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気になったこと探偵の事件簿

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どうでもいい疑問について本気で調べたり、本気で考えたりするシリーズです。
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カプチーノはなぜ「カプチーノ」なのだろうか?④

カプチーノはなぜ「カプチーノ」なのだろうか?④

④カプチーノの由来(完結(?)編)マルコ・ダヴィアーノという人物

「カプツィーナー」という飲み物は、ある人物と結びついているらしい。
それはカプチン修道会士マルコ・ダヴィアーノ(Marco d'Aviano: 1631〜1699)。
当時ウィーンを拠点に君臨していた神聖ローマ帝国の皇帝レオポルト1世の側近だったという。

実は、この時代のウィーンでは、コーヒーにまつわる事件が起きている。

当時

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カプチーノはなぜ「カプチーノ」なのだろうか?③

カプチーノはなぜ「カプチーノ」なのだろうか?③

③カプチーノの由来(パラレルカプチーノ編)カプチーノはなぜ「カプチーノ」と呼ばれているのか。

前回、カプチーノが「カプチン修道会」なるものと関わりがありそうだ、ということがわかった。
例えば、カプチーノの特徴である泡をカプチン修道会士の特徴であるフード(カップッチョ)に見立てた、という説。
あるいは、コーヒーとミルクの混ざった色がカプチン修道会士の服の色に似ている、という説。

前回の記事で述べ

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なぜカプチーノは「カプチーノ」なのだろうか?②

なぜカプチーノは「カプチーノ」なのだろうか?②

②カプチーノの謎カプチーノとは何か?

そもそもカプチーノはどうして「カプチーノ」と呼ばれているのか。
そんな疑問を抱いたことはないだろうか。

何を馬鹿げたことを、と思うかもしれない。
だが、突き詰めて考えると、ちょっと変なのである。

カプチーノは、簡単に言ってしまえば、コーヒー(エスプレッソ)に牛乳を入れたものだ。
この手のものはフランスやスペインにもある。

フランスでは「カフェ・オ・レ(

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なぜカプチーノは「カプチーノ」なのだろうか?①

なぜカプチーノは「カプチーノ」なのだろうか?①

① カップッチョの謎発端:アッシジのカップッチョおじさん

イタリアのアッシジで、小さな民宿に泊まった時のことである。

アッシジは、キリスト教の聖人、聖フランチェスコゆかりの教会がある町だ。
そのため、巡礼者が数多く訪れる。

私の泊まっていた民宿も、そんな巡礼者を受け入れる宿だった(もっとも、私は巡礼者ではなかったが)。

この民宿の朝食どきの風物詩は、白髪の、まるっこい風貌のおじさんだ。

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