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骨盤の評価⑨

前回は腰椎骨盤リズムの屈曲動作について整理しました。ポイントとしては終了時の姿勢、腰椎から運動が開始されているか?などが上げられ、そのポイントに視点を絞って動作を観察することでより分析が楽になります。
前回の内容はこちらから
臨床1年目の教科書
今回は伸展時の腰椎骨盤リズムについて整理してみましょう。


1 特徴

復習になりますが、腰椎骨盤リズムとは、腰部脊柱は股関節とともに、前屈、持ち上げ作業などの活動時、体幹の屈曲・伸展の回転点となる。矢状面での運動の際に腰椎と股関節の運動学的関係を呼びます。
この体幹の屈曲・伸展時における正常な腰椎骨盤リズムを解明することは、腰椎の疾患と股関節の疾患を病理学的に識別するうえで有用とされています。
特に前回の屈曲では、最終の姿勢を観察することで、腰椎に問題がありそうか?股関節に問題がありそうか?の推測が可能となります。

2 どう稼働しているのか?

今回の伸展時の腰椎骨盤リズムの場合、膝を伸ばした状態での体幹の伸展運動は、股関節の伸展からはじまり、続いて腰椎が伸展します。
この正常な腰椎骨盤リズムでは、腰部伸筋やその下にある椎間関節および椎間板の負担が軽度であるため、高い応力から腰部を保護しているためと考えられています。

特に重篤な腰痛患者は、体幹がほぼ直立するのをまってから意識的に腰部伸筋群を活動させる動作が見られます。

3 実際の評価方法

実際の方法としては、動作を観察していきます。
前回もお伝えしましたが、動作が早すぎて分析できない場合はゆっくり実施していただきましょう。
ポイントは
① 股関節から伸展が開始されているか?
② 終了時腰椎を無理矢理伸展させていないか?
③ 終了時に骨盤は過度に前傾・後傾させていないか?
④ ゆっくり実施してもらう
上記を考慮して実践していきましょう。

4 まとめ

動作分析は苦手としている人が多いですが、しっかりとその動作のポイントを絞ることで分析は上達します。
その観察するべきポイントを明確にするためにも機能解剖学を一度確認することをお勧めします。
一度機能解剖をご自身でも確認することをお勧めします。
最後まで読んでいただきありがとうございました。最後まで読んでいただきありとうございました。

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