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青春の輝き♪男の子の世界と、私の中の男の子。紅軍袴隊ちばりよ!


久しぶりに息子に電話してみた。

5月に学校に戻ってからこのところ
2週に1回電話していて、それまでは月に1回。
若しくは2カ月に1回するか、しないかの
生存確認程度。

中学から寮に入っているから離れて暮らして2年半になるけれど、どうしても行きたくて行きたくて
自分で選んだ学校だから、私も心の準備をし
親子揃って当時親離れ、子離れが早かった。

電話しても、あー、んーー、そー、
位しか返答がなく、

ねぇ、二文字以上言ってみたら?って嫌味を言ってみたら、『やだ』って言われて全く会話にならない。


・   ・   ・

部活のラインには、たまに保護者の方が練習の様子を動画にして送ってくれるのだけど、

ウォールに流れる寮生保護者のメッセージが
みんな揃いも揃って

『息子が動いてるー』
『歩いてるー』
『喋ってるー』

ばっかりで笑ってしまった。

携帯禁止なので連絡手段は寮にある公衆電話のみ。
向こうからかかってくるのは

何かヤラかしたか、
お金がなくなった時かのどちらかで、

こっちから電話しても拒否られて3回に1回しか
出なく...

もう、うちもよ、、、。

なんて会話が並ぶ。
13歳から家を出ているのにみんな揃いも揃って
似たようなメンズばかりで頼もしいなとも思うけど、

そんな息子もコロナ中、2度ほど過発酵して
溜まっていたもろもろを出した時に、
あぁ、親子のコミュニケーションが
少し足りなかったかなぁと反省した。


1.男ばかりの世界

体育会カラーのある男子校なだけに
全国から個性豊かな子供達が集まる。

中学3年間は8人部屋で
中3/2名。 中2/3名。中1/3名。
2段ベッドが4つ並んで高校は個室、高3は下宿。

食堂、お風呂共有で、
中学生は全く1人になるプライベート空間無し。

今まで親元で暮らし、個室も与えられていたであろう子供達が、年がら年中共同生活
ましてや日本各地から集まってくるのだから

それぞれの今までの『当たり前』が殆ど通用しない日常生活が繰り広げられいわば、社会の縮小版。

それも、中高一貫の男子校
男ばっかりの、男社会。


息子は体育祭の応援団にえらく憧れ頂いたDVDを何度も何度も見てはにぃにぃ達の、ドスの効いた声と
派手ないでたちに、めちゃめちゃ『カッコ良さ』を感じて憧れていたようだった。

『母ちゃんばいなら〜あんま来んなよ』
と言われて、電話しても全然会話が弾まないので
ちょっと寂しかったけど元気で楽しんでくれたらと1、2年の時は暫く放っておいた。

何とかやってるでしょう、と思っていて
何とかやっていたものの
それはそれでいろいろあって、
前回の過発酵で、私の中でひとつ気づきがあった。

それは、

自分が信じてもらえているという
揺らがない心の安全基地の場所

やっぱり大事なんだな...と言うこと。




2. 思春期の心の発達


息子達を見ていて、こうやって衣食住を共にして学んでいるのを見ていると、同じ釜の飯を食べているからか色々あっても年々絆が凄く強くなっていくのが分かる。

個性が違う子供達が集まった中では当然の如くぶつかり合いも起きて、負けん気の強い集団なだけに
それぞれの思いや言い分が、金平糖の様に
ボコボコと出てきてはお互いにジャリジャリしてる感じでそれは大人の世界でも当然あるし、

でも、そうやっている事は決して悪いわけではなく、
お互いの違いを知って分かち合うプロセスの一貫。

他者と建設的コミュニケーションが出来る様に
個人を大事にして、成長を温かく促してくれる学校独自のスピリット(精神性)が柱にあって、心の授業が週1で盛り込まれているのにもびっくりした。


そんな学校の在り方にはいろいろと感化された部分もあって精神性と言うものに興味を持ったきっかけでもあった。

心の成長の発達段階でまず守られた場所、土壌がある事。その土台の上に自分を樹木の様に成長させて行く事が出来る。その栄養はやっぱり小さな成功の積み重ね。そして、受け入れられているという安心感。

幼児期少年期は特に凄いね!出来るね!さすがだね、と言ってもらえる事を期待、

男の子の性質は冒険。
そして本質はヒーロー。

でも青年期に母親の顔色確認など側であれこれやられるとうっとおしいだけだ。

バンジージャンプを跳ぼうとしているのに
あーやって、こーすんのよ、ああ、右足が、、だの
横でごちゃごちゃ言われたら確かにやかましい。

あんた、飛ぶ気、あんの??

みたいなのも萎縮する、、、。


当たり前だけどヒーローは憧れられる存在を求める。きゃー、とか、かっこいい、とか、
黙って見守られている、見られている中での挑戦
仲間を意識した中での自分自身とのエンゲージ。
よし、やって飛んでみっか、っていう自分。


過干渉母親が世話を焼きすぎても
ほっとき過ぎても

それは封じ込められ
それはやがて自立ではなく依存へ....

この、手の入れ加減が、非常に難しい思春期。
未成年という心の未発達な段階での距離と間隔が大事な時期。

楽しくても一人になった時孤独感も感じることは
それは大人も心の内は一緒。

自分が還れる場所はここなんだと
心からそう思っている場所が必要なんだとつくづく思った。そして、またそこから始まれるそういう場所があれば、また立ち上がれると。

それは、外にもそして自分の内側にも
女の台と書いて、始まる。という様に
女性のエネルギーの受け皿があってから。


うるせー、とか、あんま来んなよ、といいつつも
強がりな事は分かっていても、
私も反発して『ふんっと...』大人気ない対応に
こっちからのアプローチが余りに少な過ぎたかなと 省みて...

