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10/31 ジェンダー講演会

こんにちは。
ジェンダーと広報を担当しております、髙松夢子です。

去年のハロウィンの日に行った講演会について書かせていただきます。(投稿が遅くなり申し訳ありません、、、。) 


https://www.instagram.com/p/CHK0DVsF2Y8/?igshid=1vgaatu572rex

※ ‘20 NEPALink のInstgram にも載せていますので良かったらご覧ください。


2020年10月31日土曜日、尾嶋心さんをゲストスピーカーとしてお呼びし、Zoom講演会を行いました。過去のNEPALinkメンバーや京都外大生、約10名の方が参加してくださいました。ありがとうございました。

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ゲストスピーカー 尾嶋 心さん

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心さんは、大学3年生の時にネパールへ短期留学し、”人身売買”という問題を目の当たりにし、TSUBAKI project を立ち上げました。クラウドファンディングでは100万円の資金調達に成功し、85人の人身売買被害者の女の子たちにサリー(ネパールの民族衣装)を提供しました。大学卒業後は、青年海外協力隊に行く予定でしたが、合格を辞退してネパールに留学することを決意されました。ですが、コロナの影響で予定が崩れてしまい、9月に就職をし、現在社会人として働いておられます。

講演会について

以下の写真は、講演会で使用したスライドの一部です。

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ニュースやメディアではあまり報道されていませんが、ネパールでの人身売買、人身取引の問題はとても深刻です。

私たちが知らない、ネパールでの人身売買のリアルな現状や、人身売買の仕組み、原因、など様々なお話していただきました。

ネパールの人身売買の現状として、
年間約1万人の女性や若い女の子たちが人身売買の被害に遭っており、
その大半は隣国のインドの売春宿へ約数万円で売られるそうです。

講演会中、私はここでふと疑問に思ったことがあります。
なぜ、EUでもないのにビザやパスポート無しでインドに入れるのか。

実際、ネパールとインドの国境は簡単にパスポートやビザ無しでも国境を行き来することができてしまいます。
国境には検察員のような人たちもいるようですが、手続きや検査はとても簡単なもので、特に詳しく調べられることもないようです。
毎日何万人もの人がこの国境を通るため、一人一人を調べることは難しいようです。

なので、誰でも簡単に行き来ができてしまうのです。
これをフリーボーダーと言うようです。

この国境で、
しっかり検査や手続きをしていれば、
国境を超えれる人数が制限されていれば、
人身売買の被害者はもっと減っていたのではないかと思い、とてもショックを受けました。

売春宿での生活はとても酷く、
労働環境は悪く、大人に抵抗できず逃げることもできません。
さらに、HIVなどの性感染症にかかるリスクがとても高いです。

ネパールの人身売買は、貧困がとても大きな原因とされています。
低カースト制出身の人々や、農村部に住む人々はネパールの中でも特に貧しい生活を送っています。

お金が無く困っているせいで、人身売買の関係者が話しかけ、それに騙されやすくなってしまったり、親が加害者になることを少なくはありません。

家庭環境が貧しいため、教育を受けることはできず、子どもの頃から働かされます。
女の子は、家族を想って稼ぐために人身売買を自ら希望する子や、家族が人身売買してお金を稼ぐよう言われる子もいます。

ネパールの人身売買の件数は減ってきているものの、手口が複雑になっていることから警察や政府が介入できず、厳しく取り締まることもできていないのが現状です。


自分と同世代の女の子や、もっと若い女の子がこんな辛い思いをしてるのを考えると胸が痛みます。
そして、自分が何もできないという無力さを感じます。
ですが、このような現状があるということを知るというのは、何かを変えたいと思う自分にとって小さな一歩でもあったと思います。

みなさんもこの記事を読んで、ネパールで何が起こっているのか興味関心を持ってもらえると嬉しいです。

この講演会をきっかけに、私は個人的にアジア人女性の人権について学ぶようになりました。

まだまだこれからも勉強を続けて
将来は発展途上国の女性の支援ができるような人間になりたいです。


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