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物語を書いてみる (タイトル未定)

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急に「今の日本の現状」を誰が読んでも分かりやすい物語にしようと閃いて書き始めました。不思議と頭の中にはプロットが出来ています。それをここで配信させていただきます。
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#物語

【物語5】天気はどう?

【物語5】天気はどう?

僕たち4人は机を引っ付けて作戦会議を始めた。
初めてのチームミッションが「チーム名を考える」という
難題となったので僕たちはかなり戸惑った。
ダイが口火を切ってこう言った。

「暗号としても使うってどういう意味だよ? アミ分かる?」
「多分、私たちのチームを秘密裏に動かしたい時にそのチーム名
 が暗号として機能するんだろうね」
「僕たちのチームだという事を隠して指示を出す時?」
「そんな極秘ミッシ

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【物語4】4人の実力開示

【物語4】4人の実力開示

入ってきたのは大柄でたっぷりのひげを蓄えた男の教官だった。
前回の任務の時に廊下ですれ違ったことがあったので顔は
知っているけど話したことはない。

「諸君おはよう。昨日はよく眠れたかい? 私はステラだ。
 今日から10日間君たちの担任となる。」

ステラ教官は身体の中を共鳴し、響き渡る低く良く通る声で挨拶した。
怒ると絶対に怖い。。。直観でそう感じた。
怒らせないように気を付けよう。

初日の今

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【物語3】初顔合わせ

【物語3】初顔合わせ

「ミラ! ここが校舎だよ」
校門をくぐってから一目散に東へ走って校舎に辿り着いた。
「うわっ~!素敵。やっとこの校舎に来れたわ」
ミラも目の前に立つ異世界風の校舎を一目で気に入ったみたい。

校舎に入るとウェルカムポ-チに生徒の写真が飾られており
ここで顔認証(正確にはスキル認証)が自動的に行われる。
これにクリアしないと中には入れない。
僕たちの写真はきっと昨日チ-ム選定が終わった後に
ここに掲

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【物語2】出発までの10日間

【物語2】出発までの10日間

整理できない気持ちが頭の中をぐるぐる回って
さすがに昨日の夜は眠れなかった。
出発の日まであと10日。
一気に僕の生活のすべてが強制的に忙しさを増すだろう。

今日から色んな下準備に取り掛かることになる
◆今回の任務の最終目的の把握
◆下の世界の「僕」のパ-ソナル設定作業
◆基礎知識の猛特訓

僕は勉強が嫌いだから、最後の下の世界の基礎知識
を学ぶというカリキュラムが一番憂鬱だ。
こう見えて「順応

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【物語1】指令が下る…

【物語1】指令が下る…

見下ろすと混沌とした世界が広がっていた。
そこはとても濁っていて透明感のない殺伐とした世界。
色も空気も漂っているエネルギーも……すべてが重たい。
ただ、下の世界に居る住人はその「重さ」に
気づいてないのか、気にもしていないのか……
その「重たい世界」で普通に暮らしているようだ。

僕は凄く驚いた。

あそこで暮らす人々は辛くないんだろうか。
不安はないんだろうか。
だって僕はあそこには住みたくな

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