劣等感を感じてる事もわかるから
また自ら道を切り開ける様に。
何かやらかして先生から電話があったりと
やんちゃしていろいろあったけど、

信じてみようと思った。



3. わたしのなかのおとこの子と、おんなの子。


私自身も幼少期

こうであって欲しい、こんな風になって欲しいと
言われ続け、家庭という狭い場所で
家という素になれるはずの場所で

親の価値観を毎日シャワーの様に浴びつつけられるとだんだん苦痛になった時があった。

こうであって欲しい、という親の望みは今のままではダメだ、と言われている様な錯覚を起こしてしまい要求をされている感覚を過剰に感じて
逃げたくなった。

自分を伸ばしていく方向ではなく、逆に閉じ込めていく様な感覚になったのを覚えている。

次第に

わたしの中の女の子が、怖くなり、

わたしの中の男の子が、冒険をするのを怖がった。

かつての幼少期、外からの影響を間に受けて

自分が自分を、閉じ込めた...。



息子との、そして子供達との関わりのプロセスの中で封じ込めてしまったわたしの中の何かが
騒ぎ出し、かつて、数十年前に閉じ込めできたそれを自分自身で出していく道のりにもなった。

4. 女性のエネルギー

今の社会競争の場で外との関わりの中で、

戦うのか?
競い合うのか?

敵なのか?
高め合える同士なのか、


そのどちらの姿勢で望むかは自分次第。

行き先によっては未来に全く別のシナリオが
用意されて行くのもおかしくない。

誰かを蹴落として優位に立とうとする
攻撃的な心理か?

ライバルという他の存在を通して
共に競い合い、高めて進んでいくのか? 

心理の背景にはそこには女性的なエネルギーを持っているかがやっぱり絡んでいて、還る場所があるのだという場所を持っているか、否か。

・   ・   ・

未成年の子供達にもそして大人になった私たちも
心の中の居場所が大事で、またやってみようと思う気持ちを受け皿として受け止める存在があるのか。

特に思春期は、母親の母性要素の匙加減を

世話をするという要素を少しずつ手放して、
応援してるからという姿勢にシフトしていく在り方

失敗してもいいからチャレンジしてみたら?って。
またやってみたらいいんじゃないの?って

そういうお互いの声のかけ方を通して
自分を信じる事が出来る様になって
くるのだと分かってきた。

わたし自身がそうして欲しかったように。

放任しといたくせに、久しぶりになんかあるとあれこれ文句を言ってしまった反復横跳び大きな振れ幅を体験をしたからこそ口は出さないけど心は離さないその匙加減、塩梅、
この数年息子を通して学んだ事だった。

相手は写し鏡というけれど...
わたしの在り方を変えたら、
不思議と息子の態度も変わってきた。



5.Keep beleiving.



寮に電話すると『ちょっとお待ちください』の後に

保留音の『青春の輝き』が毎回流れる。

何度もすっぽかされたから3分程の待ち時間

I know 〜I need to be love  〜〜♪
とカーペンターズの音色

早く出なさいよ....青春で輝いてんじゃないわよって
イラつきつつも、歌える様になってしまい、

『出ないようですね、、』
と寮事務の方からの一言で
このぉぉ...また一曲歌って終わりだったか、、と
携帯を置く事も多々あったけど、

最近は『あーもしもしー』って低い声で
毎回出てくるように。

どう? 元気にしてる?
から始まった会話も、少し会話に繋がったりする中で昨夜、

『お母さん、オレさ、応援団入ったから、
これから、ちょっと忙しくなるわ、、
毎日先輩達と集まりあるからさ』と言い出した。

小6のあの時しょっ中見ていたDVD私もチラ見していたからなんだかすっごく嬉しくなってしまった。


『何やるの?』って聞いたら

『袴隊。』先輩がいてさ、色々誘われて、、って。
先輩、後輩に挟まれた中学3。177にもなって図体ばかりデカくなったけどまだまだ14歳。


県内外からも来校者が沢山来る程の名物応援合戦。
子供達だけで作り上げていくというプロセスは、
チーム力など大いに人間関係が学べる場所だと
聞いていて、入ってくれたら嬉しいなと思っていたから尚更嬉しかった。

今年はコロナで無観客との事。

身体と身体を上手にぶつけ合ってあの時憧れてた
相手にもエールを送りつつお互いライバルとして競い合う姿。

観てる方も心に響くし
体感する事で沢山の学びがあるから、今は、そっちを優先して思い切り青春を楽しんで欲しいなと思った。

・   ・   ・

沢山の男の子達見てきましたからね、
やる時はやりますよ、

目的地決まったらね、凄いですよ?
男の子のパワーは。
本人がきづいたら、ですけどね、って先生が。

今は道草のしほうだい、頭の中がウチナータイムだけどちょっとエンジンかかった様。

その気づきは、ベストな時期に来るから。
ま、なるだけ早い方がよいけど、
お母さんも応援団に回ってくださいと言われて
なんかスッキリした。

・  ・  ・

息子の応援団姿にわくわくして
お母さんも頑張るから応援してね、っていったら

『おぉ、、』って。

応援してるよ。

その気持ちだけ
これからも伝えていこうと思った。

The hardest think l’v ever done
Is keep beliving〜♪( ´θ`)

青春の輝き カーペンターズ。懐かしい...。

信じる、という事はできても
信じ続ける、ってなかなか難しく...
低空飛行なだけにあれこれ言いたくもなったけど
あんたならできるよと今は心から信じて。

自分とのリレーション。
たまに母ちゃんの懐でちょっと甘えて。
男の子ばっかりの中で心を沢山揉まれて


身体も頭も心も大きくなれるように
ちばりよ。




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