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三角筋(前部線維)の触診

前回から肩甲上腕関節に関連する筋の触診を整理しています。前回までの内容がまだ読んでいない方はこちらから臨床1年目の教科書
今回は、前回の続きの三角筋の触診方法について整理していきましょう。
三角筋は前回の説明の通り、肩甲上腕関節に強力なモーメントを生じる筋です。そのため、動作を見る際には必ずチェックしておきたいですね。

1 触れることの臨床意義

作用として肩関節を屈曲させる筋であり、強力な回転モーメントを与える重要な筋です。

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(引用:visible body 2021)

また、前部線維も中部線維同様に十分機能するためには、深部にある腱板筋群による上腕骨の安定させることが条件となります。
この条件が整っていない場合、停止部に疼痛が出現することが多くいます。
触診・MMTの結果などから総合的に何が要因なのか?を判断していきたいですね。

2 特徴

三角筋の前部線維は
起始:鎖骨外側1/3
停止:上腕骨三角筋粗面

であり、屈曲以外にも内旋に作用します。
この回旋作用が上腕骨の安定した関節包内運動にも関連しているため、しっかりと評価しておくことが需要であることが走行からもわかります。
上腕骨の関節包内運動の参考は以下の通りです。

スクリーンショット 2021-10-18 6.32.56

(参考:整形外科運動療法ナビゲーション)

3 実際の触診方法

では、実際に触れていきましょう。
今回のランドマークは前回の中部線維になります。しっかりと中部線維と触り分けをできるようになりましょう。
① 中部線維を確認
② 中部線維に圧をかけたまま指を腹側にずらしていき前部線維との筋間を確認
③ 前部線維に触れられたら、圧をかけたままさらに腹側に指を移動し大胸筋との筋間も確認
④ 筋腹を確認し、肩関節屈曲で収縮を確認

スクリーンショット 2021-10-18 6.38.16

4 まとめ

三角筋の各線維を触診するためには、まずは中部線維の触診が重要になります。ぜひ、前回の内容とともに一緒に整理してみてください。
最後まで読んでいただきありがとうございました。最後まで読んでいただきありとうございました。

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