アスリートが地味トレを本気でやる唯一の理由
私がインスタなどに投稿しているトレーニングを見ていただく際は、その注意点として「下ごしらえが必要だ」と繰り返しお伝えしている。
どういうことかを改めて。
まず分かりやすいところでいうと、柔軟性。
そのトレーニングで使う姿勢や動きを、可動域的に余裕を持ってやっているのか、ギリギリ限界で耐えながらやっているのかの違いだ。
前者は余裕があるため他の様々なところに意識を向けられる。もっというと、意図的に必要な課題に応じて意識を向ける先を変えられる。
しかし後者はギリギリで耐えている状態のため、「耐えるために必要な部位」に意識を向けることを強制されてしまう。
トレーニングの質という観点から考えると、同じ外見でも両者には非常に大きな差が生まれることになる。ここでいう「差」とは、そのトレーニングがパフォーマンスに活きるかどうかの差だ。(筋力にも同じことが言える)
他にも、構造という観点もある。こちらも質に強く影響を与える。
例えばパワーポジションのような構えをとった状態で肩甲骨を動かす課題であれば、この時股関節が効いた状態(股関節周りの筋群と骨を脳が分類して感じ取れているか。球関節である股関節の球中心で上体を支えられているかの感覚を掴めているか。)でやれているのか、単に外見的に”パワーポジション”をとっているのかどうかの差である。
JARTAのすべてのトレーニングには構造がある。
目的に応じて、インスタ動画では分からないレベルで重心位置や意識を向ける場所を指示したりしている。それらによって同じトレーニングでも得られる効果はかなり変わる。その構造を無視して「見た目」だけを真似しても、似て非なるものになると言っているのはこういう理由からである。
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JARTAでは、様々なパフォーマンスの根幹部分にあたる下部構造を徹底的に鍛えるためのメソッド『JARTAベーストレーニング』をリリースしているが、これは非常に地味なトレーニングだらけだ。
特にレベル1は恐ろしいほど地味だ。こんな地味なものにお金を払うべきか、というぐらい地味だ。
しかし、プロで怪我せず長く活躍するようなアスリートたちは、必ずこういった恐ろしく地味に見えるような繊細なトレーニングを、ものすごい集中力と繊細な意識を使って行っている。
いきなり大きな筋肉や大きな動きを力づくで行うのではなく、小さなゆっくりとした動きを自由自在に行えると、その後に広がる効果は非常に大きくなる。
そういった「下ごしらえ」を十分にやったあと、強度が高くて複雑、ハイスピードなどのトレーニングに移行していくのが怪我をしないでパフォーマンスを効率よく高めるために重要なポイントだ。
そういう意味で『JARTAベーストレーニング』に登場するトレーニングは基礎科目。
基礎科目の特徴は、全てに汎用性があること。
全ての科目の基礎になること。
だから基礎科目は必須科目。
学校でいう算数、国語、社会。
国語力で問題や意図を読み取り、算数力で問題や構造を整理し、社会力で背景やプロセスを考える。
これらの基礎なしに難解な問題は解けない。
どんな人に使ってもらいたいか、特徴、メリットなど細かく書いてあるのでぜひチェックしてみてほしい。https://jarta.jp/gym/online/
このプログラムに含まれているトレーニングは、私がよく「身体操作」と表現する部分に該当する。もちろんまだまだ階層別に種類はたくさんあるが、その中でも最も基礎であり、基礎であるがゆえにどんな競技の選手にも不可欠なものを厳選している。
JARTAの全てのトレーニングは、他のすべてのトレーニングと相性が良いのも特徴としている。
どうしても「どのトレーニングが良いか」などの比較がされやすい業界だが、JARTAのトレーニングはそれには当てはまらない。すべてのトレーニングの土台・根幹を支える部分へのアプローチが中心のトレーニング体系だ。
だからあなたが今どんなトレーニングを行なっていても邪魔し合うことなく取り入れられ、そうすることで今行っているトレーニングの質そのものが上がる。
ぜひ一度トライしてみてほしい。
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