会部、経済部、政治部など、部で担当をおいているのは有名な話ですが、その中でも細かく教育系、人材系、Tech系…などと担当をおいています。

競合を記事にしているということは、あなたの会社もその記者の担当領域に含まれる、ということを意味します。なので、あなたの会社の情報を喜んで受け取ってくれる記者をぜひまずは探してみていただけたらと思います!

②その記者の直近の記事を読む

ターゲットとなる記者を見つけたらすぐにでも連絡をしてみたいところですが、少し待ってみてください。

その記者のことを何も知らないで、いきなり連絡をしてしまっては、ちょっと失礼です。御社に営業電話をかけてきた営業が、「ところで御社ってどんなビジネスしてるんですか?」なんて言ってきたら、「すこしは下調べしてから電話してこーい!」となってしまいそうですよね。

なので、直近でどんな記事を執筆しているのか、など、5〜10記事くらいは目をとおしてみてください。

③バイネームで記者に直接メールか電話をする

突然、新聞社に電話をかけるというのはちょっと勇気のいることです。

勇気を振り絞って電話をしても、部署につないでもらって「誰でも良いので話を聞いて」というスタンスで話してもなかなかうまくいきません。

多忙を理由に断られてしまうか、聞いてもらえたとしても「取材したい時はまたご連絡します」と言われて、結局連絡をもらえないケースなどがほとんどでしょう。

メディアは、本当にあちこちから情報提供が来るので、やはり印象づけないといきなり電話してすぐ記事になるということは、よっぽどラッキーでないと厳しいです。

しかも、記者は取材に出ていることや、最近ではコロナの影響で在宅ワークのこともあるので、電話をしてもいきなりは話せないことも多いかと思います。

なので、電話をした場合は「XXXさんにお繋ぎください」と、堂々と名前を伝えて、直通の電話番号を聞いてみてください。

今の時代、携帯などは突然聞くことはできないことが多いですが、会社の直通番号であれば、普通は教えてもらえます。

また、メールで連絡する時も、リリース受付から「ご担当者様」などと送るよりも、名指しで連絡をする方がかなりヒット率は高くなります。

そして、これは裏技ですが、多くのメディアはメールアドレスの割り当てに法則があります。例えば 「名前+ドット+苗字+メディア名+コム」など、法則さえわかってしまえば、まるで既知の広報のように
「ご無沙汰しております」のように連絡をすることだって可能になってしまいます。

(ただ、これはあくまでも裏技なので多用はしないことをおすすめします!どうしてもこの記者に伝えたいのに連絡先がわからない!という時など、とっておきの際だけに…)

④直近の記事に関する感想を述べつつ、自社の取り組みを伝える

ここで、首尾よく記者と直接話せるとします。その際、間違えてもいきなり自社紹介から喋り倒すようなことは避けましょう。

記者の方も人間です。電話を取って早々
「実は今日から始まったサービスがありまして、特徴といたしましては…」
なんて話されるのと
「先日XXさんが書かれている記事、拝読しました。ここのポイントがとても勉強になりました。少し似ている案件かもしれないのですが、実は当社ではこんなサービスがあって…」
と話されるのと、どっちが聞く気になるでしょうか…。

ぜひぜひ、コミュニケーションを丁寧にとりつつ、トライしてみていただければと思います!

注意点:記者に伝えるべき情報は絞ろう!

記者にアピールをする際に気をつけたいポイントとして、「情報を絞る」があります。

広報という職業柄、どうしても、あれもこれも伝えたくなってしまいます。が、それをすると、一番伝えたいことが薄れてしまいます。

サービスが出たのなら、そのサービスの特徴は3つくらいまで。
その他、ついでに伝えるサービス紹介も1つくらいに絞りましょう。あれもこれも、と欲張りたくなってしまいますが、ピンポイントで伝えるのも広報の腕の見せどころです。


まだまだ走り出したばかりの企業や広報さんでも、素晴らしい実績を作っていけるよう、心より応援しております!

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