見出し画像

あなたの街では?

とある街で僕はHIPHOPをやってます。

その街はクラブカルチャーにおいて都会であり、田舎でもあって
この感覚に近い街も全国の何処かにはあるんだろうなと思います。

HIPHOPの土壌において、ある有名アーティストがいる事で、
カルチャーを肥やす機会が増え、その恩恵を受けたであろう一人のラッパーであると自負しています。近年、HIPHOPメンタリティーを保ったまま多種多様なジャンルを跨ぐ街のDJコミュニティーは独自に発展し、各自が主体的に動く良い展開を作り出している事を実感出来る環境下に身を置けています。

ただ、一つ気になるのは街でラッパーと出会す機会が減った事。
かつて、クラブ人口が爆発的に増えた時期はパーティーの中にLIVE枠が多く、
どこに行ってもラッパーを見かける時期はありましたし、同時にLIVEのないDJパーティーにおいても飲みに行く感覚でフラッと各所をハシゴしながら遊びに来たラッパーの方と話す事は多かった様に思います。

現在、パーティーでのLIVE枠が以前より少なくなった事、
ラッパーにも多様性が生まれ、ラップ=ヒップホップが前提ではないラッパーが増え、一つの歌唱法としてのラップが成立するご時世、その事からかクラブカルチャーにおいてもかつての様な大枠のコミュティーは細分化し、各所へ行き来する者より小さなコミュティー内での活動が中心になっている者が目立つ。

SNSや各メディアへのアプローチはかつてよりも増え、小さいコミュニティーからでも一気に承認欲求を満たせる事も要因になっているのかな。

ラッパーにとってHIPHOPや音楽を中心に酒を嗜み、知らない音楽の良さや人と出会い遊ぶ場所じゃなくなって、ラップを使ってLIVEする為だけの場所になってしまった様で少し寂しく感じる。

でも、そうじゃない方々も居る事は当然知っているし、
昔から接していてそういった感覚を持っている人も知っている。

これは僕のエゴだとは思うがそういった感覚を現時点で持っている方にクラブカルチャーに帰属している事、下積みをステータスにしたり、現場は、ストリートは、
と声高に街を盛り上げる発言を聴くと…。

うーん、"Represent"という言葉の意味に確り向き合って頂きたいと思ってしまう。

また、先述のDJコミュニティーは良いムードではあるが、決して過信してはいけないと思う。私自身、その場や人が好きではあるが皆一丸となって同じベクトルを向いている分、ラッパー達のコミュニティーが衰退している分、他DJコミュニティーの力を感じられない分、近いベクトルの価値観以外の意見を聞き入れた上で、その意見をコミュニティーへ持ち帰って精査し改善・アップデートする必要性を皆が感じられなくなって来ている様に感じる。
つまり、その街で音楽の本質を掴み、成長し成り立つ事が出来ている現状をこの先もそのままに維持すれば続くであろうと思う事はポジティブではあるが、現状維持
の為にネガティブな部分を見ない様にしている節を大いに感じる。
邪魔の入らない内に長所を伸ばす事は凄く良いが、私個人としては今から気づき
取り掛かる事で短所を僅かでも改善し、いずれ直面するであろう問題を小さく出来ればと思ってアプローチしていた。

皆、首を縦に振らないどころか言及することすら避け、議論を拒む。
以前なら私と同じ目線でいたいとし、腹を割って話が出来る尊敬する方々に投げ掛けてきたがイエスもノーもない。。
皆で作って来た現状の一度湧いた熱さがこれからもそのままにぬるま湯ならない様にと考えて伝えていたが今は通用しない様だ。

私も疲れてしまった。
残念だけど、私は次に行こうと思う。


なんていう事はどこにでもある話かもしれないなぁと、ふと思いました。
さて、あなたの街ではどうでしょうか?




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?